出会いと別れ
季節なんて関係なく、人生は出会いと別れで溢れてる。
春に出会いと別れが多いのは、春に卒業や異動などの物理的な「分かれ」が多いからというだけだ。
出会いと別れは意識的に生み出せる。
転職とかは代表的な例。誰に指図されたわけでもなく、自分の意志をもって行う。その慣れ親しんだコミュニティを自分から切り離す。
それはもちろん、ただすっきりする、なんてことではない。すがすがしい別れなんてそうたくさんあるものじゃないからね。
最近、私は大事で大好きな場所とのお別れを決意した。本当に居心地のいい場所だった。それでも、自分の夢のために、自分のさらなる向上のために、離れるのが最善だと私は考えた。ほかにも理由はあったけれど。
長いもやもやから解放されたと思ってたんだけど、やっぱりそんなに人間の心って単純ではなくて、どんなに先の成長のためというポジティブな方を向いていても、古いコミュニティと引き離されることは怖くて、不安で、寂しいものである。たとえ、そこが自分のために最善といえるコミュニティといえなくても、だ。なぜなら、そんなのは結果論でしかないから。結局はプロセスを振り返った時に、自分が最高だったと振り返れる瞬間がどんなコミュニティであって、そういう瞬間は後からフラッシュバックしやすいものだからだ。
それでも人間が別れを繰り返せるのはどうしてなのだろうか。
答えは、「人間は別れから生まれた感情をばねにして、次の出会いのエネルギーにできるから」である。
別れを選んだ自分への後悔の感情、古いコミュニティへの罪悪感、新しいコミュニティに所属してからもよみがえる、古い楽しい記憶へのあこがれ、これらが自分の新しい出会いを無駄にしないための強いエネルギーになる。
人間は負の感情をばねにして、大きな正のエネルギーを作り出せる。それが人間のすごいところであり、神秘だなあと日々思う。
誰もが別れをすぐに決断できるわけではないだろうけど、
もし、自分のやりたいこととかがあるなら、積極的に別れを選んでもいいと思う。
別れから、何かをまた生み出す気があるなら、別れで失うものなんてそう多くはないです。
思い切って前へ進んでみよう
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