2023七夕の水葬物語
tweetした内容です。記事にしておくと後で見返しやすいので。
「七夕古書大入札会」のの下見会が2023/7/7-7/8にありました。『水葬物語』を見てまいりました。手にとっての実見は6冊目くらい(Gケースごしに見たものは除く)。
秩入ということで期待しましたが状態はふつう。ややヤケですけれど、水葬はやけやすいですから経年ナリといって差し支えない状態であると思います。秩入、カバーあり、献呈先のお名前、歌一首、本人署名。旧蔵者のメモが書かれた一筆箋がはさまれていました。
最初の持ち主のところでは普通に扱われて、その後秩ができたんじゃないかしらーと思いますが。
肝心の署名の字はあきらかに字は後年なんですけど、署名時期はよくわからないのです。宛先は悪くないので、後年サインだとしたら意外。流麗な筆文字で、少なくとも刊行当時の署名ではありません。番号からして刊行直後に献呈されたものではないと思います。とはいえ、在庫がなくなった時期を考えると筆署名の時期でもなく。
「普通の扱い(ヤケているから)」→「署名」の順番は確実と言っていいと思うのですが。この「普通の扱い」と「署名」の前後に「持ち主変更」「秩誂え」がどうはさまっていくのかは、現物からはわからないです。
(1)最初の持ち主が比較的早い時期に、署名宛先の方にゆずって後年サイン(&秩作成?)。
(2)署名宛先の方が最初の持ち主で、手放した後に秩など作られた。
あたりではないかと思います。
https://www.meijikotenkai.com/2023/detail.php?id=48500
関連:
余談:
いつもは緋毛氈が敷かれていますが、今年の七夕は水色の毛氈でした(毛氈と書いてますが、養生のフェルトです)。天の川のイメージでしょうか。
https://twitter.com/hanaklage/status/1678000507456204800
https://twitter.com/hanaklage/status/1678000511168184321
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