世界は崩れゆくのか、それとも進化する世界にいくのだろうか。
137億年前のこと、時間や空間さえない真っ暗闇のなかで、突然バン!と爆発が起こった。
もの凄いスピードで爆発は拡がり宇宙が誕生した。
45億年前のこと、我が太陽系が形成され、地球も誕生した。
6~8億年前のこと、太陽からの距離も程よくて、水でできた巨大な海がある地球には、多細胞生物が登場する。
菌類が誕生し、魚類が誕生し、植物や爬虫類、そして恐竜が誕生した。
6500万年前のこと、小惑星が地球に衝突し、核戦争のような衝撃を受けて恐竜は絶滅。
20万年前のこと、地球に人類が登場した。
それは脳をもった生物の誕生だ。
情報を蓄積し学習する脳。
しかも人間を特別にしたのは言葉の存在。
私たちは伝達のシステムである言語を授かった。
学んだことを正確に他人と共有できるので、集合記憶としての情報の蓄積も可能になった。
1万年前のこと、氷河期の終わりを活用して人間は農業を学んだ。
そのエネルギーで人口は何倍にも増えた。
500年前のこと、人間はグローバルに繋がり始めた。
200年前のこと、石油を発見すると社会は驚くべき変化を遂げていった。
100年前のこと、第一次世界大戦が起こり、続いて起こった第二次世界大戦では人間の手により核爆弾が開発された。
そして今、過去1万年にわたり人類文明の発展を可能にしてきた様々な条件が崩れてきた。
いずれ人類は愚かな人間たちの手によって滅びさる運命なのか。
1隻の宇宙船が長い航海から帰還するとそこは思いもよらない猿の国だったという映画「猿の惑星」。
そのラストシーンは衝撃的だった。
SFは未来を予知しているという。だから核爆弾のある今、第三次世界大戦は絶対に起こしてはならないという暗黙のルールがある。しかし、それも危うくなっている。
137億年の宇宙の歴史に比べれば、たかだか1万年の人類の歴史。そう考えりゃどうっていうことはない。
フランス革命によって始まった民主主義も、産業革命によって起こった労働運動も、ロシア革命によって生まれた社会主義も、たかだか100年か200年前の歴史。そう考えりゃイデオロギーの傲慢や、労働運動の衰退もどうっていうことはない。
それにしても歴史の歯車はつまらないことで大きく動いてしまった。
果たしてこれからどこへ進むのだろうか。
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