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Studio Visit : Mo Baala

مساء الخير(こんばんは)。マラケシュ滞在3日目の今日は、アーティストのMo Baala(モー・バーラ)の邸宅に宿泊しています。モーは自身の過酷な幼少時代に見出した光“彼の言葉では、それは詩であり学びであり存在への疑問でありつまるところアートである。同時にどこまでも深い闇でもある”を手繰るように、哲学的な視点で立体や絵画、コラージュ、詩やインスタレーション、音楽、彼のアティチュードそのものを媒体にして表現する、ひとことでは説明し難いアーティストだと言えます。

今年33歳のモーは、人類学者でありアーティストの奥様アニコと、故郷タルーダントの幼馴染ジャマール、犬のイリーとイウイーとマラケシュ郊外のトゥガナという村の一角に住んでいます。赤茶色の壁に囲まれた敷地に足を踏み入れると、外界のあらゆるノイズから隔てられたような不思議な静けさに包まれます。その体験は、なかなか言葉では言い表せないですが、以前メキシコのサン・ミゲル・デ_アジェンテで訪ねた、アナド・マクラークリンの邸宅と同様の、静かに創造的な渇望を呼び起こすようなポジティブなエネルギーに満ちています。

鳥のさえずり、生い茂るオリーブやレモンの木、色とりどりのブーゲンビリア、昼寝をする犬たち、風に揺れる水を張った青いプール。この楽園のような空間を慈愛に満ちた表情にするのは、モーという人間の持つ大らかですべてを受け入れるような器の大きさに、僕自身魅了されてしまったからかもしれません。それほど、彼と彼の大切な人たちと過ごした1日は美しくも二度とは得難い奇跡のような時間でした。話し、食べ、休み、歌い、踊るモーの奔放で繊細な人物像がフィルムに写っていることを信じて今日は眠ることにします。おやすみなさい。

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