【ポーカー】3betポットのポットコントロールを考える【10NLz】
ポーカーアプリのメモ機能が便利すぎるので、スプラトゥーンとか麻雀とかのオンラインアプリにも導入して欲しいです。
10zの3bet potをレビューしていきます。
PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players
BTN: $13.09 (130.9 bb)
SB: $10.24 (102.4 bb)
BB: $13.18 (131.8 bb)
UTG: $11.35 (113.5 bb)
MP: $37.39 (373.9 bb)
Hero (CO): $8.72 (87.2 bb)
SB posts $0.05, BB posts $0.10
Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has Ac Jc
fold, MP raises to $0.30, Hero raises to $1.00, 3 folds, MP calls $0.70
Flop: ($2.15, 2 players) 7d Jd 2c
MP checks, Hero bets $1.40, MP calls $1.40
Turn: ($4.95, 2 players) Kh
MP checks, Hero checks
River: ($4.95, 2 players) 3c
MP bets $34.99 and is all-in, Hero folds
Results: $4.95 pot ($0.22 rake)
Final Board: 7d Jd 2c Kh 3c
MP wins $4.73
プレーを順番に振り返っていきます。フロップはAA、KK、AKにとって嬉しいボードでも無くて3ベッターの優位性は小さい印象なので、フロップからレンジを絞って大きめのCB。ターンはKはこちらには良いカードですが、AJにとってはあまり嬉しくないです。素直にチェックしてポットコントロールしました。リバーはラグでポットオーバーを打たれてフォールド。こちらのレンジがキャップされていて、ポラライズベットを打たれるとキャッチするのが難しかったです。相手の上手なベットでした。
後から考えると、ターンのチェックがイマイチでした。Kが3ベッター有利なカードなので、全レンジで薄く広く打って、リバーチェックチェックで安くショーダウンを狙うのがポットコントロールできて、レンジをキャップさせないようにできるから良かったと考えています。
GTOwizardでプレーラインを調べてみます。
プリフロ
CO 3bet
AJsは3bet。COのコールドコールをwizardは採用していないので、3bet or foldでレンジ構成。ブラフレンジにAxsやブロードウェイスーテッドが多いのはブロッカー効果と、フラッシュやストレートを絡めてポストフロップがプレーしやすいから。
MP 4bet
・wizardのMP vs COはコールレンジが狭い。積極的に4betしてファストプレーする戦略。JJ、TTも4betの頻度が高い。AKo、QQは5betが返ってくると難しいので4betオールインを採用。
・コールレンジはブロードウェイスーテッド、ポケットペアあたり。
実戦は4betよりもコールの頻度が高い傾向なので、wizardの想定とレンジのずれが大きそうなスポットです。特にJJ以下のポケットペアとか、AQoなどのそこそこブロードウェイとか、QJsやJTsなどのそこそこスーテッドとか、マージナルハンドがコールレンジに含まれやすい印象を持っています。
プリフロのMPコールレンジ構成が結構違いそうなので、できるならノードロックして調整したいところですが、wizard以外のツールは導入してないので脳内ソルバーで補正しながら考えてみます。
フロップ
MP
・MPは全レンジチェック。ボードがドライでハンドレンジの絡みが良くないから、レンジアドバンテージもナッツアドバンテージも生まれにくいのでドンクは打ちにくい。
実戦の相手を想定するとJJ~77あたりはMPのレンジの本命なので、セットはMPに多いボード。ナッツアドバンテージを活かしてセットとフラドロでドンクベットを打つ戦略も有り得そうです。
CO
MPチェックに対して
・ベット8割、チェック2割。広くベットできる。
・相性の悪いハンドはチェック。TT以下のポケットペア、クラブダイヤ無しの2オーバー系など。
・ベットサイズは33~50%くらい。広く打つ場合にはベットサイズは小さくなる傾向。
実戦ではMPにJJ-77、QJs、JTsなどのレンジがwizardの想定よりも多く残るので、COの戦略は控えめになりそうです。特に2オーバー系でフラドロに発展しないコンボのチェックレンジが広がると想定してます。
MP
MPチェック→COベットに対して
・フォールド4割、コール4割、レイズ2割。
・ターン以降難しいハンドは降りる。エアー、フラドロ目の無い2オーバー系、ダイヤを含まないポケットペアなど。
・コールはヒット系のハンド、フラドロ目のある2オーバー、ダイヤ持ちのポケットペアなど。一部のセットもコール。
・レイズはセット、AJ、強いドロー(2オーバーのダイヤ2枚フラドロ、フラドロ+ストドロなど)。
MPの抵抗レンジは素直な構成。ダイヤ持ちのポケットペアをコールするのは、セットに発展したときにフラッシュが完成しにくいのと、相手のフラドロのアウツを抑えているから。セットが22と77をレイズ、JJをコールにしているのは、相手のJがバリューターゲットになっているのと、全部レイズするとコールレンジがマージナルになってしまってリバーのオールインに対応するのが難しくなるから。
フロップでCOが大きめのベットをしてMPが抵抗するレンジは素直な良い手になるので、フロップでプリフロの乖離がある程度補正できそうです。
ターン
MP
・全レンジチェック。2オーバーが3ベッター側に多い状況なのでオーバーカードが落ちると3ベッター側有利。こういう状況でドンクベットを打つプレーヤーのチェックレンジはボロボロなのでメモをしておくと次から活かせて便利。
CO
MPチェックに対して
・ベット8割、チェック2割。Kが広く有利なカードなのでレンジベットが効果的。
簡易的に全レンジで33%を打ってもEV損失が小さいような状況。実戦でもハンドに合わせて柔軟なラインを取れそうなので採用しやすいです。AJはターンベット、リバーチェックチェックで安めのショーダウンを狙いつつ、相手に強めの抵抗をされたら降りるのが良さそうです。
MP
MPチェック→COレンジベットに対して
・4割近く降ろせる。フロップでコールしたダイヤ持ちのポケットペアが降ろすメインターゲット。ヒット系のペアはトリップスや2ペアのアウツがあるので、ポケットペアよりもコールしやすい。
実戦とGTOで乖離が小さそうなスポットです。トラップが好きな相手はセットでコール寄り、タフな相手ならポケットペアでタフコールすることがある、という印象です。
レンジベットしておくとポットコントロールしつつ、レンジがキャップされないのでリバーも戦いやすい。ターンでオーバーカード落ちたときはレンジベットが有力。打っておけば良かったです。
リバーはエクスプロイトに寄ったので、カウンターエクスプロイト対策で有料にしました。
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