2021年春季神奈川リーグ 第1週目【ライブ配信】



こんにちわ。Yです。

4/3より2021年神奈川大学野球連盟の春季リーグ戦が開幕しました。残念ながら、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため神奈川工科大学KAITスタジアム、関東学院大学ギオンパークでの試合は無観客での開催となってしまい、現時点での観戦できる試合は4月24日、25日の横浜スタジアムでの開催分となりました(※)

※保土ヶ谷球場と俣野公園野球場に関しては現在調整中であり、場合によっては有観客での開催の可能性もあります。詳細や正確な情報は神奈川大学野球連盟のTwitterやHPなどでご確認ください

ただ、そんな中で何と神奈川リーグの公式Twitterアカウントからこんなお知らせが。

東京六大学や東都大学野球、首都大学野球などで行われ始めたライブ配信を神奈川大学野球連盟も取り入れることに。今回は初めての取り組みということでツイートにもあるように不具合が起きる可能性があるとのことでしたが、特にトラブルもなく放送していたようにも見えました。今回はこの中継を観て気になった選手などを挙げていきたいと思います。


第1週終了時点の結果

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今季は7チームで行われるため、1週目は関東学院大学が空き週となっています。神奈川大学は投打で隙のない野球を展開。リーグ戦経験者と初めてのリーグ戦出場選手が上手く噛み合い連勝スタート。桐蔭横浜大学、横浜商科大学、神奈川工科大学、松蔭大学は1勝1敗の5割スタート。鶴見大学は連敗スタートとなってしまいました。


神奈川大学vs鶴見大学

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昨秋は惜しくも2位となった神奈川大学と昇格2季目を迎えた鶴見大学のカード。

神奈川大学は前田 秀紀投手(4年・聖光学院)を筆頭に神野 竜速投手(③西武台千葉)川合 勇気投手(3年・掛川西)の投手陣に梶原 昂希選手(4年・大分雄城台)や主将の渡邊 諒選手(4年・大分商業)など下級生の頃からリーグ戦を経験している選手が多く残っている。その経験豊富な上級生の中に庄子 雄大選手(横浜)石井 将吾投手(相洋)本田眞也投手(相洋)と3人の新1年生が早速ベンチ入り。庄子選手は開幕戦から2試合連続で「2番・ライト」でスタメン出場。本田投手と石井投手もリリーフ登板し無失点で抑えるなど新たな戦力も台頭しており、今後が非常に楽しみなチームだと感じました。

その新1年生以上にインパクトを残したのが「4番・キャッチャー」として出場した土井 克也選手(3年・唐津商業)。1年春からリーグ戦出場経験はあるものの、今までの神大には奥村 幸太選手(現TDK)がおり、主にDHでの出場が多かったが、パワーのある打撃はリーグでもトップクラスのものを持っており、4/4の第2戦目は低めのストレートを右中間へ放てば、最終打席でセンターバックスクリーンへホームランを放つなどまさしく「4番」にふさわしい活躍。また守っても2試合で6投手を巧みにリードし無失点で相手打線を抑えるなど、ピンチの場面でも落ち着きがあり好リードをしていたのではないでしょうか。守備に関しては初めて観たのですが、セカンドスローがイニング間ではあるが1.95(手動計測)を記録しておりスローイングも決して悪いわけではなさそうだと感じました。ただ、握り直してしまい盗塁を許してしまったシーンもあっただけに少し勿体なかったと思います。


一方の鶴見大学は、佐藤 駿平選手(4年茅ヶ崎西浜)鋤柄 雄太朗(4年・藤嶺藤沢)の2人は昨秋のリーグ戦で結果を残した左の好打者であり、今年の鶴見大学打線のキーマンとなるだろう。鋤柄選手に関しては7打数3安打、内2本が二塁打と良いスタートを切れたのではないでしょうか。一方で佐藤選手に関しては昨秋の首位打者も2試合ともにノーヒットで終わるなど少しだけ不安なスタートに。彼の状態が上がってくれば得点機会も格段に増えてくると思います。また、神奈川大学同様に帯川 和真選手(横浜商科大)加藤 勇成選手(横浜)が新1年生としてベンチ入り。2人とも代打で出場。帯川選手は石井投手と対戦、加藤選手は本田投手と川合投手と対戦。ファーストストライクから積極的に手を出しており近いうちにリーグ戦初安打が出そうな予感がします。

