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国会図書館臨時休館さらにつづき(20200412)

 下記の記事のつづきです。

国会図書館臨時休館(20200304)|花笠海月|note
https://note.com/klage/n/nc7d9127cccfb
国会図書館臨時休館つづき(20200305)|花笠海月|note
https://note.com/klage/n/nd50b7276a8b4


とりあえずの現状

 国会図書館は4月15日までの予定で関西館以外の来館サービスを休止していました。8日からという緊急事態宣言が出たので、少なくとも同内容で期間延長の告知はあるだろうと思っていたところでした。
 10日昼すぎに関西館もふくめた5月20日までの来館サービスの休止の告知が。

https://twitter.com/NDLJP/status/1248477458367541248

 関西館の休止は11日から。つまり次の日。東京も前日の告知でしたが、これは予定がくるった人が出たのではないでしょうか。京都は緊急事態宣言の指定都府県に入っていないので油断していました。

 しかも、同日20時すぎに遠隔複写の受付休止の告知。関西館の告知から時間が経っているうえに、ビジネスタイムをすぎています。急な決定だったのかしら。遠隔複写は続けると思っていただけにショックではありますが、理系の学部で次々と構内立入禁止→実験停止という事態になっているので、そういうシフトになったということみたいです。
 こちらは16日から(15日までは受付)。

https://twitter.com/NDLJP/status/1248571663181942784

 「作業体制が維持できなくなったため」とあるので、コピー量が多くて対応しきれないという意味なのか、出勤人数を絞るのか。前者なら、緊急事態宣言中でもそのうち再開されると思いますが、後者ならどうしようもない……(「自粛」に国家公務員も入るのかがそもそも話題になっていない)。

 国立の図書館・図書室の類でやっているところあるのかなーと思って調べたら、循環器病研究センターの図書館は少なくとも休館という記載は見られませんでした。ここは専門性高い上に元から予約制。


検索状況の変化

 こんな状況ですが(だからこそ?)、検索環境は向上しています。
 大宅壮一文庫の無料部分の拡大、ざっさくプラスの無償公開です。

 大宅壮一文庫(休館中)は、会員むけの検索の無料トライアルの試みを開始しています。お知らせ類は上書きしているみたいで、現時点のお知らせでは「いつから」「いつまで」は不明。
 会員受付・遠隔複写・FAXのサービスはやっているようです(トライアル会員以外のサービスは有料です)。漠然と戦後の大衆雑誌方面に用事のある方はぜひ。

https://www.oya-bunko.or.jp/tabid/165/Default.aspx?itemid=486&dispmid=406

大宅壮一文庫
https://twitter.com/OyaBunko
https://www.oya-bunko.or.jp/

 ざっさくプラスは主に図書館で使われている有料サービスです。NDL、CiNii、プランゲ、独自データ等すべて横断して検索できます。連携データが公開されている場合はリンクも。
 マニアックな研究誌なども入っているので、気になる歌人がいる人はとにかく検索。気になるキーワードがある人もとにかく検索。国会図書館の目次より細かいので、これまでひっかからなかったものがひっかかる可能性が高いです。特定の調べ物がなくても新しい知識が得られて楽しいです。とにかく検索してください。
 こちらは5月いっぱいまで。

https://twitter.com/zassakuplus/status/1245005807109828609

ざっさくプラス
https://zassaku-plus.com/
https://twitter.com/zassakuplus/


今できる複写+開館状況

 以前書いたものは省略。

(1)4月15日までに国会図書館で遠隔複写の申込む
(2)開館している図書館での所蔵さがす

 です。

 とにかく国会図書館にすべりこむ。
 それがダメなら開いているところを探します。

 参考。

閲覧室開館(展示は休室の場合があります)

日本現代詩歌文学館
https://www.shiikabun.jp/
https://twitter.com/shiikabun
北海道立図書館
https://www.library.pref.hokkaido.jp/
https://twitter.com/do_pref_lib
未確認
角川ライブラリー
※総合誌は新しいものしか読めないけれど角川書店の歌集は割とあります。
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/siryoukan/about/


 なんと前回記事をアップした時点では休館していた道立図書館が再開しています。まだ油断ならない状況とはいえ、北海道全体が制限をつけた状態での再開にシフトしていますので、その流れと思われます。
 歌書の所蔵も多く、レファも親切です。
 遠隔複写は制限あります。私が目にした範囲では5月1日以降、道外は「北方資料を除き、当館のみが所蔵している資料に限ります」という制限。4月は不明。要確認です。

 岩手県はまだ陽性0ということもあって、割と通常営業のようです(イベント・レストランは休止中です)。

 今やっているところも今後どうなるかわかりません。複写は早めに手配したほうがよいと思います。最終的には購入になると思います。手に入る資料ならそれでいいと思います(コピー代より安いこともありますし)。
 もちろんNDLの複写再開が早ければそれはそれで。

 大学は元から外部の利用はハードルがある上に、構内立入禁止にシフトしています。あまり開いているところはないと思います。これまで使えていた早稲田、慶応の図書館も休館になりました(早稲田4月21日まで、慶応は5月6日まで)。卒業生・新入生の登録関係も混乱しているところがあるみたいです。


 どの館をどう利用するにしても、最新の利用方法をご確認ください。



(おまけ)

タイトル部分の写真のベンチなんですが。

IMG_2047 - コピー

2台あって、側面がポイントなのです。

啄木ベンチ側面

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啄木の生まれた盛岡市と、亡くなった場所である文京区が友好都市なんだそう。それで盛岡産の木材を使ったベンチが、今年2月に贈られたとのこと(真ん中にいるリスのキャラクターは盛岡市の「都南つどいの森 シンボルキャラクター つどりん」)。

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