中井英夫の角川時代スタートはいつからか（書きかけ）

　いつも忘れて何度も本を探して確認するのがめんどうになってきたのでメモします。

　結論としては下記。

・1956（昭和31）年6月入社。
・1956（昭和31）年10月から正式に編集長に。この号から奥付に（N）の記載。

中井さんの記述

　すべて1956年6月の記載。

・『現代推理小説大系　別巻1　中井英夫』（講談社,1973）
　p.362-363に年譜あり。
　ちなみにわが家のこの子は「函なしだからあげる」と言われてもらったものなのでトップ写真のとおり函欠です。月報はついています。

昭和三十一年（一九五六）
　六月、角川書店「短歌」編集長として入社。
p.362

・中井英夫『定本　黒衣の短歌史』（ワイズ出版,1993）
　p.277-281に「『定本　黒衣の短歌史』略年表」あり。

昭和三一年（一九五六）
　　（中略）
中井英夫角川書店入社（六月）、「短歌」編集長となる。
編集後記（中井英夫・短歌一〇月号～三二年九月号）
p.282

・中井英夫『虚無への供物』（講談社,1974）
　p.657-660に年譜あり（1974年3刷にて確認）。

昭和三十一年　一九五六年　　　　三十四歳
　六月、角川書店「短歌」編集長として入社。
p.659

・記載のない単行本

『暗い海辺のイカルスたち　中井英夫短歌論集』（潮出版社,1985）
電子版『新装版　虚無への供物』（講談社文庫,）

https://www.amazon.co.jp/dp/B00B1N5BNQ/klage-22

新装版　虚無への供物（上） (講談社文庫)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00B1N5BOU/klage-22

新装版　虚無への供物（下） (講談社文庫)

・のっていそうだけど現時点未確認

『現代歌人文庫　中井英夫短歌論集』（国文社）
各種ムック類

篠さんの記述

・『現代短歌大辞典』（三省堂,2000）

　「短歌（総合誌）」（p.385-387）の項目に年月記載あり。「短歌（総合誌）」が篠さん執筆。

中井英夫の編集は「茂吉の受け継ぎ方」（五六・一〇）から
p.386中段

　「中井英夫」（p.440-441）の項目は冨士田元彦執筆。「五六年、後事を杉山正樹に託して角川書店の「短歌」編集長に転じた」と年のみ記載。月表示なし。

・『現代短歌史II』（短歌研究社,1988）だと「昭和三一年一〇月から」（p.283）。
　富田睦子さんより情報提供。私は現時点未確認。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LTI178U/klage-22

現代短歌史〈2〉―前衛短歌の時代

　篠さんの記述はふたつとも1956.10。他でも書かれていると思います。おそらく奥付準拠なので、他にあったとしても10月と思われます。