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サンフランシスコの影(闇)

2019/10/12-10/17までXRDC19参加の為出張でサンフランシスコまで行ってきました。
最先端のIT系企業が密集し、シリコンバレーと呼ばれる地域があるサンフランシスコなのでワクワクしていたのですが、ホームレスが至る所におり、その現状に驚きを隠せませんでした。

日本語で検索してもあまり出てこない部分を中心に、主に「」(闇)の部分について、自分の所感を交えて綴っていきたいと思います。
」の部分については、ググればたくさん情報があると思うので、そちらに任せます。

※今回の出張ではいわゆる「シリコンバレー」には行ってないです。
 シリコンバレーの雰囲気はまた違うようですので、サンフランシスコ中心地の状況の参考としてください。

「サンフランシスコの光と影」を取り上げている日本語のブログ記事
http://jingumae.petit.cc/banana/2807272
https://goodpatch.com/blog/2019-trend-sanfrancisco/#i-4
https://blog.btrax.com/jp/this-is-silicon-valley/
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66323
※こうしてまとめてみると結構同じことおっしゃっている/感じている方多いですね。

サンフランシスコはホームレスの街

誤解を恐れずに言えば、数日間、中心地周辺に滞在した私からは「ホームレスの街」と見えました。
中心地から丘を越えて北の港の方に行くと、ビバリーヒルズのような高級住宅街「マリーナ地区」があるのですが、その周辺ですらもホームレスが行き倒れているような状態です。

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中心地への滞在中、ホームレスを見ない/すれ違わない日は1日としてありませんでした。

最も危険なエリア テンダーロイン地区

TwitterUber本社があり、サンフランシスコで最も危険なエリアとされているテンダーロイン地区ですが、昼間でも大勢で通路を占拠していたり、テントを張っていたりして、予想以上の危なさでした。

Twitter本社前、撮影したらさっさと逃げ出したくなるレベルの場所でした。
ホームレスがたむろしているエリアを挟んでいたため怖く、途中で2度ほど行くのを諦めかけました。

ここに来るまでは、NYCやLAのイメージで「夜暗くなってから出歩かなければ大丈夫だろう」とタカを括っていたのですが、そんなことは全くありませんでした。

夜鳴りやまないサイレンの音

ポストストリートという、アップルストアがある通りに面している宿で一夜を明かしたのですが、耳栓がないと眠れないレベルでサイレンの音が鳴りやまなかったです。

市内に警官が少ない

これはNYCとの比較ですが、ホームレスの多さに比べて警官の方が少ないです。
NYCは、NYPDがNYCの象徴の一つと呼べるレベルで至る所に警官や分署があり、町の保全にしっかりお金をかけているのだろうなと感じました。
特にテンダーロイン地区は市庁舎など重要な設備を除いてほとんど警官の姿をみませんでした。

サンフランシスコはトイレとウィード(大麻)臭がする街

サンフランシスコの位置するカルフォルニア州では、数年前に大麻が合法化されました。
その影響もあり、ホームレスから富裕層問わず大麻を吸いながら歩いているのが日常化しているようです。

※なぜ大麻の香りを知っているのか?という疑問は下記を
 (知っているわけではない)

実力至高主義と全体主義の狭間

私は、実力主義は正しいと思っていました。
でも、この状況を目の当たりにして、そんなことは言えなくなりました。


緩やかに衰退している日本でも、サンフランシスコ市の現状と比べたら、今の日本の方が全然マシだと思いました。
日本も「生活保護を廃止せよ」という声が強いですが、仮に、もし廃止してしまったら、今のサンフランシスコ市の二の舞になるでしょう。
セーフティネットが機能しないと、おそらくこうなります。
もっとも、国民性からくる全体的なマナーの良さもあり、ここまで酷いことにはならないとも思いますが。

サンフランシスコ市の現状は、富の再分配が正常に行われていないと、このように様々な方面に悪影響が出る可能性があるということを示唆する、いい事例だと感じました。
※少なくとも私には、富の再分配が正常に行われているとは到底思えませんでした。

(おまけ)この天国or地獄に住むのに適している人

・すでに他所で成功しており、ステイタスとして住みたい人
・自身に降りかかる問題全てを自己責任として受け入れられる人
・最悪家がなくても現地のIT企業に勤めたいと思っている人
・街中に溢れるホームレスの存在を完全に無視することができる人


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