休校が明けてオンラインの成果は?

しばらくnoteへの投稿をしていませんでしたが、2020年が終わるまでにもう少しいろいろ投稿しようかなと思って書きます。

また感染者数が増えてきました。

先日文部科学大臣が「緊急事態宣言が出ても一斉休校はしない」と発言していました。この場でその発言に対する意見を言うつもりはありません。私たち現場にできることは、何らかの形でリモートの授業・学習が行われることになった時の準備、それだけです。

とはいえ、休校あけた6月から、オンラインの準備ができるほと日常は暇でもなく。例えば今休校になったら4・5月よりクオリティの高いオンライン学習を提供できるか、と尋ねられたら、うーーん、となると思います。また、状況によっては生徒の一部が濃厚接触者として隔離され、授業が受けられないとか、私たち教員側が隔離されてとか、休校とは違う形でのリモートが求められるかもしれない。まだまだ先は見通せないですし、その準備もできていません。

ということで、まずは4、5月の休校を経て、オンラインの成果と課題をまとめていきたいと思います。

オンラインの成果としては、授業動画がコンテンツとして残っているということではないかと思います。生徒がどれほど活用してくれているかは分かりませんが、私は高1の授業を担当しているので、古典文法の基本の内容がいつでも見返せる動画として残っているのは授業が始まっても振り返れていい、と思います。

また、オンラインでのやりとり、主にテキストでのやりとりは、一人一人の質問に丁寧に答えられた印象があります。先生のところに直接質問しに行くよりもハードルが低かった生徒もいたようです。うちの学校は1学年を全部まとめて授業をしていたので、全体への説明の時間は授業をするより時間短縮になった分、個々の質問に答えられたのはいいなと思います。他校の先生の話だと、作文や要約の課題を丁寧にチェックできたという方もいました。

課題は、やはり全員の学習のモチベーションを維持することが難しいこと。特に授業と違って学習している様子が見えないため、学習意欲の低い生徒への声かけができません。休校明け、授業動画で説明したことを再度授業で説明すると、動画をしっかり見ている生徒は「そんなんわかっているし」という顔をするし、見ていない人、見たけどサラッと流しただけの人は「へー初めて知った」みたいな顔をしている。そんな場面がたくさんありました。

特に、生徒たちにとって、端末で見る情報というのはここまで「あそびや趣味」に関わるのものが多い。タブレットやスマートフォンの端末で見るものを教科書や参考書と同じテンションで読んだり見たりということがなかなかできないのではないか、と感じています。これは私の仮説でしかありませんが。だから、授業動画を見たけど、内容があまり入ってきていないような印象。もちろん、見ていない人も一定数います。

モチベーションの維持ができなかったのは、生徒のせいではなく、こちらがモチベーションを維持できるような仕組みをオンラインで展開できなかったことも大きな課題です。ZOOMやMeetというビデオ会議のシステムは結局使うことができなかったし、4、5月の時点では私のICTスキルも足りず、課題を提出させて添削というところまではいけななかった。質問の返答が限界でした。

この辺のことを踏まえ、次回の投稿で現在のリアル授業でのICT活用がどう変わっていったか、そして、これからオンラインとなった時にどんなことができるかをまとめていきたいと思います。

今日はこのへんで。また近いうちに投稿します。



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