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2年連続で見たレッチリの来日公演の感想を一気に書く

どうも。なかなか旅行ネタが溜まりすぎて書き切れないのですが、ひとまず直近に行ったライブの話をします。

今回のテーマはレッチリ。RED HOT CHILI PEPPERSです!私事ながら、2024年5月の来日に行ってきました。実に1年強ぶり。2023年にメルボルンと東京で見て以来、3回目!まさかこんなスパンで来てくれるとはという感じで、発表された時は中々驚きました...

ちなみに、メルボルンで2月に見たレッチリのライブについてはの記事に残しています。

2023.2 オーストラリア(メルボルン)旅行 その3(海とライブと長い帰り道)|カメザワ (note.com)

しかし、その10日後に見た東京公演の感想はまだ書いてないまま...てことで、今回は日本で2年連続で見たレッチリライブの感想を一気に書いていこうと思います。しかし、ただ感想を書くだけではつまらないので、わかる範囲での変化や今後のレッチリライブに行く際にあてになるかもしれないデータについても書いていきます。


1.2023年2月19日

メルボルンでレッチリの洗礼を受けてから10日後の2月19日。まだまだ寒いのに、厚手の上着の下はオーストラリアで買ったレッチリTシャツ。半年ほど前にハマって、2回もライブを見れてしまうとは...しかも、中10日で...なかなかないであろう状況を楽しむ気持ちは抑えられず、開演2時間30分前にドームへ入場。東京ドームに来るのはおそらく中学生以来。しかも、ライブで来るのは初めて。なので、2時間30分間はひたすらドームを探索したり、飲んだり食ったりして時間をつぶしてました。

ちなみに、今回の席は1階の1塁側スタンド席。眺めはこんな感じ。

唯一持ってた座席からの写真。程よく見やすい感じ。

会場の形は違えど、メルボルンで見たときと見え方はほぼ一緒。ちなみに、オーストラリアの時と違い、ステージが少し簡易的になっていました。(ステージ下に設定されるスクリーンがない状態でした。)

なんてことを観察するぐらいしかないほど暇になったころに暗転。あのどこか不気味な音楽が鳴り響く中で、フリー・ジョン・チャドが登場!チャドが銅鑼を景気良くたたくと、3人のジャムタイムが開始。真っ赤に染まっていくスクリーンを背景に唸るような即興演奏が繰り広げられる。見てるこちらも10日ぶりのジャムセッションに飲み込まれ、既にレッチリワールドに浸っている...そんなジャムは進むにつれて勢いを増し、歓声が最高潮に達したところで、転調。ジャムの余韻が残る中で、あの超有名なジョンのギタープレイが鳴り響く!自分を含めた5万人以上の観客は一斉に歓声をあげる!なんと、今日は定番の“あの曲”で始まる!やったー!!!やっとこの曲で始まるライブを見れる!!!あまりに嬉しく、興奮がすでに止まらなかった。あのギターイントロが焦らすように繰り返される。少しずつ間隔が狭くなり、あのギターイントロが全く止まずにドーム中に鳴り響く!そして、切れのいいギターの音に合わせてアンソニーが登場!観客の歓声が爆発する中でついにライブが始まる。そして、1曲目は彼らのライブのド定番曲である“Can‘t Stop”だった!メルボルンで見たときの”Around The World“も最高だったけど、YouTubeでこの曲で始まる瞬間を見漁っていた自分としては最も体験したかった瞬間の一つ。そして、叶ってしまった...やっぱり間違えないし、4人の生演奏で聞くと興奮や喜びがただ止まらない!全く止まることない4人のスタートダッシュは、ドームを早くも熱狂と興奮に包む。ただただ”凄まじいオープニング“だった...
 そんな勢いに乗って演奏された2曲目は、まさかの“The Zephyr Song” ...いや、この曲も好きなんだけど、まさか2回連続だとは思わず...そして、自分が一番聞きたかった曲はおそらくここだと思っていなので、それを聞けないということが分かってしまい、少し出鼻をくじかれた...いや決して好きじゃないとかじゃなくて、まさか同じようなタイミングで聞くとは思わず、驚いてしまいました。これこそ同じツアーを見に行くあるある。特に今回のツアーでは毎日曲がかなり入れ替わっているので、こんなことあるんだって気持ちがただ勝っていた。と言いつつも、どこまでも軽やかでさわやかな1曲は会場のパーティー気分を高めた。(気を取り直して)3曲目は“Here Ever After”!これもメルボルンで聞けなかった1曲。そして、 “Unlimited Love”の中でも3本の指に入る好きな曲なので、これまたうれしい瞬間だった。パワフルなドラムとベースが突っ走っていく傍らアンソニーがタイトに歌う。若干、途中とっちていた気もしたが、そんなことはお構いなしに曲の持つ疾走感に身をゆだね続けた。