鶴見大学で気になったのは寺門 陸選手(3年・平塚学園)。2試合目は1番としてスタメンで出場し初回に相手の先発・神野のストレートに振り負けずにライトへ運ぶと、次の打者では盗塁を決めてチャンスを拡大させるなど、2試合合計で8打数4安打2盗塁と結果を残した。1番に寺門選手が定着をすればかなり面白い打線になってくるのではないでしょうか。

神奈川大学 成績

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鶴見大学 成績

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桐蔭横浜大学vs神奈川工科大学

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昨秋のリーグ戦を制覇し、その勢いで横浜市長杯も制覇した桐蔭横浜大学と5位からの巻き返しを狙う神奈川工科大学のカード。両チームともにセンターラインが卒業しており、昨年とは大きく変わってくるだけに注目が高い2チームの対戦。

神奈川工科大学は初戦に下級生からリーグ戦登板経験のあるエース・古堀 廉大投手(3年・多良木)が先発。昨秋と比べるとストレートに力強さが出たように感じ、思った以上に速いのか打者が振り遅れているようにも感じた。変化球は落ちる系のボールと左打者の外に逃げていくボールの2種類。特に落ちる系のボール(おそらくチェンジアップ)はブレーキが効いており、打者が体勢を崩されて引っ掛ける場面が多く、まさしく「粘りの投球」で9回を投げ切り2失点(自責点1)で試合を作った。今シーズンも勝率制で行われるだけに、彼の出来が左右するだろう。野手陣は全体的に状態がそこまで良いとは言えないが、その中でも一藤木 啓太選手(3年・東海大菅生)岡田 将宗選手(3年・武相)が一振りで結果を残した。岡田選手はその試合までノーヒットだったが、タイブレークに入った10回裏に打席が回ってくると、相手左腕の甘く入ったストレートを見事にレフトスタンドへ完璧な打球で見事サヨナラ勝利を挙げた。一藤木選手は3年生ながら主将に就任。この2試合は代打での出場だったが、7回途中まで無安打と完璧に抑えられていた相手投手から見事代打ホームランを記録。この2人の一振りで仕留めたのは終盤に相手に与えるプレッシャーになるのではないでしょうか。また投手では浅野 能輝投手(4年・横浜隼人)が久々にリーグ戦のマウンドへ戻ってきたのは明るい話題。結果としては打ち込まれてしまったものの、ボール自体はそんなに悪いわけではなかったように見えた。試合での登板機会が増えてくればおのずと状態も上がってくるのではないでしょうか。


桐蔭横浜大学はプロ注目として名前が挙げられる菊地 大稀投手(4年・佐渡)が2試合ともベンチ入りなしに。理由までは分からないが、昨秋に先発として投げており経験のある投手がいないのは少なからずチームにとってはマイナスなのではないでしょうか。ただ、そのマイナスをかき消すかのように存在感を出した投手が古謝 樹投手(2年・湘南学院)だ。昨秋はベンチ入りをしていなかったのでこの春が初のベンチ入りで、開幕2戦目がリーグ戦デビューというスタートに。立ち上がりから威力のあるストレートと緩急をつけたカーブ、キレのあるスライダーで神奈川工科大学打線を7回途中までノーヒットに抑える好投をみせた。ノーワインドアップから右足を一度下げてタメを作りつつ、上から叩きつけるようなリリースで投げる左腕は途中ボールが浮いてしまって四球を与えピンチを招く場面もあったが、見事に投げたのではないでしょうか。次節の横浜商科大学戦での登板の可能性が高いだけに今後の活躍に期待したいと思います。また、古謝投手以外にも伊禮 海斗投手(桐蔭学園)能登 嵩都投手(2年・旭川大高校)安積 航大投手(啓新)山崎 駿投手(桐蔭学園)の4人もリーグ戦初登板を記録。特に伊禮投手は初戦の8回からリリーフし、タイブレークで打たれはしたものの、2回をパーフェクトに抑えるなどこちらも存在感を示したのではないでしょうか。


