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「とりま」(「Tri」別冊)

 

※「Tri」の間の本ということで「とりま」です。

 「Tri」はざっくり篠弘さんの『現代短歌史』以降のできごとについて毎号テーマを設定し、論を書きついでいく短歌史同人誌です。

 2018年11月25日(日)の文学フリマ東京では、「Tri」本誌の新刊はありません。「H2O企画」スペースは「G-55~56」です。
https://bunfree.net/?tokyo_bun27

 5月文フリの後、次はどうするという話し合いのなかで「11月も本誌を出すのはむずかしい」ということになりました。

 書いたり、発表したりしたけど紙のかたちでは未発表なものを出しておくのもよいのではないかーというものを「Tri」別冊というかたちで出すことにしました。

 寺井さんのは学生短歌会合同合宿の勉強会のために作成した資料をもとにしたもの。岡井隆『現代短歌入門』に触れつつ下記3評論を紹介。

・大辻隆弘「三つの〈私(わたくし)〉」(「短歌研究」2014.11)
・堀田季何「私性の〈私〉」(角川「短歌」2017.4)
・斉藤斎藤「一周回った〈私〉」(「短歌人」2017.6)

 私のは評論賞に出したけど落ちた「作品紹介」です。タイトルのとおり「ADONIS」という会員制男性同性愛専門誌に掲載された短歌を紹介します。作品紹介ということで「ADONIS」をすでに読んだ方には物足りないものかと思います。
 「ADONIS」は、1952年~1962年にかけて63号まで刊行されました。有名小説家、歌人が関わったとされていることで一部で伝説化されている刊行物です。ただ、この文章を読んでも「ADONIS」そのものの情報は得られません。「ADONIS」の概要は知っているのを前提に書いています。
 歌集からの転載作品で、著者名記載のない作品の著者を特定しているのがあるのは唯一の一応新情報かと思います。

 よろしくお願いいたします。

 以下、「とりま」目次。

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「とりま」(「Tri」別冊)

「私」たちの望むものは
私性の分類論の盛行
寺井龍哉

作品紹介
「ADONIS」の短歌
花笠海月

雑記と後記
「Tri」巻号表
おくづけ
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本文28頁
発行・2018年11月25日

600円
(イベント等直販の場合、その他価格で販売する場合もございます。その場合は告知します。)

 今回は表紙デザインを真田幸治さんにお願いしました。
 スケジュールキツすぎて本文は私です。みづらいところがあるかと思いますが、興味のある方、よろしくお願いいたします。

 当日「Tri」バックナンバーも搬入予定です。

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 バックナンバーについては下記。

・同人誌「Tri」創刊号について
https://note.mu/klage/n/n43ab6326635e

・「Tri」第2号(荻原裕幸特集号)
https://note.mu/klage/n/n67e263ab9fd6

・「Tri」第3号(研究余滴号)
https://note.mu/klage/n/ne977cd9a109e

・「Tri」第4号(『サラダ記念日』1)
https://note.mu/klage/n/n6273c9b0792e

・「Tri」第5号(ろんそう!号)
https://note.mu/klage/n/n6dd95b0f8d84

・「Tri」第6号(『サラダ記念日』2)
https://note.mu/klage/n/na8766fa7058d

・「ことり」(「Tri」別冊)
https://note.mu/klage/n/nc216793a6596



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