パワフルな曲が続いたが、ここで一転。ジョンのギターのアルペシオンが物悲しく鳴り響き”Snow (Hey Oh)”が披露される。寂しさと美しさを持つミドルテンポな1曲。ジョンのギターはたとえ室内でも、雪を降らせる。そしてアンソニーの歌声は哀愁の中に力強さを感じる。特にコーラス部分は噛み締めるように歌っていた。レッチリが作ってきた曲の中でもトップレベルで日本で聞かれているであろう1曲も聞けてしまった。その次は“Eddie”。これまた、エディヴァンヘイレンに捧げられた一曲だが、とにかく軽やか。そして、ジョンのギターソロが冴えわたる。曲調こそ“Snow...”と全く違うけど、エディが死んでしまったことを思うと、悲しい気持ちが掻き立てられてしまう...ノリノリな一方で、 “Snow...”に続いてジョンのテクニックを十分に味わった。そして、ここからは2022年に出たもう一枚の新作“The Return of The Dream Cantine”からの選曲が多かった。 “Eddie”以外にも、何か不思議な空間に迷い込んだような“Tippa My Tongue”やフリー曰く“世界で一番速い曲”な“Nobody Wired Like Me” 、これまた何かに飲み込まれそうな“Reach Out”が披露されて、改めてレッチリの幅の広さを知った。 “These Are The Ways”など“Unlimited Love”の曲もいくつか披露されてたけど、とても同じ年に同じバンドが出したとは思えないぐらい曲の表情が別物だった。すでにベテランバンドの域に入っているのに、アルバム2枚を出すほど精力的な姿勢。最高でしかない...
 そんな新作の合間には過去も名曲たちも登場。その1曲は“Suck My Kiss”!ファンキーなフリーのベースに乗ってアンソニーは軽快にラップのごとく歌う!サビの“Suck My Kiss”は会場全体で大合唱!彼らの代表作“Blood Sugar Sex Magic”からの選曲は問答無用に盛り上がることを証明した!そして、もう1曲は、まさかの“Soul To Squeeze” 。10日前はアンコールで聞いた曲を何事もなくライブ中盤で披露してしまう。ほんとに展開が読めない...しかし、この曲はメルボルンで聞いた際に大好きになったので、改めてやってくれるのはただ嬉しかった!メロウで優しいアンソニーの歌声がヒートアップした会場を包み込む。序盤で少々とちったアンソニーの調子もかなり良くなっていて、この日の“Soul To Squeeze”も印象的だった。そして、この曲が大好きだと再認識した...曲間のMCにはこんなやり取りも。アンソニーがフリーに向かって一言:“マスクを着けてるやつが笑顔か分かるか?”。この時はまだコロナも5類に移行してなくて、たしかにマスクを着けてる人は多かった(自分も含めて)。その一方で、10日前のオーストラリアではそれとは真反対(自分も外して見ていた)。どっちがいいとか悪いとかいうつもりは全くないけど、今となってはなんか懐かしいと思ってしまう...
 終盤戦はもちろん“Californication”からスタート。ジョンとフリーの長いセッションを経てからあの哀愁漂うイントロが響く瞬間はいつ聞いても良い...それから披露されたのは、 “Carry Me Home” 。これまた予想外。 “Californication”に負けず劣らずな哀愁が漂う...何とも美しいものの儚い瞬間が続く...さすがにしばらく見れないだろうとこの時は思っていたので、この2曲の雰囲気がやたら沁みてしまった。
 しばらく見れない寂しさを感じつつも、パーティーは止まらない。お次は“Black Summer” 。スクリーンに映された太陽をバックに4人の奏でる音が徐々に絡み合い、このワールドツアーと2枚のアルバム発表の根底にある“ジョンの復活”をぶち上げる。オーストラリアの時も感じたが、この曲のコーラスはそんな瞬間を歌っていると思った。そして、自分がレッチリを聞く初めのきっかけとなった曲でもあるので、そのカッコよさを改めて噛みしめる!そこにあるのはアンソニーの歌・フリーのベース・チャドのドラム・そしてジョンのギターだけ。そのシンプルな編成から生み出されるグルーヴには喜びとパワーが溢れていた!本編最後は、お決まりの“By The Way”!もう何も考える盛り上がるだけ。フリーとジョンが向き合ってイントロを弾き始めるだけで会場中から大歓声!曲が転調してフルスピードを出すと、会場の熱気は最高潮に達して、そのまま終わりまで突き進む!いや~やっぱりレッチリのライブ楽しいぃ!!!楽しすぎてあっという間に終わってしまい、4人は一旦ステージを去った。アンコールを待っていた時間も思い出深い。カメラが観客の方に向けられて、時たまランダムにズームでスクリーンに映し出される。映された人はみんな嬉しそう。しかし、この日のMVPは(たしか)Perfumeのタオルを掲げていたお兄さん。この人が映された瞬間、会場中からはこの日一番の笑いが起こった...

