4つ打ちリズムと初音さん
昔アップしたマンガの若干高解像度版です。
左から読むマンガです。→
初出…2008年 3月29日
以下、ほぼ12年たった現在の自分が
思い出しながら書いてみる作品解説です。
気になる方だけスクロールして読んでみてください。
まず、この作品は2008年に描いたものなので現在の初音ミクとは状況が違うことを注釈しておきます。2008年の段階では初音ミクは作中に描いてあるとおりWindows専用ソフトで、Macで起動するにはブートキャンプを使うかIntel MacでWindows 互換レイヤーソフトを使うなどしないと起動しませんでした。2020年現在の初音ミクV4XではMacでも起動します。
当時、ビターエンド大好きモードだった自分が「人様のキャラで自分なりにマンガを描いたらどうなるんだろう」と考えながらpixivをサーフィンしていたら初音ミクのイラストをたくさん観てしまったのが事の始まりです。ふと、初音ミクはDTM・DAWに密接に関わっている存在なのにそのあたりを詳しく描写したイラストやマンガがあまりないことに気がついて、そこをリアルに描いてみたら面白がってもらえるんじゃないかなと思ったところから話を考えはじめました。結果的に「初音ミクが実際に居たらこんなことが起こると思う」という話を自分なりに描き、こういうマンガになりました。
初音ミクを題材にしている地形効果に加えて珍しく暗い内容だったからか、pixivで分不相応なくらい読んでもらえました。純粋に面白く読んだというコメントや、こんなにつらい内容と知っていたら読まなかったから注釈を入れててくれというコメントもあった気がします。人気ジャンルでこういうタイプの作品をアップすると色んなことがあると学びました。
初音ミクを題材にしてこのようなマンガを描いてしまったことに若干の申し訳なさを感じた私は、このあと実際に初音ミクを買い自作曲を歌わせてアップすれば「あ、買ってあげたんだ」「暗いマンガ描いた人、売上に貢献したんだ」と思ってもらえるかなと思い、 ボロいWinノートパソコンでなんとか初音ミクを動かしてボーカルをWavで出力しMacのPro toolsに読み込ませ、曲を完成し絵を描き動画を作り、ニコニコ動画に投稿します。
そしてまた色んな反応を想像以上にいただき、ボーカロイドの音楽シーンが面白いことも知り、2年間ほど不定期で投稿を続けました。
投稿している間、たくさんの出会いや出来事があり濃密な時間でした。初音さんには申し訳なさと感謝が交じる複雑な感情を抱き続けています。
12年前に描いたこのマンガのあらすじは「初音ミクに唄わせるつもりだった曲を、人間が歌って、人気になってしまう」といったものですが、現在、近しいことがもしかしたら起こっているかもしれないですね。今の自分はボーカロイドシーンをそこまで追えておらず詳しい現状を知らないのですが、どうなのでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?