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わたしがボールパークに居た頃

昨シーズンまで(・8・)こと筆者は、海浜幕張で働いていた。


祖母の家からバスと電車を乗り継いで1時間と少し。
職場は千葉市内にある海に程近いボールパーク。つまり、球場である。
その中で私は内野側のスタジアム内の某飲食店で2年程勤めていた。

なんで突然この話?と思われた人も多いだろうが、最近売り子が主役の漫画とか球場飯がメインの漫画といった野球選手側ではない人達のマンガが増えてきたのが嬉しいのである。


ちなみに昔マリンで働いてたことあるんですよ〜、と言うとみんなに「売り子?」と聞かれるが

いやあ、売り子は可愛くてタフな子が出来る仕事です。

グラウンドの華がショートなら、内外野の華は売り子だと思う。笑顔振りまいてるけど、結構アレしんどいと思うよ。
ビールいかがですか〜?」と声掛けしながらどデカいビールサーバー(推定15kg以上)を背負い、上から下まで移動するため体力がないと先ず出来ない。膝や腿にサポーターしてる子も居た。酔ったお客(だいたい悪絡みするのはオヤジ)に絡まれてもめちゃくちゃに笑顔である。逞しい。
出勤前にトイレ行くと既に気合い入れている(メイクしてる)様子もよく見た。お給与は歩合制と聞いた。あとなんか知らないけど「売り子レース」なる企画もあったために本当に勝負の世界だった。恐ろしい。
球場の搬入口でイマドキな子が居たらそれは多分売り子だろう。

先程も書いたが、(・8・)はスタジアム内の某飲食店で働いていた。ビジター日程の日は基本的に休みだが、たまにイレギュラーな時(主にイベント時)も開店している。ある意味数ある飲食店の中でもかなり忙しい部類なのでは?と思う。
だって高校野球の日も夏フェスの日も花火大会の日も某声優のライブの日も開店してたからだよ
あんまり言うと特定されそうなのでやめときます。

業務は接客とレジ、あとは調理。オープン戦〜春季は凍えながらブルゾンを着てワインを温めたし、夏季はかき氷を死ぬほど削った。
主なメンツは大学や専門学生、たまに高校生。
(・8・)のようなダブルワーカーも少なくなかったが貴重されると同時に酷使された。月末〆には在庫管理もやっていた。
在庫管理は時間は食うがとにかく楽だった。だって数えて書くだけだもん。
少なくとも月に2週程チームがホームゲームの時はこんな感じで働いていた。フルで入ると10万以上は稼げる。
1番辛かったのは決まってホームの金曜ナイター後。
終わるのが遅いほど帰りが遅くなる。特に夏季は翌日デーゲームが多いから早く起きて球場入りしなければならない。

飲食なんだからブラックに決まってんだろ

それでもなんだかんだ言って仕事内容は好きだった。
贔屓が勝てば疲れも吹き飛ぶし、毎日が何かしらのメモリアルになる。同僚も優しくしてくれた。上司はアレだったけど、まあ気にしてなかった。
また機会があれば球場で働きたい。デーゲーム限定で。
(ナイターは多分帰れない。。。)

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