しばらくするとアンソニー・フリー・チャド、そしてジョンがステージに戻ってきた。そしてアンコール1曲目はジョンのギターイントロから始まった。なんとも優しい音色が流れてくる。それは “Under The Bridge”だった!!。これまたメルボルンでは体験できなたっか、レッチリライブの超王道な展開!!アンソニーが優しい音にのせて、苦楽を経験してきたロサンゼルスのことを優しく歌い上げる。さっきまでのパーティーモード全開の姿とは全く違う...ファンキーでパーティーな曲もできて、こんな感傷的な曲も持っている...さすがですという感じ...そして、ドームにはスマホの光が星のようにきらめいている。あまりに美しい光景。光のドームの中で、最後のパートが響き渡る。アンソニーが経験してきた苦しい思い出たちが、歌によって光のなかへ昇華されていく...間違えなく、この“Under The Bridge”が最大のハイライトだった。そんな感傷的な曲が終わると、レッチリは通常モードに戻る。もちろんラストは“Give It Away”!!!しばらく見れない寂しさを吹っ飛ばすほどのパーティーモード全開な1曲。レッチリ印のファンキーな音楽に合わせて、アンソニーのラップライクな熱唱がさく裂する!もう説明不要。ただノリノリでぶち上がるだけ!“By The Way”の時以上に、ただただ楽しかった!そんなパーティーもついにお開き...まだマスクをつけてる人が多かったが、アンソニーは“マスクしてても、君たちの笑顔が見えるぜぇ!”とアウトロで叫んでくれた。なかなか海外では見ない光景でのライブであっただろうが、こちらの熱狂がバンドに伝わったのは確かだった。

これにてレッチリ追いかけは終了。しばらく見れないのかぁ...なんて具合に寂しさを感じて居た。そう、この時は...

1.5 2023年のライブの動向

ここで一旦休憩。2022年に始まったレッチリのワールドツアーはオセアニア・アジアを回った後に2週目に突入。このバンド、日によってかなり曲を入れ替えてくるので、カメザワはこのサイトを使って彼らの動向を時々追ってました。

ちなみにレッチリに限らず、何んか気になったアーティストがライブでどんな曲をやったか調べるのには下にリンクを貼ったサイトが便利です。有名どころのアーティストのデータはかなり網羅されています。

setlist.fm - the setlist wiki

そして、ここから見えた2023年の変化は次の通り。
1.新作の割合が徐々に減る
2.過去のアルバムからの選曲がかなり偏りなくなってきている。
3. “それやったんだ。良いなぁ...”な曲がいくつか出てきたり...

1についてはアジア・オセアニアツアーと比較すると一目瞭然。“Unlimited Love”の曲は要所要所に出てくるものの、“Return of The Dream Cantine”からの選曲は少しずつ減っているイメージ。その反面、過去作の選曲も増えて、どの日でもバランスよく各アルバムから選曲。一応“Around The World”始まりの“Californication”中心の日・“Can‘t Stop”から始まる“By The Way”や“Blood Sugar Sex Magic”などが中心の日という法則は保ちつつも、どのアルバム(ジョンがいたときのアルバム)からも演奏されていたように感じた。(ちなみに、来日直前のシンガポールでは“Fake As F@ck”というあまりにも珍しい選曲で始まってました...なぜ、シンガポールでそれをやった?)その中で、時々出てくる羨ましい選曲。特に“Californication”が大好きな自分は、“I Like Dirt”や“Parallel Universe”の文字を見ると、ただ“良いなぁ...”と羨ましがるだけでした...

