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【ボーボボ 9話】愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)は〇〇主演のドラマが元ネタだった

『ボーボボの「愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)」って何話だっけ?』

これは【奥義9話 愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)】で登場します。
特にアニメでの完成度が話題になることが多い名作回といえるでしょう。

本記事の内容】
・「ボーボボ 第9話」の紹介
・愛の迷宮(ラブ・ラビリンス) とは
・愛の迷宮(ラブ・ラビリンス) 元ネタ
・お茶づけ星人 ヤバい

終始おふざけが目立ちますが、今では浸透した「フラッシュモブ」や当時放送されていたドラマのエッセンスを取りいれた意欲的な回でもあります。

ボーボボ【奥義9話 愛の迷宮(ラブ・ラビリンス】 みどころ

最大の見どころは愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)でしょう!
しかし、その他も秀逸な描写が多く…

・ビュティ 男口調がカワイイ
・愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)は堂本剛主演のドラマが元ネタだった
・お茶漬け星人の戦闘力 やばい

の3点です。順に解説しましょう。

ビュティ 男口調がカワイイ

初期ボーボボにはビュティが男性的な言葉遣いをするというファン垂涎の描写があります。9話だけでも

『なにすんだよ!』『え?何言ってんだよ?』

一方で、女性的な可憐でキュートや言動も随所に楽しむことができます。

全国4000万人のビュティファンにとって、初期のこのようなシーンは永久保存版でしょう。

是非チェックしていただきたいですね…!

愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)は堂本剛主演のドラマが元ネタだった

アニメでも屈指の人気を誇ります。
愛の迷宮(ラブ・ラビリンス)のお時間です。

上映は1.2幕に分かれております。

愛の迷宮(ラブ・ラビリンス) 第一幕

第一幕の概要は…

・語尾が「ワン」口調の首領パッチ
死ぬかけの首領パッチを介抱するボーボボ
弱音を吐くなと一喝

と一見すると意味不明です。
しかし、お茶漬け星人を労る最後のシーンから、あの堂本剛が出演した名作の高度なオマージュであることがわかります。

『ありがとうロシナンテ』

「ロシナンテ」とは『向井荒太の動物日記 〜愛犬ロシナンテの災難〜』(2001年:堂本剛さん主演)に出てくる殺処分直前だった介助犬の名前
※スラングで「うすのろ」「おっちょこちょい」という意味もあり※

獣医師を目指す青年と介助犬として成長していく苦悩と葛藤を描いた名作です。

・連載時期と放映時期が一致
・首領パッチが犬の格好をしている
・死にかけ(ロシナンテもドラマ内で名誉ある最期を遂げる)

と完全にドラマの影響を受けていることが見てとれます。

第8話の舞台を森にしたことで観客が全て動物であることの不自然さを消し、スタンディングオベーションにつなげる構成は美しさの1つの到達点とよぶにふさわしいでしょう。

愛の迷宮(ラブ・ラビリンス) 第二幕

楽屋では歌舞伎の衣装…突然それがステージ上で
魔法少女の格好になっているところから始まります。

そして、演者の首領パッチは知らされておらずオロオロする展開
そのままミュージカル風の演出がはじまります。

これは「フラッシュモブ」(一般人に変装したパフォーマーがダンスなどをゲリラ的に行う)のはしりを表しています。

2003年のニューヨークが発祥と言われていますが、その2年前に日本で取り入れていたとは驚きです。

そして調子に乗った首領パッチにたらいを落とし、古風なオチをつける。
まさに芸術。まさにアートといえるでしょう。

お茶漬け星人の戦闘力 やばい

ついに、やつが地球侵略に乗り出してしまいました…

お茶づけ星人です。

『ヤツらはお茶づけが大好物で 地球人にお茶づけを食べさせながら 地球を侵略しようとしていやがるのさ…』

これは、ボーボボの独白です。
「まじめに答えた」趣旨の発言も相まって、最終ページで

ボーボボを一撃で吐血させる戦闘力のインパクト

につながります。

ネタバレになりますが、次の話(10話:湖畔の死闘)にてお茶づけ星人はボーボボと拮抗する実力を見せつけます。

まとめ

作者澤井氏は原作1巻32ページの自己紹介で「TVドラマ」を見るのがお好きと書かれています。
ロシナンテに関わる一連の描写もそこから着想を得たのでしょう。

漫画の神様も「漫画を描くなら、漫画以外のよいものをもっと見なさい」という言葉を残しています。全てはつながっているのですね。

原作/作者であります澤井先生の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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