簡単だけど美味しいパスタのレシピ
むかし1年ほどイタリアのフィレンツェに住んでたことがあったんだけど、そのときに地元の人に人気があった店の定番メニューがすごく簡単なのに美味しいからシェアします。あ、ちなみに僕は基本的に料理はしません。ほんとに限られた品をいくつか作るだけです。
シェフ自身はサルデニア島出身だったのだけど、店のメニューはオーソドックスなイタリア料理だったし、特別なものは何一つなかったけど、毎日食べても飽きない家庭の料理に近い感じだったので、地元の人にとても愛されていました。裏メニューでサルデニア料理を作ってくれるときもあった。フレゴラっていうつぶつぶしたパスタを使った料理なんだけど、日本だと青山のナプレで出してくれます。ここでも裏メニューだけど。
ベースのトマトソース
まずはベースになるトマトソースが必要です。これは地方によって結構違うらしく、にんにくを死ぬほど入れる地方もあればタマネギを入れる地方もあるし、料理によっても使い分ける模様。フィレンツェだと800gのトマト缶ににんにく1片とオリーブオイル大さじ1ぐらいがスタンダードな感じか。
トマト缶はイタリア産の縦長のやつね。ベストなのはサンマルツァーノDOPという認定物だけど、そのへんで売ってるカゴメのものでもオーケー。DOP認定のものは風味豊かな酸味としっかりした甘みがあってとても美味しいです。カゴメは酸味がなくて甘みがある感じ。他のものは酸味はあるけど甘みが弱いとか、いろいろ。好みに合わせて選べばいいです。でも、結構ブランドによって味が違うのでちゃんと選んでください。
にんにくは日本産のものは上品というか、味が弱いというか。イタリアのものよりも粒がでかい割にパンチがないので少し多めに入れたほうがいいかもしれません。ベースのトマトソースに使うときは、あとのことを考えて包丁で潰して火が通ったら(香りがオイルに十分移ったら)取り出します。
オイルは普通のオリーブオイルでいいです。香りの強いエキストラバージンじゃないほうが良いと思います。
分量はトマト400gに対しニンニク1片、オリーブオイル適量(おおさじ1ぐらい?)です。
フライパンにオリーブオイルと潰したニンニクを入れて弱火〜中火にかけます。ニンニクは焦がさないように気をつけて。ニンニクがいい色になったら取り出してトマトを投入し、ヘラで混ぜながら中火で15分ぐらい煮込みます。このとき強火にすれば酸味が飛んで甘みが増し、弱火で煮込めば酸味が強くなるのでお好みで。最後に塩で味を調整します。これでベースのトマトソースは完成。
簡単レシピ1:卵の黄身+唐辛子+パセリ
死ぬほど簡単なのに死ぬほど旨いです、これ。
ニンニク1片をみじん切り、唐辛子1本を輪切りにしてオリーブオイル大さじ1〜2で炒めます。きつね色になったらベースのトマトソースを適量入れてよく混ぜながら炒めます。ベースのソースには塩が入っていますが、ここで強めに塩味を付けてください。イタリア料理はかなりしょっぱいぐらいでちょうどいいです。
同時にパスタを茹でます。なんでも合うけど僕はショートパスタを使います。フジッリかペンネ。1人前の分量はいまの僕は70gぐらい。80gだと結構多い。塩はお湯1Lに対して10gの割合で。時間は袋に書いてある時間キッカリでお願いします。パスタを鍋に投入したらざっと混ぜ、グラグラの火加減で途中ざっとかき混ぜる以外は基本触らないです。あんまりいじりすぎると食感が悪くなります。時間になったらザルに開けトマトソースのフライパンに投入し、中火〜強火で和えながら炒めます。1、2分炒めて味が馴染んだら火を止めて皿に盛り付け、卵の黄身を真ん中に落とし、イタリアンパセリのみじん切りを皿全体にふりかけて完成。
簡単レシピ2:モッツァレッラチーズ+バジル
これは上記よりもさらに簡単なのに美味しいです。使うのはベースのトマトソースとモッツァレラチーズとバジル(とニンニク)。
だいたいどこのスーパーでも袋入りの日本製のモッツァレラチーズが売ってると思うのでそれを調達してください。間違ってもとろけるチーズではないです。水の中におにぎり大の玉状に入ってるやつね。
バジルもフレッシュバジルです、念の為。瓶入りの乾燥バジルではないです。
これも僕はフジッリかペンネを合わせますが、スパゲッティーニやリングイネでも合うと思います(写真はリガトーニ)。
このレシピではニンニクは潰して味がオイルに移ったら取り出します。このほうが出来上がりの見た目が美しいからです。ベースのトマトソースを炒めます。塩で味を調整し、次に茹でたパスタを投入し中火〜強火で熱しながらよくなじませます。なお、パスタを入れる前に茹で汁で少しソースを伸ばしても良いです。
パスタがソースになじんだら火を止めて、刻んだモッツァレラチーズとバジルをパスタとさっと混ぜます。チーズを温める程度にサクッと混ぜたらすぐに皿に盛り付けます。そうしないとチーズがフライパンにこびりつきもったいないからです。さぁ、これで完成です。
今回は以上です。まださらに簡単なレシピもありますがそれはまたの機会に。ボナペティート!
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