画像なしでかつて乗っていたクルマのインプレを語る試み(その3)

ええと、その3です。その1、その2では、シトロエンAXという日本ではどマイナーだったけど知る人ぞ知るいい車(工業製品としてはさておき)を2台乗り継いだ顛末をお話ししました。言い忘れてたけど、塗装色は2台とも黒。右ハンドルだと効かないクーラーしかないAXにとって、夏場はなかなかに辛い塗色でしたが、他の色に比べ塗装の耐久性が非常に高く、塗装がヤレなかったのはよかったです。無塗装のプラスチックバンパーは経年変化で残念な感じに色あせていきましたが。

次も懲りずに仏車を選びましたが、右ハンドルのMT、できれば5ドアハッチバック、すぽーちーグレードではなくできるだけ排気量が小さいものという普遍のポリシーの下、2台目のAXからお世話になっていた中古車ディーラーさんの在庫を物色。この頃、そのお店の主力はラテン車からドイツ車方面にシフトしていたため、仏車はプジョーがメインでした。シトロエンはATばかりになり、選択肢から外れつつありましたが、当時のプジョーは、大体どの車種にも右ハンドルMTを導入してくれていたし、エアコンもパワステも装備されていたので、これまでにない快適な車が選び放題(当社比)。プジョー306の球数が多かったので、排気量小さめということでStyleというべーシックグレードが理想的でしたが、3ドアしか在庫がなかったので、そこは妥協して、2000ccエンジンのXSiの高年式走行少なめの割にお手頃価格な奴を3台目の仏製MT車としてお迎えしました。初の4m超え。やっぱ仏車はこの色よね(個人の感想)というブルーメタリック。しかもピニンファリーナの手が入っためっちゃスタイリッシュなデザイン。工業製品としての信頼性も、移動時の安心感も、夏場の涼しさもステアリングの軽さも大幅に向上し、同乗者に苦行を強いる場面も減り、それでいて長距離移動しても疲れにくい乗り味と直進安定性はメーカーが違えど共通という、あまりによすぎて印象に残らないくらい(笑)まっとうなクルマでした。トラブルもないまま5年程度乗り、総走行距離が10万キロに届こうかというタイミングで、エアコン使用時のファストアイドルの回転数が2000回転を超えた状態になり、どれだけ調整して貰っても治らず、徹底的にやるなら、エンジン換装コースかなという話になったので、乗り換えということになりました。いやー、文句の付けようのない良いクルマだったんだけどな。最後はちょっと残念なことになったけど、日本車ほどではないにせよ、工業製品としての信頼性もかなりのものでした。内装のチリが微妙に合ってないとか、ゴムのクオリティがイマイチとか、そりゃ粗を探せばいろいろありましたが、当時の国産FF車みたく、等速ジョイントのブーツが破れて異音がでるようなことはなく、エンジンとかシートに関しては、国産車よりもコストと手間をかけてあり、耐久性も高かったように思います。

だいぶ短めになっちゃいましたなー。

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