これからの資本主義はどう変わるのか

表題の本を読んだ。

少し出版は古いがビルゲイツやムハマド・ユヌス等著名人の記載部もあり、出版から10年程度立っているが今日につながるところが多くあった。

特に社会起業家という概念は当時ではおそらく新しく、今でこそ社会に広まった概念であると思う。昨今はやりのSDGs始め本質的な点はやはり倫理あるビジネスを継続的に行うことが最も価値があり、社会貢献につながるのであると感じた。

いくつか興味ある考え方があった。

1つは事物の螺旋的発展の法則である。世界はあたかも螺旋階段を登るように発展していくという概念である。横から見ると螺旋階段を登るように徐々に進展しているが、上から見ると同じ位置に戻ったように見える、つまり復活・復古しているように見えるが一つずつ進化している。歴史を学ぶと現在に生かせるというのは、まさにこのがいねんで例えられる気がする。同じような事象でも実は少し進化しているし、過去からも学ぶこともできる。そんなことを簡単に教えてくれる概念である。

上記概念から新しいことを発明するときに昔からの知恵について学ぶ、そしてそれを現在のテクノロジーを駆使して新しい方法で社会に実装することができれば、人間の本質的ニーズをみたし、イノベーティブなビジネスを起こしていける思う。

2つ目に興味をそそったのはピークオイルについてだ。石油が枯渇するよりも世界の石油生産量が最大値に達し、その後の採掘可能な量が減っていくのがいつか?についてである。専門家の間では2030年ごろとの話もある。石油の供給量が減っていくとき何かしらの資源戦争になっていく可能性がある。再生可能エネルギーへの大幅なシフトや、各国の資源確保のための活動が大きくなっていくことは間違いない。大きなパワーバランスの変化があるので今後用ウォッチが必要であると感じている。

3つ目は学習についてだ。私自身も勉学は得意ではないが、本書によると講義、読書による定着率はそれぞれ5%と10%だ。つまり、教える内容より教える機会を与えることで各人の能力アップが図れる。そういう意味でこのようなブログに日々思ったこと、考えたこと、学んだことを殴り書きでも書いていく必要があると改めて感じた。

最後は行動力である。ビルゲイツはかつて「あなたがわたしに事業計画を提示できるなら遅すぎる」と言ったそうだ。いいアイデアは無数に転がっている時代において、一番大事なことはリスクを取り、行動をする必要があるということである。


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