そんな感じで月は流れて、2024年。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、5月に来日公演が決定 | NME Japan (nme-jp.com)

まさかの、2年連続の来日決定!大きな声で“また来るの??”と驚いてしまいました...2回見てるからなぁと思う気持ちがあったのも否定はできず...しかし、行くたびに聞ける曲がガラッと変わることや、次いつ見れるか分からないことを考えると、自然とチケットぴあのアプリを開いてチケットを申し込んでました...そして、当選!こうして、3度目のレッチリが決まったのでした...

2.2024年5月18日

 20204年5月18日。ここ1、2週間でコロナにかかったり、会社で厄介ごとを頼まれたり、GWの旅行で乗る飛行機とチケットで少しミスったりと踏んだり蹴ったりだったので、それらを乗り越えて迎えたこの日は、過去2回以上に楽しみで仕方なかった...円安の波にのまれてTシャツが高くなっていると分かりつつも、炎天下の中で並んで買ってしまうほど楽しみでした...そして3回目のレッチリにして、ついにアリーナ席!海外と違って座席はあるものの、あの熱狂の最前線で見れるのも楽しみだった要因の一つ。そんなアリーナからの眺めはこんな感じ。

初めての東京ドームのアリーナ席からの眺め

まあ、いい感じに見える!正面ではないけど、ステージを見渡せるところにいる。なによりも、3回目にして初めてのフリー側!ライブ中のフリーの動きはこの目で見てみたかったので、自分にちょうどいい席でした...

 そんな中で待つこと1時間ほど...ドーム暗転!すっかりおなじみの仰々しい音楽が響き、フリー・ジョン・チャドが登場!3回目のレッチリもお馴染みのジャムセッションでスタート!当たり前だけど、過去2回とは全く違うジャム!そして、再びあっという間に3人のプロフェッショナルの音がぶつかり混ざり合う渦のなかへあっという間に飲み込まれる。ジャムが進むにつれてパワーを増していき、カンか客をグルーヴの渦に飲み込む。そして、ジョンのギターがさく裂するたびに歓声が大きく上がる!そんな感じで会場が温まると、赤いスクリーンを背景にジョンがあのイントロを鳴らす!この瞬間は2回目でもたまらない!会場中が大歓声をあげる!そして、自分もその一人。しかし、自分の場合は歓声というよりは何かを叫んでる感じ...直近に色々あったせいか、既にテンションがおかしくなっていた...今思い返すと、本当に心の底から楽しんでいる感じだった!そして、徐々にギターの音が押し寄せていき、ドーム全体に興奮が伝播すると、アンソニーが登場!3回目のレッチリの1曲目は“Can’t Stop”だった!“やっぱこれだよなぁ!”って感じで盛り上がる!!さすがアリーナ。その熱狂ぶりがビシビシ伝わる!そして、フリーの動きがよく見えて楽しい!いやーいい席...と言いたかったが、意外と前夫エリアでも後ろの方だったので、前の客の頭の間から見るので精いっぱい...いや楽しいんだけど、せっかくのバンドメンバーが少々見えにくい...そこだけ何とも言えずだったけど、“Can’t Stop”は問答無用で盛り上がる!そして、やっぱりレッチリのライブはこれ課ら始まってほしいということを再認識した...“Can’t Stop”が止むと、少しブレイク。ギターを変えたり、フリーが挨拶してる間に次の曲の準備中。そして、すぐにスタート。聞こえてきたのは、枯れたギターが美しく響くイントロ。はじめの一音を聞いただけで、自分は嬉しかった...2023年2月から数えて3回目のレッチリ...なかなか聞けずにいた、大好きなあの曲をついに聞けた。 “Scar Tissue” 。この瞬間をどれほど待っていたか...イントロだけで大歓声が上がっていた。そして、自分にとっての最大のハイライトであった...ドームにいながらもどこか開放的になってしまうサウンドに載せて、アンソニーが自分の傷の物語を歌い上げる。2曲目にして、こんなにうれしい瞬間が来てしまうとは...コーラスで高音が少し出ていなかった気もしたが、そんなことは関係ない。これが聞きたかったから。本当にやってくれてうれしかったし、感想で一人“ありがとう”と何度も言っていた。間違えなく、この“Scar Tissue”がこの日のハイライトの一つでした...
代表曲を立て続けに披露した次は、もうライブの定番のナンバーと言っても過言ではない“Aquatic Mouth Dance” 。この曲は久々に聞いたが、初めて聞いた時よりも好きになっていた!ミドルテンポなグルーヴがただ気持ちよく、体は知らず知らずに揺れていた。 “Here Ever After”も聞きたかったが、この日の“Aquatic Mouth Dance”では新しい発見をした。そして次に披露されたのはチャドのドラムプレイ。赤いつなぎに身を包んだチャドがパワフルにドラムをたたいて、その実力を見せつけていく。そして、ドラムプレイから3曲目につなげる。披露されたのは“Dani California”だった!すでにメルボルンのライブで聞いてはいたが、この曲に関しては日本で見るのはやはり特別なこと。おそらく、日本で一番知られているであろうレッチリの曲。メルボルンの後、もう一度見てみたい気持ちもあったので、それが日本で叶ったのはかなりうれしかった。サビは全員大合唱!“Yeah! Yeah! Yeah!”の部分もしっかり決まり、いかに日本にとって特別な1曲かが伝わった。そして、ジョンの歌唱パートと合間のギタープレイではより一層歓声上がる!復活してから時間は経つが、観客は歓声で彼の復活を称える!ここまでの4曲ですでに大満足。かなり大盤振る舞いなセットリストに対して、テンションが上がるばかりでした。

