東京リジョナル2日目後半②

バレンタインデー、僕はPokerStarsでみんなにチップを配りました。KKTです。



東京リジョナル二日目の後半戦からいくつか紹介します!



R7

あなたはEAST。

8番ボード、both non vul 3番手

Q64
KJ9
AQT6
K65


2C-(P)-2S-(X);
3H-(P)-4C-(P);
4H-(P)-?


2C=C6+,11-15
2S=ASK
X=suit
3H=C6H4,good hand
4C=C fit,ST
4H=cue



What is your call?
































スラムトライを続行するか、5Cでサインオフするか?




まずは打ち抜きの問題について、

パートナーはダイヤモンドのcueを飛ばしているので、DKは持ってないことが分かる。

また、ハートにはAを持ってそうなことも分かる。

そして、スペードにはコントロールがあることも分かる(ダイヤにコントロールが無いということは、1426系でスペードはショートだから)。

なので、打ち抜きの心配は無い。



次にバリューの問題について、

仮にパートナーのシェイプを1426だと仮定するとして、

必要なカードは、

SA,SK,HA,HQ,DK,CA,CQ

あたりから5枚くらい必要になる。

このうち、HAは必ず持っていて、DKは必ず持っていないので、


?
A???
Xx
??????

となる。

そうすると、SA,SK,HQ,CA,CQのうちから、4枚必要になる。



良い手なら、例えば、

K
AQxx
Xx
AQxxxx

これなら良い6Cになるだろう(おそらくスペードのリードが来るから)。



またスペードがシングルトンとすれば、SAとSKを両立して持つことがあり得ないので、

上記の手と、SKがSAと入れ替わった手の二通りしか良いスラムにならないことが分かる。

そして、SAになった場合は、16点なのでプレシジョン1Cでオープンすることを考えれば、1426のシェイプに限れば一通りしかない。



それに対して2Cからの3Hにはもっと広くいろんな手が存在する。



結論としては5Cでのサインオフが正しいと思う。



実際はEASTのRKCBから6Cになった。



結果は以下。


クラブを当ててダイヤフィネスが効けばできるところまでいったが、ダイヤフィネスは抜けるのでダウン。

運に味方されずという形だった。



WESTは結構しょうも無い手で3Hを言っているのも気になるところだが、

実際のテーブルで出てくる手のイメージもこんなところだろう。



かなり薄いスラムはビッドする工夫をせずにゲームを置ききってしまう方が、(少なくともアマチュアレベルまでは)スコアが改善すると考えてる。



自分の視点から見て、良いスラムになる可能性がかなり低いけどスラムができる配置はあるくらいの手で、

薄いスラムを拾いにいって、パートナーに強い手と誤解され、RKCBされてなんとなく6へ。で、率が悪くて落ちる。

みたいなことが頻繁に起きるから、薄い手で狙いにいかない方がいいんじゃないかと思ってる。



今回の手なら、4Hに対して4Sと工夫したビッドをして、WEST側からRKCB、2keyなので6へ。

みたいな感じになりがち。

スラムが無さそうと分かっている側(East)は、ベスコンを置き切ってしまう方が良いと思う。




続いて、

私はWEST。

11番ボード、both non vul 2番手

AKQ96
6
K84
KJ42


(1H)-1S-(2H)-2S;
(3D)-?

