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Quantum トーナメントがクソな件について

Quantum トーナメントとは

cardchat.com の提灯記事によると、Quantum トーナメント(以下 QTと略します。)は、異なるバイインで複数のスタート時間で、たくさんのスタックサイズを使って一つの大きなプライズプールを競うことができるトーナメントであると言っています。

QTのTwitterのアカウント

Twitterのアカウントによると、trademarked and patented だそうです。(このアカウントの真偽は未確認です。)


自分が実際に参加しようとしたトーナメントは、day 1 から参加すると$300バイイン(240+60) で15000点持ち、10%がday2に進出し、その時点で$500がペイアウトされる。複数回day1を通過すると、その$500に加え$2000の計$2500がベイアウトされます。
day2から参加すると、$2000バイイン(1800+200) で150kもちスタートとのことです。

こんな形で、様々なバイインで複数回のday1を実施して、どんどん合体していく形式のことをQTと呼んでいるようです。

様々な議論があるようですが、レクリエーショナルに優しくなくプロに優しいという様々な点が問題視されています。


問題点1 チップあたりのコストがday2 からの方が安い

day 1 $300 で15000点なので、$20/1000点
day 2 $2000で150000点なので、$13.3/1000点
となり、day2から参加の場合、33%割引くらいで参加できます。
10%の関門を潜り抜けてday 1 を通過すると、$500の払い戻しがありますので、その分を考えます。
day 1 通過つまりバイイン10人分から賞金500を引くと2500ドルで150000点平均です。つまり300ドルの$16.7/1000点が単純計算したときのチップの価値になります。

問題点2 day 1の方がレーキが高い

day1 バイイン $300 (240+60)  $300のうち$60、つまりバイインのうち20%がレーキです。day2 バイイン $2000 (1800+200) の場合バイインの10%がレーキです。
つまりday 2から出るとレーキが半額で、それが低額バイインを好むレクリエーショナル層に高くつきます。(その分、1日長くプレイできる。)

問題点3 Dead money効果

 トーナメントの形式の特徴として、基本的になるべく後からレジストレーションした方が得である点があります。これはチップの価値が非対称であることにより発生するもので、ICM計算機にて簡単に検証できます。

例1)10000チップで9人、賞金は50/30/20

もちろん賞金期待値は11.11%でイーブンです。

例2)  20000点が4人、10000点が一人。賞金は50/30/20

状況としては、先ほどの10000点のトーナメントが始まって4人飛んで4人がダブルアップした状態に、一人参加者が10000点で追加された感じです。

 10000点の人の期待値は12.41%で前の11.11%から1.3%増えています。→ 4人飛んだことによるdead moneyの影響(ICM効果ともいう)により、期待値が増えていることがわかります。

結論

基本的には参加する必要はないけど、どうしても参加するなら、一番高いバイインのもの(一番後のタイミングで参加できるもの)に出ようw

参照元

https://www.cardschat.com/news/the-bicycle-casino-bringing-big-tournaments-back-to-california-106048/


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