画像なしでかつて乗っていたクルマのインプレを語る試み(その4)

はい。2台乗り継いだシトロエンAX3ドアから、プジョー306XSi 5ドアハッチバックに移行し、5年程度乗ったところで乗り換えと相成りました。306と同じお店のお世話になるので、とりあえずプジョーの中古車が候補でした。306のMTは在庫がなく、307はモデルチェンジから日が浅く、価格が高めなこととATばかりだったことから、今回は206にしました。グレードは、ええとなんだっけ。1600ccのDOHCエンジンの5ドア。XSだったかな。今回もブルーの5MTです。206は日本でめちゃくちゃ売れたので、画像を載せれば、あああれか、となる向きも多いかと思います。ここまでは画像がないのですが(笑)。

306より一回り小さくなりましたが、4人の乗員と4人分の荷物を積んで数泊の旅行ぐらいなら問題なかったです。306よりも足回りが締まっている印象があり、下り坂にちょっとした段差があるとちょっと跳ね気味かと思うことはありましたが、いわゆる猫足という奴は健在だったかな。シートはだいぶ硬めでしたが、クルマの大きさの割にサイズがたっぷりしており、長時間運転しても腰が痛くなったりはしなかったです。

206に乗り換えて、アレッと思ったのは、ホーンボタンの位置です。一昔前の仏車は、ホーンボタンがステアリングじゃなくウインカースイッチ先端の押しボタンだったのですが、206は、国産車などと同様、ステアリングのセンターパッドにホーンスイッチがありました。あと、ドアミラーは可倒式だし、エンジン切ると室内灯が点灯してしばらく点ったままという洗練ぶり。

フレンチコンパクトカーは、小さなボディーながら、エンジンスペースをミニマムにして乗員の居住スペースを広めに取るので、ステアリングの切れ角が小さめで、図体の割に最小回転半径が大きめだったり、AXの右ハンドルでは、エアコンを積むスペースがないため後付けのクーラーしか載せられなかったりと、スペース上の制約が結構あったりします。右ハンドルでもボンネットオープナーは左側だったり。プジョー206は、右ハンドルでもワイパーの向きが左ハンドルと共通(逆向きに配置できなかった)でした。そうすると運転席側の払拭面積が足りなくなるためか、右ハンドル車では、ワイパーアームにリンクを噛ませて右側の払拭面積を大きめにする工夫がなされていました。こういうところがいちいち面白いので、できるだけ小さめのクルマを選びたくなります。

プジョー206に乗るようになって6年経過したあたりで家内が亡くなり、クルマは私1人が運転するようになりました。その頃、RRレイアウトになった新型ルノートゥインゴの国内での販売が決まり、1年も待ってればMT車も導入されるはずと思い、次回の車検切れのタイミングでトゥインゴに乗り換えるかと思いました。そう思った矢先、お盆休みの直前に、スーパーの駐車場から前方不注意で飛びだして来た酒気帯び運転のバカの運転するトヨタISTに左側面から衝突され、残念ながら206は全損となりました。どうも常習犯だったらしく、相手方は保険会社共々全面的に非を認めたため、挙動の怪しさに気づいて徐行していたとはいえこっちも動いていたのですが、過失割合は10:0となりました。ただ、警察が来る前に証拠隠滅のために水を飲んだらしく(そういうことされないために、警察到着までは事故の相手方が目の届くところにいるようにし、水飲ませないようにしましょう)、酒気帯び運転による検挙は免れてしまいました。この点は警察からも相手方の保険会社からも「謝罪」されたのですが、どういうこっちゃい。

新型トゥインゴへの乗り換えはかなわず、思いがけなく次のクルマを選ぶ羽目になりました。その顛末は次回ということで。この辺から写真があるので、画像なしはこの辺りまでとなります。


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