臨時休校を振り返る②4月のこと

もう6月も半分過ぎたというのに、4月のこと。頑張って思い出します。

4月。私は新入生の担任となりました。さらに、ICT委員会のメンバーと、総合的な探究の時間のプロジェクトの仕事も今年は加わりました。

入学式からスタートし、時差登校などもありながら、学校は始まっていましたが、県内にクラスターの発生もあり、感染者が増加。始業8日で休校となってしまいました。

前回の投稿にも書きましたが、うちの学校は、本年度入学生より全員にiPadを持たせ、また、全学年がB社の教育用クラウドサービスを利用していました。新入生には、まだ授業があった8日間の間にiPadを渡し、クラウドサービスへのログインまで完了した状態で休校に入りました。ここまでのことをやって休校に入れたことがとても良かった。IDだけ渡して休校になった学校の話を聞くと、ログインまでができていたことでずいぶん生徒への対応は楽だったように感じます。

とはいえ、iPadを持っていても、デジタルデータで送ったものに書き込むことは難しいため、プリントはほとんど紙。また、B社のクラウドサービスが繋がりにくいというトラブルもあり、なかなかうまくいかないこともありました。

予定していた休校明けはゴールデンウィークの終わる5月7日。そこまでの課題をまとめて出す形となりました。とはいえ、国語総合、特に古典に関しては用言の活用など、基本的文法知識を教えないといけない時期。ということで、休校期間の中である程度期間を区切り、課題を細分化し、さらに必要な知識事項は動画を使って説明する、という方法をとることにしました。

私が動画を作るのに使用したのは、iPadの画面収録機能。自作のプリント(板書に見立てたもの)をPDFファイルで保存し、画面収録で解説をしながら、ペンシルで必要なことを書き込むという方法です。ちょうどその頃から在宅勤務も始まっていたため、家の静かな環境で、黒板を使うこともなく作成できることも大きなメリットでした。基本的には編集なし一発どり。一度時間を考えず間違ってもやべり続け、何分ぐらいの動画になるかなーと確認をしたのち、いったん自分で聞いてみて、短くする場所を考えて撮り直す、と言った感じでやっていました。

4月中に作成した動画は動詞の活用に関して、①活用形の説明②活用の種類の説明③活用の種類の見分け方の3種類。動画をアップする都合5分程度にしないといけなかったので、さらに内容を分割しています。

4月の学習は、各教科試行錯誤だったため、解説等はほとんどしていない教科もあったのではないかと思います。その中で、「○日までにここまでの内容をやっておきましょう」「動画を参考にしましょう」「では解説です」とやっていたけれど、どこまで生徒がついてきているのかわからない部分もあります。教科ごとにグループを作って配信しているものの、タイムラインは一つだったため、色々な情報が送られと見落としてしまいがちだったのではないかな。私もよく情報を見落としていました。

また、文字を大きくできない、色も変えられない情報は、生徒にどのように伝わっていたのか疑問です。校内グループに投稿するときは書き込みはコンパクトに、できるだけ箇条書き、ナンバリングをするようにしました。また、たくさん情報があるときは、添付ファイルにして、文字の大きさや色を変えられる形式で送ることにしていました。

あと、担任として、毎日クラスにお知らせ事項や、ちょっとしたお話(?)を流す、生徒の学習時間には毎日コメントを返すようにしていました。軌道に乗ってからは、生徒にも日直と称して短い日記を書かせるようにしました。入学して、同じクラスの人とまだほとんど話せていない人も多いだろうし、できるだけ、授業再開後のクラス運営とつなげるようにしたつもりです。

そうやって4月の休校は過ぎて行きました。また、生徒のICTトラブル(ログインできない、アプリが入っていない、パスワード忘れたなどなど)、教員のICTの質問にも対応。また、感染者も減らず、緊急事態宣言の延長も予想され始めたため、休校延長を想定してのプリントの作成などもしていました。

そして、想定どおり、休校は5月まで延長されます。その後のことはまた次の機会に。


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