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【ボーボボ 7話】「プルコギ」「コギプル」の意味と元ネタがエモすぎる

『ボーボボの「プルコギ」「コギプル」って意味わかんなくない?元ネタとかあるの?』

これは【奥義7話 思い出がいっぱい】でのワンシーンなのですが…

ボーボボのギャグの中でもトップクラスに深い意味をもつ

と筆者は個人的に考えております。

【本記事の内容】
・「ボーボボ 第7話」の紹介
・「プルコギ」「コギプル」という元ネタとメッセージ
・魔法少女へのアンチテーゼ

この【奥義7話 思い出がいっぱい】にて後世に語り継がれるべき「プルコギ」のギャグが披露されます…!

ボーボボ【奥義7話 思い出がいっぱい】 みどころ

「プルコギ」も見どころですが、脇に控えるギャグも見逃せません!今回であれば

・首領パッチ 学生だった
・「ヘッドロココ」「シャーマンカーン」 叫ぶボーボボ
・「プルコギ」「ゴキプル」の元ネタ

の3点です。順に解説しましょう。

首領パッチ 学生だった

この第7話を持って首領パッチは正式にボーボボ一行に加わります。

卒業式の描写を絡めることで「卒業」「旅立ち」を自然に表現しています。

それまでのハジケ組から離脱、新たな可能性を模索する為に
『ハジケ組からの卒業』を選択するのです。

首領パッチ オヤビンの卒業

『このオモシロ生物が学生なわけないだろ』

という無粋なツッコミを封じ、まさに大人の階段を上る、次のステージへの思いを決意した首領パッチの心情を巧みに表現しています。

「ヘッドロココ」「シャーマンカーン」 叫ぶボーボボ

だれしも興味のないものに価値を見出すのは難しいものです。

「これつまらない物ですが」
「私がここ3年間ためにためた23枚のビックリマンシール」

と教師に渡す描写があります。
ここにはどんな意味があるのでしょうか。

「シャーマンカーン」「ヘッドロココ」

ポケモンカードの高騰が話題な昨今
実はビックリマンシールも大変高価な値打ちがついています。

ボーボボが叫んでいる「シャーマンカーン」「ヘッドロココ」は種類によればうん万円するというレアもの

こんな高価なものを「3年間ためにためた」×「23枚」とくれば相当の値打ちになるでしょう。

ビックリマンシールはボーボボなりのツンデレ

これは1つ前で挿入される

kill youの看板をかけたぬいぐるみで窓にダイブする

という描写と繋がっています。

『殺したいほど(ビックリマンシールをあげるくらい)お前が欲しいんだ』

というボーボボなりのツンデレなのです…!

首領パッチを仲間に引き入れたいが直接言うのは男として恥ずかしい

という心情をビックリマンシールを使いさりげなく、しかし明確に表しているのです。

「プルコギ」に隠されたメッセージ

7話最大の考察要素であります。

ぬいぐるみと一緒に中腰で「プルコギ」とつぶやく

ここだけみると全く意味不明なギャグですが、当然意味があります。

『過酷な労働をするぐらいならニートになってもいいんだ』

というボーボボからのメッセージなのです…!

問題のシーン

プルコギのギャグを披露した後、

プルコギをコギプルと言ってしまう予習不足のぬいぐるみ

が登場し、風邪で予習ができなかったと謝罪します。

『体もういいのか』『無理するなよ』

と理解のある上司っぽいことをボーボボは答えます。
このシーン単体で見ると、ベタな描写で意味も薄いです。

「プルコギ」という言葉の意味

そもそも「プルコギ」は韓国の肉料理で

プル→火
コギ→肉

を意味します。「火」で「肉」を焼くということです。

しかし、ぬいぐるみは「プルコギ」を「コギプル」と間違えます。

つまり、多忙のよる体調不良のあまり動詞と目的語を逆にしてしまったと捉えることができます。

現代社会への鋭い風刺

これは仕事において、

手段と目的が逆になっている人間の多さを嘆いてる

と解釈できます。

お金の為ではなく、仕事の為に仕事をするのは人生においてもったいないといえるでしょう。過酷な労働環境では自分を見失いがちです。

時計の針が指す時刻

それを補強するように、学校で一番目立つところにある時計が描かれています。

11:20

これを語呂合わせ×逆にしてみると…

「いい ニート」⇒「ニート いい」

『手段と目的が逆転してしまうくらいなら、いっそニートでもいいんだよ』

という優しさのこもったメッセージだったのです!
スレた現代社会を鋭く切った、人生をおいて大切なことを教えてくれる金言ですね。

まとめ

ついに首領パッチが仲間になりましたね…!
タイトル回収、プルコギやビックリマンシールに込められた深い意味。

ボーボボには人生の全てが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。

原作/作者であります澤井先生の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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