3D=D持ってそうなINV以上



ここからどういう方針でビッドするかという問題。

①4Sとビッドする
②3HでオフェンシブなINV、パートナーにジャッジを任せる

の二択。



2Sとビッドする中で、3Hに対して3Sを返してくる手の中で、どれくらい4Sが出来る手があるのか? というのがポイント。

例えば、

Jxx
Xxx
QJx
QTxx

であれば、3Hに対しては3Sが返ってくるが、4Sはクラブラフが無くて、41ブレークじゃない限りはメイクする。かなり良いゲームだ。

なので、3Sと返ってくる中にも4Sが出来る手は存在する。



一方で、

Jxxx
QJx
Qxx
Xxx

のような、全然4Sをプレーしたくない手も当然存在する。



困った。



テーブルでは、全然4Sをプレーしたくない手が広く存在するように思ったので、3Hをビッドしてパートナーにジャッジを任せた。

パートナーは3Sを選んだので、3Sをプレーした。



結果は以下。

鉄の4Sをルーズした。

1人だけだとは全然思っていなかった。



敵に邪魔されていて精度の高いチェックできない(ハートショートのゲームトライなどができない)ので、4Sを置ききってしまうのも良かったかもしれない。

3Hと言われても、3Hがどんな手なのかパートナーには伝わりにくいので、イマイチなジャッジだったかもと反省してる。

ハートショートが伝わるならハートショート、そうでないなら4Sが、良かったかもしれない。




続いて、メンタルの弱さが出たボード。

私はWEST。

12番ボード、they vul 1番手

5
A65432
8765
94

ストレートフラッシュ2つとストレートフラッシュドローのハンド。


オープンするかどうかは諸説あるが、they vulはいろんな手で仕掛けるスタイルなので2Hでオープンした。


2H-(P)-2NT-(3S);
P※-(P)-X-(P);
?

2NT=Ogust
P※=取り決め無し、NF
X=取り決め無し


What is your call?

































Xをどういう手と見るかという問題。

それによってP,4D,4Hからアクションを決める。



①ペナルティ系だと思った場合

例えば、下記のような手は、

KQT9
K
AKxx
QJxx

もしXがPENならばXすると思う。

こういった手を想定するならパスが良い。



②パワーある系のX

例えばこんな手。

AJxx
Qx
AKxx
KJx

この手ならパスか4Hかというところ。

実際のところ、表にスペードを抱えてPENできる手は少ないので、単にパワーを示すような手をXすることが多いかもしれない。



③テイクアウトX系の手

例えばこんな感じ、

Xx
Kx
AQxxx
AKJx

3Sはプレーしたくなくて、かといって4Hが良いかというとそうでも無いかもしれない。

みたいな手。

これならマイナーには9枚以上有りそうなので、4Dが良さそうに見える。



どれと見るか。

①や②を持てばXくらいしかアクションが取れないはずで、おそらくXはそういう手が多い。

一方で、パートナーのXは取り決めの無い状況ではかなりテイクアウトに寄っていて、今回もそういう手が出てくる可能性がある。



最終的に、テーブルでは4Hを選んだ。


まずPassについては、①の手ならこちらにHAもあるのでかなり落ちそうなのだが、②になってくると微妙、③なら事故が起きるので、ここで勝負するのは危険だから、選択肢から外した。


4Dと4Hはどちらでも大差がないと考えていた。

オーガストした時点で大抵は2枚のHがあるだろうし、仮にダイヤが9枚フィットしていたとしても、4Hの方が良さそう。

敵に情報を与えない分、4Hの方が少し良さそうに考えた。



結果は以下。


4Dが正解だったパターン。

やはりテイクアウト系が多いのか、と思ったボードだった。

正直テーブルでは、ハート1枚なのは予想外という感じだった。



後から考えてみると、WEST視点では③の手はEASTには無いと考えるべきだったと思う。


EASTが①や②の手でXするときは、WESTは3Sxを守る選択がある。

その中に③の手も同時に存在してしまうと、流したときに①や②なら当たりだが、③なら大外れという状況になってしまう。

今回の状況で、2Hオープナーから①〜③を見抜くのはほぼ不可能で、レスポンダー側は③を諦めるべきだ。


なので、③の手は何か他のアクション(パス、4H、4m)を選ぶようにするのが良いように思った。


なお、EASTの最初のアクションは難しく、パス、 2NT、3Dのどれも有りなのかなと思う。


自分はパスが良いと思った。このバルのオープンで何かゲームができることは稀という判断。




このラウンドは自分達のジャッジの悪さと配置の悪さが重なってスコアがめちゃくちゃ悪かった。

ボード2強のデータムマイナスだったが、裏はボード4弱のデータムプラスだったので勝ち。

この時点で優勝の目は無かったが、入賞を目指してR8へ。



R8

あなたはEAST。

17番ボード、both non vul 2番手

7543
A
42
KQJ843


(P)-2C-(3H)-4H;
(P)-4S-(P)-4NT;
(P)-5S-(P)-6C

2C=C6+,11-15


パートナーの4Hはおそらくクラブのスラムトライ。

ちょっと雰囲気の良い手なので4Sとラストトレイン的にビッドしてみると6Cに到達した。



オープニングリードはSJ。

AT2
KT3
AK63
AT6

7543
A
42
KQJ843


Plan the play.




