 すでに3回目のレッチリ。これ以降も“初めて聞ける曲”をこれでもかと披露してくれました。そのうちの1曲は“Don ‘t Forget Me” 。派手なプレーではなく、コード引きでじわじわと効かせるフリーのベースがなかなか印象的。そしてアンソニーが訴えかけるように歌う。とにかく哀愁駄々洩れでした。それから続けて披露された“Watchin’ Thinkin’ ”も3回目にいて初めて聞いた1曲。 “Don’t Forget Me”とは反対に、ジョンのギターがさく裂する1曲。こちらもなかなか枯れていいる感じでした。そんなじんわり来る系の曲が披露されたとどめは“Soul To Squeeze” !まさかの行ったライブすべてで“Soul To Squeeze”を聞けてしまった...メルボルンでアンコール1曲目で初めて聞いたときに大好きになっただけに、自分としては中々思い出深い1曲。こんだけ局が入れ替わる中で、まさかこれが残り続けてくれるとは...個人的にはこのじんわり来る曲ゾーンを最高な形で締めくくれました...そして、ここからは再びアッパーなレッチリを楽しむ。 “Londo Calling”のイントロから流れ込んだ“Right on Time” (2回目!)や“These Are The Ways” (これも2回目!)が立て続けに披露され、さっきまでの哀愁漂うメロウなモードは180度反転。これもレッチリライブの醍醐味。改めてその“幅”を見せつけられました。そして中盤戦のラストに披露されたのは“Stadium Arcadium”より“Tell Me Baby”!これも3回目にして初めて聞けた1曲!ミドルテンポながらも、跳ねるようなベースとギターとドラムに勝手に踊らされる。アンソニーの歌も跳ねている。そこで歌われている内容は少し悲しい話かもしれないけど、自分を含めた観客たちはただ心地い音に身を任せるだけでした...

 ここからはお決まりの横綱相撲が繰り広げられる終盤へ突入。フリーとジョンのジャムセッションから始まる“Californication”でしっかりと盛り上げて、 “Black Summer”と“By The Way”で会場の盛り上がりが爆発する!この展開を体感するのは3回目だけど、やっぱり大好き。終盤にかけてじわじわと盛り上げて、 “By The Way”で一気に何かがさく裂して大盛り上がりになる感じ。いや~何度見てもいい!もう3回目なのでディティールは書かないけど、ただただ楽しかったです!!
そして、アンコールまでの待ち時間で今回も印象深い出来事が一つ。今回もスクリーンに観客が次々に映される中、お父さんに肩車してもらっていた子供が映された瞬間にこの日一番の大歓声が発生!段ボールで作ったギターを掲げていたその子供の姿は、おそらくこの日ドームに集まったすべての人の記憶にしっかりと刻まれたと思う。そんなハートウォーミングな瞬間から少しして、メンバー再登場。各面々が準備に取り掛かる間に、ジョンがいきなりギター片手に歌い出す。歌ったのはDavid Bowieの“Kooks”。これまた初めての展開。おそらく突破的なパフォーマンスで、なかなか珍しいものを見れたという感じだった。そして、メンバーの準備が整うとアンコール1曲目:“I Could Have Lied”が披露される。これも3回目にして初めて聞く。気持ちエモーショナルでじっくり聴かせる曲が多く選曲されている気がする日を象徴するかのようにじわじわと効いてくる1曲。とにかくアンソニーが優しく歌う。すでにおなじみの上半身裸な姿であったが、その歌声には優しさにあふれていた。今度こそしばらく見れないことに対して少しさびしさを覚える自分の気持ちに寄り添ってくれるように思えた。個人的には“Under The Bridge”をどこか期待している自分もいたけど、また好きな曲が増えた瞬間でした。そして3回目のレッチリのラストはもちろん“Give It Away”!説明不要!これで盛り上がらなきゃ何で盛り上がるって感じでぶち上げる1曲!しばらく見れなくなる寂しさはあるけど、その思いは寂しさよりも“あばよっ!”て感じで昇華されていった。レッチリ印のファンキーさがさく裂するラストナンバーを前に、観客は大歓声をあげて盛り上がっていくばかり!この間、今回含めて3回も見れたレッチリのライブでのハイライトや思い出が走馬灯のように走ったりは知らなかったり...そんなことは一旦わきに置いておいて、自分も最後まで音に身を任せて盛り上がり続けました!

