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Kindleペーパーホワイト

 ここ数年、読書は、Kindleパーパーホワイトでしている。当初は、ソニーの電子リーダーを使っていたのだが、途中でKindleに切り替えた。

 電子書籍が登場ずる前までは、紙を本を愛読していた。が、買ったばかりの本棚を、あっという間に埋め尽くす本の数を見ているうちに、これは何とかしなければならないと思い立った。

 電子書籍に切り替えたのには、もう一つ理由があった。持ち歩く本が重いのだ。文庫本なら問題ないが、理数系の本だとかなりかさばるし、何よりも重い。

 当時、まだiPadのようなダブレットPCがなく、ノートパソコンをカバンに入れていたため、その上、分厚い本が入るとカバンはぱんぱんになり、カバンのベルトがぐにゅっと肩にくい込む。そんな状態で、小一時間通勤電車に揺られていると、どうにかしたくなるのというものだ。

 と、いくつかご託を並べたが、一番の理由は、新しもの好きだったからなのかもしれない。

 子どものころから、本のにおいや質感が好きだった。今でも、図書館などで調べ物をするときや本屋で立ち読みするときに、本をさわるとわくわくする。だから、できれば紙の本を読んでいたい。

 しかし、電子書籍にもいいところはある。ページをめくるときのわくわく感は、本と変わらないし、一遍にたくさんの書籍を持ち運ぶことができる。

 実は、紙の本に書き込むことが生理的に嫌いだった。教科書などでもラインぐらいしか引かず、字を書き込むことはしなかった。しかし、電子書籍だと、ラインマーカーを引いても、メモをその部分につけても気にならない。しかも、わからない単語は、その場で付属の辞書を引ける。結構便利なのだ。

 最終的には、引用文やメモをEvernoteに書き込まなければならないが、読書をしているときに、ラインを引いたり、メモしたりできることはありがたい。

 現在のKindleには、250冊の本が入っている。Kindleに切り替えたのが、2012年11月だから、約2年でこの数になったということだ。これを1機のKindleで持ち歩けるのだ。

 それと、Kindleに代えてから一度読んだ本を読み返すことが多くなった。以前であれば、本棚からその本を探し出す必要があったが、著者別にコレクション(フォルダーのようなもの)を作っておけば、簡単に読みたい本を呼び出せる。これも便利な機能だ。

 逆に、不便になったのは、面白いと思った本を他の人に貸し出せないことだろうか。面白い本を人に勧めるときは、その本の題名を教えるか、新たに買って渡す必要がある。

 それと、まだまだ電子書籍化される本が少ないことだ。理系の本が少ない。一度電子書籍化されたシリーズものの本で、次のシリーズが電子書籍化されない本も結構多い。

 「神様のカルテ」がその典型例だ。一番最初だけ電子書籍化されたが、そのあとの本は、まったく電子書籍化されていない。ここまで、電子書籍読者を無視されるとさすがに頭に来る。

 まあ、いくつか不満もあるが、電子書籍に切り替えたことによるメリットの方が多いので、今のところ、電子書籍にはおおかた満足している。

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