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2020年7月22日のtwitter発言まとめ
自分の発言のみです。補足したいところを補足しています。前の文脈は各自把握してください。
https://twitter.com/hanaklage/status/1285769007929241600
この点はちがうと思っています。「ダ・ヴィンチ」2007年11月号のBL特集ですでに「BL短歌」(という名称で)の募集がされています。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
なので、「共有結晶」の大事なところは「最初」ではなく「それを前面に出して活動したところ」だと思います。https://t.co/PbARzF8Xcp
参考リンク
ダ・ヴィンチ 2007年11月号 | ダ・ヴィンチニュース
https://ddnavi.com/news/13481/
特集番外編1 2007年11月号 | ダ・ヴィンチニュース
https://ddnavi.com/news/13859/
この号は購入して読んだはずですが、おぼえておらず。これを見ると「BL短歌」というか「BL付け句」のような。とりあえず「BL短歌」という名称を使っている例ということで。
https://twitter.com/hanaklage/status/1285770304338313216
現物がすぐに出るところにないので内容は確認できませんが。松野志保さんの『Too Young To Die』が出た後で、同時期にかつくらで記事が掲載されていますので、その辺の流れかなと思います。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
この発言の時系列は下記のとおり。
200701 松野志保『Too Young To Die』刊行
200703 「週刊読書人」3月16日号、3月23日号「ニュー・エイジ登場」掲載
200709 『Too Young To Die』批評会
200710 「活字倶楽部」2007年秋号に松野志保インタビュー掲載
200710 「ダ・ヴィンチ」2007年11月号 ボーイズラブ大特集の中でBL短歌が募集される
9月の批評会、私は批評会は興味あるーと言った人(短歌を書いていない)をお誘いして一緒に参加しています。
https://twitter.com/hanaklage/status/1285829126146777088
これも現物出てこないのに付記すると2005年7月掲載の「カラン卿の短歌魔宮」のお題が「ボーイズラブ」。後に同人誌(2005年12月刊)としてまとまった時のみだしは「やおい短歌」でした。「BL短歌」という呼称は選択されていません。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
これも以前、twitterで書きましたが(というか本人twitterにいるのに私が書くのもアレなんですが)。
200401 「読売新聞」「カラン卿の短歌魔宮」スタート
200507 「読売新聞」「カラン卿の短歌魔宮」のお題が「ボーイズラブ」
200512 同人誌「カラン卿の短歌魔宮」(直言兄弟)刊行
「読売新聞」の文化面や通常の短歌投稿欄ではなく、夕刊「POPカルチャー面」の「OTAKUニッポン」というコーナー内の企画です。
https://twitter.com/hanaklage/status/1285846427285860352
ジャンルをさす言葉として「ボーイズラブ」の初出は1991年。一部の風潮として使われた「やおい」は1979年です。いずれも印刷物として残っているものを起点とします。「腐女子」は不明ですが、「腐っている」という物言いは1980年代からあったといわれています。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
「ボーイズラブ」の初出とされるのは1991年12月刊「イマージュ」創刊号(白夜書房)。
「やおい」は1979年12月刊「RAPPORI やおい特集号」(RAPPORI)(同人誌)。
同人誌の使用例をあげられても困るわーと思われるかと思うので、商業の状況も少し。
いわゆるおたく雑誌以外の記事では「imago 2」(青土社、1991年10月)に「「やおい」の検証」(米沢嘉博)が国会図書館の記事検索では最初。
商業単行本では魔夜峰央『やおい君の日常的でない生活』が早い例と思われる(1986年8月刊、作品初出は1984年)。
この辺の何が先かというのは定義によって平気で5年10年ズレるので、ざっくりとした話になります。
https://twitter.com/hanaklage/status/1285846429131403265
とはいえ一般的になったのはもう少し後で「やおい」は1990年前後に雑誌記事タイトルに見られるようになり、「腐女子」は2000代半ばです。どの用語にしても「おたく以外の人が作成したコンテンツ」+「読者はおたく以外の媒体」で使用があるのは「電車男」以降と考えるのが妥当と思います。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
https://twitter.com/hanaklage/status/1285846430943346689
それ以前に「あった」「なかった」というのはもちろん、「一般的だったかどうか」は記憶で言えることはあると思いますが、文献としてあげることは困難です。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
https://twitter.com/hanaklage/status/1285850093753495553
ちなみに足穂の「E氏との一夕」(1951)に「knabenlibe-Paederasty」の説明として「Boys+Lover」とあったりします。「似たようなものはあったから最初ではない」というのはやろうと思えばいくらでも言えます。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
これはたまたま読んでいたもの。
「knabenlibe-Paederasty」のスペルは原文ママです。Googleにかけると「もしかして:knabenliebe-Paderastie」(訳語は「少年愛」)と出ます。私は判断できません。
https://twitter.com/hanaklage/status/1285850094911188993
何が最初かを踏まえておくことは大事なのですけれども、最初だからといって過剰に意味を付け加えてしまう(特に外野が)のはあまり意味がないと思います。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
https://twitter.com/hanaklage/status/1285850095888371712
だいぶ話がそれた。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
https://twitter.com/hanaklage/status/1285850096916066304
思い込みでものを言いきるのが大事な時もあって、正確なものが大事な時もあって、そのバランスです。日和りやがってーと思われるかもしれませんが、長く生きているとそうとしか言えなくなるのです。
— くらげ (@hanaklage) July 22, 2020
こんなカンジです。
ネット情報をどこまで信用していいのかというのはありつつも、ネットにいろいろまとめた人がいるので興味ある人は見てみてください。
私が言いたいのは「××が先」とか言うだけならばあまり意味がなく、「××」が何を指すのか共有できない場合は、こちらとしても何も言い様がないということです。
あと『BLの教科書』(有斐閣)は、内容は入門的です。執筆者の背景をある程度知っていないと、「ここがない」というところばかり目につくと思います。
(これがいきなり出てくるのが気になる人は適当に話題をさかのぼってください。)
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