世界はきらりを中心に回っている/あるいは私がきらり担Pになった理由
「アイドルマスター(以下アイマス)」というゲームをご存知だろうか。
プレイヤーはプロデューサー(以下P)として自分好みの担当アイドルをレッスン(育成)し、地方に現れるライバル達にライブで勝ち、プレゼントを送ってアイドルとの親愛度を上げるソシャゲである。
勿論作品自体はかなり前からあり、今年の夏に15周年を迎えた。私も何となく名前は知ってたが、当時はあまりアイドルに興味はなかった。
あまり登場人物が多いと名前と顔が一致しなくなる。
そんな安直な理由で避けていた。
口には出さなかったが理解も出来なかった。3次元のアイドルも分からないのに、2次元のアイドルなんか理解できるのだろうか……見分けが付くんだろうな……程度にしか思ってなかった。
というか、声優は役者の一種と考えてたので昨今の声優がアイドル化してる事に少し嫌悪感があったのかもしれない。
そして現在、私はその中の派生作品である音ゲー「シンデレラガールズ スターライトステージ(以下デレマス)」にハマっている。私が担当するアイドルは、アイマスの中でも群を抜いてでっかわいいはぴはぴアイドルの諸星きらりだ。彼女は私の一番星と言っても過言ではない。
身長180cmを優に超え、その電波なのか素なのか分からない言動、だけど内心は気遣いが出来るとってもいい子。それがきらりだ。
アクスタってこんなにデカかったっけ
私が彼女と出会ったのは、今から2~3年程前。
再び野球熱が再燃し、海幕に通うようになった頃だ。ちょうどその頃アイマスとパ・リーグがコラボしてデレマスを含む各アイマスシリーズのアイドル達と6球団のオリジナルグッズ等を展開していた。各球団の担当アイドルが始球式に来たこともあった。
(確か札幌で投げてた気がする、その日贔屓ではアパの社長が始球式で投げた)
私の贔屓の担当アイドルが諸星きらりだった。
ただ、その時はまだ私はきらりに興味がなかった。
悲しいかな、その時まだ私はきらりの魅力に気付けなかった。
というか、気付く余裕が無かった。ひたすらに贔屓に夢中で、余裕が無かった。
でも心の中では少し引っかかっていた。
きらりに対する第一印象は、毎日キラキラしてて楽しそう。太陽みたいな子だな。なんて、そんな感じだった。
それから程なくして私生活で色々あり(本当に色々あったので割愛)、祖母の家に身を寄せる際久々にスマホ(当時は彼の意向でガラケーにさせられていたが、反抗してガラホだった)とタブレットに変えた時、こう思った。
音ゲーやりたい。
私生活で好きだった音ゲーを諦めた事で、ゲームどころかゲーセンにすら寄らなくなっていた。もう多分行くことも無いだろうとも思っていた。(現在進行形で不定期で通っている)
でもタブレットなら画面が大きいし音ゲーもやりやすそうだと思った。そこで、私はほんの一瞬だけきらりのことを思い出した。
何となく気になってあれから少しだけきらりのことを調べた。身長が大きいのを少しコンプレックスに思っていたこと、身長が高いから目線を合わせるのが得意なこと、独特な口調も、本当は気遣いが出来る優しい子なのも。
人は落ち込んでたりすると、太陽みたいに振る舞える人を羨ましく思う。わたしはきらりに、初めて2次元のアイドルに太陽を見た。
デレマスでプロデュースするなら、あの子がいい。
デレマスは目当てのアイドルが引けるまで何回でもリセマラ出来る。
私もきらりが出るまで4回ほどリセマラした。そしてようやく初めてきらりのSSRを引けたのだ。
キミが天使か……
と声が出た。実際にきらりは天使だから間違いない。いや太陽だけど。
ゲームを起動させると、ちひろさん(Pの補佐的な人。マネージャー)がログボの案内をしてくれた後、ホーム画面できらりが喋ってくれる。
「おっすおっす!今日もいーっぱい、ハピハピしようにぃ~☆」
「きらりんぱわー、まーっくす!沢山お歌、歌えちゃうにぃ☆」
推しが動いて喋ってくれるだけだが、私の内心はこうだった。
作中できらりはPをちゃん付けして喋るが、文中では「○○ちゃん(決めた名前)」で話してくれる。
推しに名前を呼んでもらえるなんて思ってもみなかった
速攻で好感度を最大値にした。
動機は不純だったかもだけど、私は少なくともきらりに会えて幸せだ。
影を落とした私の心を照らしてくれた、諸星きらりは私の太陽そのもの。
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