MY BABY ―ショートショート―

「子ども、できたの」

 とキミは笑った。

 ぼくは笑った。

 ひっしに、笑った。

 ――あの「一回」は、大丈夫な日だった。

 もちろん、「絶対」なんてないってわかってる。

 でも、誰かが真後ろに立っているような、そんな奇妙な胸騒ぎがしたんだ。


 生まれた子どもは、ぼくではない何者かになっていく。

 ぼくとはまた別の“だれか”に似るように。


 ぼくはこの子を愛さなければならない。

 

 

ショートショートのお題、待ってます!
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