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ライブアルバム『うぐいす』発売

ライブアルバム『うぐいす』をBandcampで販売開始いたしました。Bandcampがコロナを機にはじめたバンドキャンプフライデーというのがあり、普段は売れた商品の金額から販売手数料と決済手数料を引かれているのですが、この販売手数料をその日24時間だけ0%にするという粋な企画です。さすがBandcamp。MySpaceが改悪に次ぐ改悪で自滅していった00年代末、みんなが徐々にSoundCloudとBandcampに移行していった時期があったと思うのですが、Bandcampはそのころから印象が変わらない。サンクラはあの波形のユーザーインターフェイスがとっつきにくくて、そして結局そのとっつきにくさだけが理由であんまり使わなかった。波形以外に情報もっとあるでしょというか、逆に波形以外ならなんでも良くない?
でバンドキャンプフライデーにリリースしようと決めたのが3週間前くらいだったのでカセット化が間に合いませんでした。来月カセットでも出します。『たぬき』の時と同様全て手ダビング、手ラベル貼り、手梱包です。

ツイッターにいるファンの方、しかもアルバムのクレジットをちゃんと読んでくれるタイプのファンの方が2nd『Klan Aileen』の裏ジャケの絵を僕の妻が描いていることに気づいてくれて、『うぐいす』のジャケットも妻が描いた絵だと思っていたみたいなのですが実は『たぬき』も『うぐいす』も僕が描いてます。

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カバーアートのクレジットを2つとも書き忘れていて、もしかしたらデザインの依頼とか来るかもしれないのにそれで仕事逃してるかもしれないなと反省したので急いでバンドキャンプにもクレジットを追記しました。

さて、『うぐいす』は2019年8月のStrip Joint主催の企画に出演した際の演奏です。この日はStrip Joint、NEHHAN、Zeamiなど若いバンドがたくさんいてまず会場入りした時点でなんとなく空気がピリついていたというか、誰だよお前別にお前らのことなんとも思ってねーからというような空気を感じ、被害妄想かもしれませんが全然ありえない話でも無いと思う。今日トリだけどもしかしてアウェーかな?と思いながら「え〜どうしよー」という心持ちでリハをやってしまいあんまり集中して音が作れなかった記憶がある。1番手のZeamiが凄かった。この日一番印象に残ってるのは彼らかもしれない。自分たちとはジャンルが違うからかもしれないけどどうやって曲を作ってるのかわからない人たちの曲は迫力がある。彼らの演奏後にgegegeのギターの小田君が声をかけてくれて、彼がNEHHANでもギターをやっていることを知る。よくよく考えるとこの日は周りを見渡せばkumagusu、TAWINGS、カメラマンの白岩さん、客で来てたArita Shohei Bandの有田さん、NOVEMBERSケンゴさんなど友人がたくさんおり、全然アウェーじゃないんだけど、でも余裕かましてたらいけない雰囲気がなんかずっとあった。
この日初めて生で見たKlonnsも衝撃だったし、別会場だったため見れなかったMora Mothausを後から知った時の驚きもあった。STRAMのベースの藤井君にレコーディングの依頼をされたのもこの日の会場でだった気がする。など、僕だけじゃなくて多分色んなところで誰かに色んなことが起こってた日なんじゃないかと思う。
本番は調子が良かった。よく考えたら調子が良かった日の演奏を納めたライブ盤はこれが初めてかもしれない。なぜかいつも出来の良い日はレコーダーを忘れたり録音の支持を出し忘れたりする。白岩さん録っててくれてないかなーと思って聞いたら録っててくれてほんと感謝。

今回も価格はName Your Price。直訳すると「あなたが値段をつけてください」意訳すると「お前の気合いを見せてみろ」になります。でもこんなこと言って煽っても、実際気合い入った値段で買った人の手元に残るものってなんだろう?とも思う。結構虚しいんじゃないか、とか。だってデジタルアルバムに出せる値段って¥100くらいだよなって思うもん俺も。
なのでこれからは買った値段ごとに特典をつけようかなと思ってます。でその中で一番高い値段つけてくれた人に1点ものの何かとかね。例えば今回だったらジャケットの原画とか(欲しいかは別として) 
これなら買う側の気合いに見合ってる気がするんだけどどうだろう...ただデジタル購入者は住所が分からない。特典を送るためには個別に連絡をする必要があったり、その返事が返ってこない場合も想定されるし、その辺の面倒さはある。だから結局はフィジカルに特典をつける方がやりやすい。という結局デジタルの虚しさを解消するためにはめちゃくちゃ手間がかかるんだよな〜といういつもの壁にぶち当たっているところです。

バンドキャンプフライデーはこれを書いている今から3時間後には終了しますが、あなたがこれを読んでいるのがいつかはわかりませんがいつであっても買ってくれると嬉しいです。
購入はこちらのリンクから。


あの時助けていただいたJolt! Recordingsです