容姿いじりについて

今週のあちこちオードリーを観てて容姿いじりについて考えることがあったので、自分の中での整理のために書いてみる。

大沢あかねさんが育休前と復帰後の3年間でバラエティ番組で感じた違いなどについてトークをしていた。

ツッコミどころがあればすぐ立ち上がれるように背中を背もたれにつけてはいけないのが最近はそういうわけでもない、などなど

大沢あかねさんが劇団ひとりさんと結婚するまでに至ったきっかけについてのトークで、劇団ひとりさんに容姿のことを言われたのが、普段のバラエティならどんどんいじってくれと思うところが内心傷ついた、というような話。

若林さんもこの番組やラジオでここ最近「あんまり容姿のこと言うのは良くない世の中になってるけど…」的なことをよく言ってるように感じる。

番組の内容に対してどうこう言うつもりはなく、ただそうだったんだ〜と楽しく視聴しました。

気になったのは「容姿いじりは良くないという風潮」。

大沢あかねさんや若林さんは「傷つく人もいるから」という風に言っていたと思うが、実際テレビと同じノリを自分に向けられて嫌だったという経験をした人がいるのだろうし、そのような声がSNSを通じてテレビの出演者まで聞こえるようになってきた、ということも一つなのだろうと思う。

ここまでは自分の身に降りかかったわけではない人も想像しましょう、という範囲なのかもしれない。

ここからはただの視聴者として思ったこと。

もっと単純に、視聴者として容姿いじりのくだりが面白くないというだけな気がしてならない。

例えば大沢あかねさんが「ブス」的なことを言われて言い返す、というくだりをバラエティ番組でやっていたとする。
 
もちろん言った方が本当にブスだと思ってるかどうかは別で、いわゆるプロレス的に?場を盛り上げるためにやっていることだと頑張れば認識できると思う。

ただ、その出演者たちの事情に想像力を働かせる以前に、「え?ブスなのか?」と思ってしまうのである。

これは私が人の容姿の良し悪しの話に小中学生の頃からあまりついていけてなかったからなのかもしれないが、ブスかどうかの基準もいまいちよく分かってないけど、流れ的に笑うところっぽいなのかな…?というモヤモヤを抱えるっていう話だと思う。

ぺこぱの漫才も、人を傷つけないところが面白いというより、今までの漫才だと強くつっこんでいたところを裏切ることが面白かった。
もっといえば今までの漫才のつっこみを肩として強く言うことは知ってるけど、あまりピンと来てなくてあんまり面白くないと視聴者が感じてたんじゃないか?

「容姿いじりはよくないからやらないようにしよう」と言われがちな気がするけど「あんまりウケないからやらないようにしよう」と思ってくれていいんじゃないかな、と傲慢な視聴者(私)としては思う。

大きく掲げられた大義名分の周りのもやみたいなところに、もっと自分が面白いと感じるものを見たいという私のワガママも流れていって、それが集まって「風潮」ができてるのかな〜、と想像してみたという話でした。

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