これにてレッチリのライブとはしばらくお別れ。あまりに楽しい瞬間をいくつも体験できたし、この短期間で2回も来てくれたバンドに対しては感謝しかない。すでにベテランの領域に入っているバンドであるが、今後も機会があったらその音を浴びに行きたいと思いました...

3.世界一あてにならないレッチリ統計

3回もレッチリを見れたので、一旦統計を見てみましょう。あまりに個人的なデータなのであてにならないとは思いますが、今後レッチリを見るうえでほんの少し参考になるかもしれないので、面白半分で見てみてください。何となく何を聞けて何がレア曲か少し予想がつくようになると思います。

※今回のツアーはこの夏で終了予定なので、今後も通用するか分かりません...あくまで“ネタ”として読んでください...

<統計>
■3回聞いた曲
<固定枠→必ず聞ける曲>
Californication
Black Summer
By The Way
Give It Away

<変動枠→本当なら他の曲が来てもおかしくなかったけど3回聞けた曲>
Soul To Squeeze
Eddie

■2回聞いた曲
・Can’t Stop
・Dani California
・Aquatic Mouth Dance
・The Zephyr Song
・Right on Time (+ London Calling intro)
・Reach Out
・Tippa My Tongue
・These Are The Ways

■1回聞けた曲
・Around The World
・Scar Tissue!!
・Otherside
・Tell Me Baby
・Under The Bridge
・I Could Have Lied
・Wet Sand
・Snow (Hey Oh)
・Don’t Forget Me
・Watchin’n Thinkin’n
・The Heavy Wing
・Here Ever After
・Suck My Kiss
・Nobody Wired Like Me
・Carry Me Home

■累計で聞いた曲数:52曲(初めのジャムセッションを1曲とカウントすると55曲)
1回あたり17曲ほど聞ける計算

■1回で17曲聞けると仮定して、毎日入れ替わる曲の数
大体11曲(約65%)

■1曲目に“Can ‘t Stop”が披露される確率
約66%

こんな感じです。取り合えず聞けた曲に関しては全て書き出せているはずなので、本当に参考程度に見てみてください。

4.最後に

同じアーティストのライブを複数回見ることは自分にとっては珍しくないのですが、ここまで長い期間で複数回見たのは初めて。しかも、ここまで中身が見る日によって変動するのも初めて。2年間でレッチリを3回見ましたが、3回とも中身が全く違って、行くたびに“何が見れるんだろう??”というワクワクが掻き立てられたのは確かでした。そして、ライブではいくつもの忘れられない瞬間があり、この数年間で足を運んだライブの中でもこの3回はどれも記憶に色濃く残るものでした...

では、3回もレッチリを見てもうおなかいっぱいか?と聞かれると、答えは“No” 。こんだけ行っても聞けていない曲があるので、今度来たらまた確実に行きます!そして個人的な夢を書くとしたら、それはフジロックかサマソニで実現してほしい!指定席で見るレッチリも悪くないものの、野外会場でスタンディングでこれを見たとしたらどれほど楽しいだろうか...特にフジロックとは切っても切れない縁があるバンドなので、ぜひあの会場で聞いてみたいという夢が新たにできました。

そんなフェスのヘッドライナーとして帰ってくることを願いつつ、本記事を締めます。

以上、今後参考になるかもしれないデータ付き、レッチリライブのレポートでした。

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