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「想いを風にのせて」・・私のお話

みなさん〜〜〜
聞いてください〜〜
お友達が、めっちゃ素敵な私のお話作ってくれました〜〜〜

タロットカードを一枚びきして感じたことをお話にしてくれたの!

これ、永久保存版!

私がバージョンアップしたらまた作って欲しい
まずは、第一話〜😊👍


「想いを風にのせて」

はるはあけぼの
やうやうしろくなりゆく 
やまぎは…

ふと、口をついて出た。
枕草子、清少納言か…
暗記させられたなぁ〜
高校受験…体育祭…
すっかり忘れていた、「あの頃」がよみがえる。

今日も私は、山の頂きにいる。
山が好き。
てっぺんもいいけど、途中も楽しめる。
その日、その時にしか出会えない、景色、植物、動物たち(人間たちも入れておこう)
まさに、一期一会なのだ。

山を登っていくと、身体的にはキツくなる。
でも、脳内は、だんだんスッキリしてくる。
頂上近くでは、空気の中に体が溶け込んでいく…大自然と一体になるような感覚を味わえる。

今日は、御来光を目指して登ってきた。
ご婦人たちのグループや、親子など、いくつかのグループの皆さんと、まだ暗い中を出発してきた。
メインイベントの御来光は、先ほど無事拝むことができ、皆、想い想いに写真を撮りあったりしている。
私は、その喧騒から離れて腰を下ろし、水筒の珈琲を飲み、ホッとひと息ついたところに、

はるはあけぼの

紅葉が、じわり下界に届きはじめた、いま、なぜ、春は曙なの?
懐かしい思い出がよぎり、思わずニンヤリしてしまう。
あぁ、そういえば、その先の

紫立ちたる雲の
細くたなびきたる

っていうフレーズの方が好きだったなぁ…
そんなことも思い出す。

画像1

昨夜、山小屋で引いてもらったタロットカード。
お金を抱え込んでいて、
石の椅子に座ってて、
しかめっ面してる王様。

思わず「私だ」と呟いた。

ちょっと立ち止まってるのかな?

山小屋のお母さんが優しく声をかけてくれる。
もう一枚引いてあげるわ。
特別よ。
軽やかな笑顔に救われる。

画像2

もう一枚のカードは、
芸術家的な若者、綺麗な服装で、手に持ったカップには魚が顔を出している。
若者は、その魚に話しかけているようだ。
なんだか、微笑ましい。
若者は魚に意見を聞き、魚も若者の話を聞いている。
そんな風に見える。

ね、素敵なカードでしょ。
この若者は、前途揚々なのよ。
でも、独りよがりじゃない。
意志の疎通ができてる。
って感じよね。
お母さんは、洗い物の手を止めずに声だけ飛ばしてくれる。

「あ、なんか元気出ました」

そう伝えたら、満面の笑顔が返ってきた。

私は、人が好きなんだ。
言葉を交わし、また、新しい出会いがつながっていく。
それが、楽しいんだなぁ。
この若者のように、会話を楽しめばいいんだ。

守りに入って抱え込んでいないで、知っている情報をシェアする。想いは、秘めていないで言葉にしてみる。
すると、風にのって必要な人に必要な情報が届き、みんなが笑顔になる、
そうなったら素敵だな。

「そろそろ降りますよ」
との声に立ち上がる。

眼下には、ほんのり紫からオレンジに輝く雲がたなびいている。


おしまい。 



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