フタバ図書と大学生と夏

昔Twitterにアップした2ページマンガです。
右から読みます。

初出…2018年8月18日 Twitter

フタバ図書は広島を中心に展開するチェーン書店なのですが故郷の山口にもありまして、大学時代によく行ってはマンガを買ったりゲームソフトを買ったりビデオを借りたりしていました。とてもよく利用していたので「あの店舗は絶対になくならないだろう、帰省したときは久しぶりに行ってみて、学生時代のセンチメンタルを味わおう」などと勝手に思っていたのですが、そのフタバ図書の店舗がなんと閉店してしまっていたことをふと知ってしまい狼狽し慟哭し、衝動的に描いたものです。

勢いで描いたので、古いゲームを懐かしむセンチメンタルさを味わってほしいのか、二人っきりになっちまったこの男女のナマナマしさを味わってほしいのかイマイチはっきりしないマンガになってしまっていますね。ちょうどお盆の時期だったのでそれに絡めた内容にもなっています。

実際、田舎の大学生時代の夏のお盆の時期といえば、友達も誰もみんな実家に戻っていたりなどして遊ぼうにもつかまらず、暇を持て余してとりあえず本屋に行くという流れがあったような気がします。別に欲しいゲームなんて特にないのにゲームコーナーを覗いてみて、気になっていたが昔は買えなかったゲームを中古で発見し、でも今は興味ないしそもそも本体がないしな…などと思ったり、借りたいビデオも無いのにあてもなくビデオコーナーをうろついて、へぇーこんな作品があるんだぁと新しい発見をしたり、パイパニックを発見してベタに爆笑したりする一連の流れがあったように思うのです。今やゲームコーナーもレンタルコーナー縮小傾向だし、そもそもネットで買ったり観たりの時代なのでそういう流れ自体が失われていってるんだなああああセンチメンタリズムが暴走するううううって感じで描いたマンガなんだな、これは。だからいろいろ許してほしい。真夏の夜のフタバ図書から帰るまえに買って食べるセブンティーンアイスは最高だよな。そういうことを定期的に皆様に主張していきたい。

そういえばそういうイラスト、もうすでに描いていた。

ところでこのマンガの八重歯の女の子は商業の方でキャラ案を提出したもののボツになったキャラです。

 「可愛くない」「頭が弱そうにみえる」的な意見をもらったのでキャラを差し替えました。たしかにその時のストーリーには合っていないキャラだったかもしれない。でも個人的には可愛いと思うし頭も弱くなさそうにみえるので個人のマンガで復活させました。ここは俺のインターネットだ！　好きにやらせてもらう！