3月10日に。
2011年3月10日。
石巻は前日降った雪で、あたり一面、雪化粧だった。
その日は、朝から晴れていたので、うっすら雪化粧の石巻の街の写真をとるには、絶好のチャンスと思い、昼休みに日和山公園へ行った。
石巻の代表的な風景といえる日和山から見た旧北上川と中瀬と街の風景を撮って、その頃やり始めてた、SNSにアップし、全国の仲間に、今の石巻を伝えるために。
まさか、次の日。
その穏やかな風景が、変わってしまう事になろうとは、いっぺんも思わなかった。
ほんと、想像するわけがない。
けれど、街は次の日、変わってしまったんです。
津波に破壊された街。
その後、全国からの支援を続々頂きました。
街は、少しづつ少しづつ、復旧していき、復興計画にそって
毎年、徐々に街は整備されていきました。
震災から8年。
あの日、変わった街。
そして、街は今。
また変わろうとしています。
あの3月10日には
戻れない。
街もまた、8年前の3月10日に戻す街づくりが行われているのではなく、
また新しい石巻が、今、息づきはじめています。
あの日には戻れない。
あの石巻に戻れないのは淋しいけれど、
新しい石巻で、自分たちは進んでいくしかない!
震災後、何度か『復興』とは何か?
考えた事があります。
『復興した』とは、どのような状態になった時言えるのか??
街が整備され、新しい橋や道路が整備された時?
仮設がなくなり、復興住宅が全て整備された時?
真の復興とは、街の形ではなく、そこに住んでる人が、未来に希望を持って、前向きに、活き活きと暮らしている。
その状態なのではと、強く思うんです。
あの3月10日には戻れない。
けど、あの日のように、
皆が街で、活き活きと暮らしてる。
そんな時が、1日も早く訪れてくれるよう祈らずにはいられません。
自分もそのワンピースになるんです!
2019年3月10日。
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