神奈川工科大学 成績

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桐蔭横浜大学 成績

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横浜商科大学vs松蔭大学

9勝1敗と圧倒的な強さで1部昇格を決めた松蔭大学が2017年春以来4年ぶりの1部での戦いを迎えることに。対する横浜商科大学は昨秋4位に終わり、チーム発足以来初の投手が主将を務めるなど心機一転、巻き返しを図る。

横浜商科大学はプロ注目の飯田 琉斗投手(4年・向上)が開幕戦のマウンドへ。結果としては4回途中3失点で降板してしまったが、内容は決して悪いわけではなかったように思います。球速は140キロ台前半で確認した中では142キロが最速だと思いますが、球速以上に打者には速く感じるからか振り遅れる打者も多くいたように感じます。この試合ではカーブが110キロを切っており緩急をつける意味では良いアクセントになっていたのではないでしょうか。この日は結果だけ伴わなかったが、まだまだ始まったばかりなのでこの先も注目していきたいと思います。

初戦を落としてしまった横浜商科大学ですが、2戦目は飯田投手と同じく4年生の河野 颯太投手(4年・横浜商科大高校)が先発し、5回1失点の好投でチームの初勝利に貢献。リリーフ登板ではあるがリーグ戦経験が豊富でストレートも140キロ台中盤に乗せられるボールは飯田投手にも見劣りすることはないボールを投げています。またピンチの場面でもストレートで強気に押していけるのが持ち味なのではないでしょうか。また河野選手の後を引き継ぎマウンドへ上がった米井 武瑠投手(3年・筑陽学園)は左サイドスローからキレのあるスライダーを投げており、今後も重要な場面でマウンドを任されるのではないでしょうか。


松蔭大学は初戦に先発した小林 駿介投手(3年・白山)が非常に良かったと思います。球速は確認している中では130キロ台と同じ日に先発していた飯田投手より約10キロほど遅かったのですが、勢いのあるボールを投げており制球もコースへきっちりと決めている、9回になってもボールの勢いが落ちることなくゾーンへ強いボールを投げていたのでスタミナ面も十分にあるのではないでしょうか。初の1部の舞台で横浜商科大学打線もリーグ戦経験豊富な選手が多く揃っている打線だっただけに、この経験値はかなり大きく、彼にとっても自信になったのではないでしょうか。次節は鶴見大学とのカードが組まれており、この内容なら登板機会も十分に考えられるだけに、どんな投球をするのか今から楽しみです。


横浜商科大学 成績

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松蔭大学 成績

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以上が第1週目を観た感想になります。

今季は7チームの総当たり戦かつ、従来の勝ち点制ではなく勝率制で各大学ともに1週分は空きが出てくることになり、7位チームは2部に降格、6位チームは2部1位チームとの入れ替え戦に臨むなど今までのリーグ戦とは全く違う開催方法になっており各大学ともに投手起用などが全く違うかたちになりそうです。第2週目には唯一、空き週だった関東学院大学が登場し各大学ともに1カード以上の消化が決まることに。優勝校は6月に開催(予定)の全日本大学野球選手権に出場が決まるだけに、1週目以上の熱戦が期待されます。下記リンク先はそれぞれ神奈川大学野球連盟のTwitter、HP、YouTubeアカウントを掲載しておきますので、是非とも熱線をご覧ください!

神奈川大学野球連盟


NEXT GAME

4月10日@サーティフォー相模原
※関係者以外立ち入り禁止
※左側が三塁側

9:00〜
桐蔭横浜大学vs横浜商科大学

12:00〜
関東学院大学vs神奈川工科大学

15:00〜
鶴見大学vs松蔭大学


4月11日@サーティフォー相模原
(※関係者以外立ち入り禁止)

9:00〜
神奈川工科大学vs関東学院大学

12:00〜
松蔭大学vs鶴見大学

15:00〜
横浜商科大学vs桐蔭横浜大学

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