文学フリマ、忘却して師走へ

11/24
タイムラインが文学フリマで盛り上がっていた。知人に文字書きが多く、出店している者も数名いる様子。それを見て、いいなぁと思う。自分も日芸の文芸学科を卒業した身であるので、気が向けば詩や小説を書きたいのであるが、ホームレス社会人である手前、創作活動になぞに専念しているヒマがあるわけなく。せいぜい手隙のさいに詩集や短編を読むくらいしか文学に携われぬ。我ながら不憫である。落ち着ける場所はもはや江古田某所のBARだけである。我ながらハード・ボイルドだとも思う。

けっきょく今年も文学フリマには参加しなかった。参加したい気持ちは毎年あるのだが、会場まで向かう電車賃が行く寸前でどうにも勿体無く感じられ、それにそこで感動する作品に出会えるような予感も微塵にも感じられず、わざわざ文学フリマ用に作品をつくる気力も持ち合わせていないことに、その度、自分は気づき、家に引きこもり、安酒を煽っていた記憶。ダメな学生時代。セピア色になっていく思い出。セピアってなんだっけ。

しかし人間は成長するもんだね。今日の自分は大学時代の恩師、先輩、同期の精鋭数名で構成される読書会に参加したのだよ。実にハード・ボイルドだ。そんで終わった後ちょこっとクリスマス会の話になって、自分は幹事を任されることになった。多忙に多忙が重なり、どんどん文学フリマの興味が薄れる。


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