【デザイナーノート vol.2】75°-芒種
皆様こんにちは!
Pastel Girls.と二十四節気少女のNFT作品制作担当KOMAです。
このnoteではKOMAが不定期にPastel Girls.と二十四節気少女のクリエイターとして、キャラクターデザインや作品へのこだわりなどの情報をお伝えしていきます。
第2回は二十四節気少女の第2弾「75°-芒種」について、OpenSeaのDescription内で表現しきれなかったキャラクターの詳細設定や意匠を紹介します!
1. 芒種に込めたコンセプト
芒種は太陽黄経が75度のときで、6月6日~6月20日頃に相当します。
芒種のコンセプトはOpenSeaのDescriptionにも記載した通り、
「少し目を離すとどこかに行ってしまいそうな、恋多き地雷系お嬢様」
です。
今回はその内容を少し詳しく紹介します。
芒種に差し掛かる頃、ちょうど各地で梅雨入りします。
梅雨の時期を表現した作品では紫陽花(あじさい)がモチーフとしてよく用いられるとおり、紫陽花は梅雨時を象徴する日本固有の花です。
紫陽花は「万葉集」にも名前が出てくるほど古くから知られており、青と紫の美しいグラデーションで国内のみならず国外の人も魅了してきました。
作品全体の色合いが青と紫になっているのもこのためです。
そんな紫陽花の花言葉はなんと「移り気」「浮気」「無常」です。
美しい外見に反してかなり危険な香りが漂う花言葉にインパクトは絶大。
その一方で色別の花言葉を見ると「強い愛情」「ひたむきな愛」など、先の花言葉とは矛盾しているようなものが多くあります。
紫陽花全体の花言葉と色別の花言葉を合わせると「浮気性だけど愛は重い」となり、面倒くさいことこの上なさそうな印象です。
コンセプトの「恋多き地雷系女子」はここから生まれました。
また紫陽花の品種名からもコンセプトのヒントを得ています。
紫陽花の品種は多くありますが「藍姫」「小町」「万華鏡」「十二単」など、雅で上品な名前が多いことから「お嬢様」になりました。
そして梅雨で雨の日が多くなりますが、「雨の日は親猫とはぐれて迷子になる野良の子猫が多い」という説があるそうです。
なんでも好奇心が強く怖いもの知らずの子猫は雨の音に興味を持って、親猫のそばを離れて飛び出してしまうのだそうです。
私がもともと猫好きということもあり印象に残っていた話だったので、先ほどの紫陽花の「移り気」「浮気」と関連させて「少し目を離すとどこかに行ってしまいそう」という要素を入れました。
2. 芒種のモチーフ解説
作品全体を通して、紫陽花の品種から配色を決めています。
まず髪の毛の色は「小町」という品種で、可憐な赤紫が特徴です。
またヘアバンドが特徴的ですが、梅雨の湿気で浮きやすい前髪を抑える役割を果たしています。実は少し癖っ毛という設定です。
ヘアバンドに付いている紫陽花の花飾りの色は「万華鏡」という品種から来ています。
次に肩出しフリルの服の色は地雷系ファッションの鉄板でいえばピンクなのですが、今回はあくまでお嬢様なので「南十字星」という紫陽花の品種から少し上品な雰囲気のある青紫色にしました。
紫陽花の花弁のように見える青紫色の部分(装飾花)に白い十字の模様が入ることから、フリルの部分に十字模様を入れています。
お嬢様らしい雰囲気を出そう!ということで梅雨の時期らしく雫型の宝石を襟もとに着けています。これは長女が代々受け継いでいる宝石という設定で、少し古ぼけた金属の縁取りからその年季を伺わせています。
最後に表情にも少しこだわりました。
佇まいはお嬢様そのものなのですが根っこは地雷系女子なので、困り眉やアヒル口にしたほか、他のキャラクターと比べて頬の赤み(目元の部分)を少し濃くして地雷系メイクっぽくしています。
3. 終わりに
デザイナーノート vol.2はいかがでしたでしょうか?
個人的に紫陽花の花が大好きなので、少し気合を入れて解説しました。
次回のデザイナーノートでは「90°-夏至」の詳細設定や意匠を皆様にお届けします!
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