ハンドは以下。


テーブルではSA上がってからクラブを走ってみたが、敵のディスカード失敗によるチャンスが生まれずダウンした。



今回の配置はできないが、SJをダックしてそのままSJが勝てばチャンスがある。


例えば次にダイヤシフトされたとして、

DA、HA、CA、CT、HK、SA、C6>Kとしてからクラブを取り続けて下記の形に持っていく。

—-
T
Kx
—-

X

X
X

ここでエスタブリッシュしたクラブを取ると、左はハート、右はスペードを守る形になっていれば、メイクする。

3HはH7枚持ってそうなので、このダブルスクイズでだいたいメイク。



ノースがハートとスペードを守れる形で、ちゃんと守っていれば失敗する。

今回の配置はSJが勝ってもダメというパターンであった。



最後に。

私はWEST。

27番ボード、both non vul 2番手

KQ
KJ2
AQ52
AQT7


ビッドは自分の2NTオープンからフリーラン。

2NT-3D;3H-4D;?


What is your call?




























4Hか4S(ダイヤフィット)からの選択。



パートナーがSTなら、もちろんダイヤでプレーしたいので4Sが良い。

一方で55とかシェイプ良い系のハンドで、4Hか5Dをプレーしたいなら、4Hの方がメイクしやすそう。



どちらが良いだろうか?



テーブルでは、STでないFGの手でも、黒いスーツ一つ、赤いスーツ一つのルーザーで済みそうなことと、

STならばダイヤに向かいたいので4Sを選んだ。

5Dは出来てるでしょうという判断。




結果は以下。

5Dはできていない。



黒いスーツにスローアナーが多かったので、4Hと一旦つけておいて、パートナーがトライするなら6Hを目指すくらいが良かった。

スラムトライだったとしても、2NTオープンを見たらスラムまで行くのが決まっているくらいの手でスラムへ行くのが妥当と考え、自分からはストップの意思を示すべきだった。

4Hをビッドしてから6Dに向かうのはほぼ不可能だがそれは仕方ない。



プレーの方は、クラブリードだったのでチャンスはあった。

ハート一敗が厳しいため、ダイヤ全勝するプレーラインを考えてみる。

手からJを出すのと、Qに向けて打つのはどちらが確率高いか?



22のK表の一部以外は同様として、


①Jを出したときに良いパターン

表にKTxもしくはK9xがいたときには、J-K-A-Tとなった後、ハンドに戻ってフィネスすれば全部取れる。

31ブレーク(50%÷2)のうち、裏の9orTシングルトン(1/2)なので12.5%くらい。



②Qに向けて打ったときによいパターン

表のDKシングルトン
表がK3、裏がT9

13ブレークのうちの1/4と

22ブレーク(40%)のうちの1/6

の合わせ技なので、1/16+1/15で14%程度くらい。



若干②の方が良い。



ただ、①は敵の失敗によって確率が向上するが(K9xでカバーせずとか)

②は敵が失敗しないので、多分テーブルでは①の方がメイク率が高いと思う。

この辺りは微妙なところ。






R8は2つのスイングが響いてほぼ引き分け。

全体では3位という結果だった。

2日目は自分もパートナーもビッド、プレー、ディフェンスのジャッジの悪さなどの技術的な失敗に加えて、メンタル的な失敗が出ていて良くなかった。

ただ、そういうところをいくらか減らせれば勝てるという手応えはあった。



反省するべきところはしっかり反省して次に繋げていきたい。










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