【ポーカー】2betポット、ペアボードのチェックレイズを考える【10NLz】

2betポットのチェックレイズ、つい打ちすぎてしまいがち。


10zのハンドレビューします。

PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players

BTN: $10.00 (100 bb)
SB: $5.05 (50.5 bb)
BB: $10.04 (100.4 bb)
UTG: $17.09 (170.9 bb)
Hero (MP): $8.09 (80.9 bb)
CO: $10.00 (100 bb)

SB posts $0.05, BB posts $0.10

Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has Tc Td
fold, Hero raises to $0.25, 3 folds, BB calls $0.15

Flop: ($0.55, 2 players) Qh 8d Qs
BB checks, Hero bets $0.19, BB raises to $0.60, Hero folds

Results: $0.93 pot ($0.04 rake)
Final Board: Qh 8d Qs

BB wins $0.89

フロップでチェックレイズを受けてTTをフォールドしました。フラドロの無いドライボードだからQか88のバリューレイズが多そうで、ブラフレンジのJTを抑えていてブラフもほとんど無さそうだと考えました。ポケットペアは発展性がほぼ無いのでコールしてもターンリバーが戦いにくいから安全策でフォールドを選択しました。

スノーウィーで調べたらブランダー判定。コールが良かったようです。たしかにTT降りたらフォールド過多になってしまって、相手は白紙二枚でチェックレイズしても利益的になりそうです。どこまで守ればいいかよく分かってませんでした。


反省点
・2ベットポットのペアボードでチェックレイズを受けたときにどれくらい守れば良いか分からなかった。
・ペアボードのチェックレイズブラフをどんな手でするか分からなかったから、相手のチェックレイズがバリュー過多に見えた。


GTOwizardでプレーラインを確認してみます。

プリフロ

MP

wizardレンジのMPオープン率は21%。少し多い印象です。wizardレンジの特徴はハイカード重視。ローポケット、スーコネよりもKxsやそこそこブロードウェイオフスートを好む。


BB

・フォールド7割強、コール2割、レイズ1割弱。
・BB3betはサイズを大きくしてポラライズする。4betが来ても抵抗できる手(AA-QQ、AK)はシリアス3bet、3betできるくらい強いけど4bet来て降りるには勿体ない手(AQo、KQs、TTなど)~オッズコールして戦える手はコール、コールして戦うには弱いけどブロッカー効果がある手(Kxs、Qxs)はライト3bet。

BBは後ろにレイズされる心配が無いからオッズコールとライト3betを上手く使ってハンドレンジの効率を良くしています。


フロップ

BB

全レンジチェック。Qと88はお互いに持つのでナッツレンジは均衡しますが、レンジアドバンテージがMP有利なのでドンクは打ちにくいです。ドライボードはオーバーペアやAKの価値が相対的に高くなるから、オリジナル有利になりがちです。


MP

BBチェックに対して

・ベット率ほぼ100%。サイズは33%程度の小さめを使う。
・MPのレンジアドバンテージを活かしてレンジベットする。ドライボードはお互いにエアーが多いので、相手のエアーのエクイティを奪いに行く。相手のマージナルハンドから渋コールを引き出して、バリューを取る。

GTO戦略は33%と50%でベットサイズを使い分けるようです。簡易GTO戦略として33%全レンジCBを代用してもEVの損失はそこまで大きくなさそうなので、全レンジ33%CBがシンプルで強力です。


BB

BBチェック→MP 33%CBに対して

・フォールド4割弱、コール5割、レイズ1割強。
・エアーは素直にフォールド。Axsのバックドアフラドロも降りる。ペアボードはフルハウス目があるのでフラッシュを引いても負ける可能性があるのと、バックドアフラッシュを引く可能性が低いため。
・コールは何かしら良いところがある手。ポケットペア、8ヒット、ダブルバックドアなど。Qヒットの弱いところもコールに回すことで、コールレンジにQを残すように工夫している。
・チェックレイズは88、Qヒットの強いところなどがバリュー。ブラフはJTs、J9s、T9s、KJs、ローポケットなど。K,J,TはMP抵抗レンジのKQ,QJ,QTをブロックする効果があるのが良い。

チェックレイズのブラフレンジはストドロ周りでした。Qをブロックするハンドは相手の抵抗レンジをブロックしてフォールドを取りやすいのが良いと理解しました。ペアボードのようなドライボードのチェックレイズブラフは、ドローを頼りにするというよりはブロッカー効果でフォールドを狙うイメージのようです。


MP

BBチェック→MPレンジベット→BBチェックレイズに対して

・フォールド4割強、コール6割弱。レイズはほぼ0%。
・エアーはフォールド。AxsやKxsのバックドアのみもフォールド。フラッシュを引いても負けてるかもしれないのと、バックドアフラッシュを引く可能性が低いから。
・ワンペア以上はコール。バックドア+何かついてるハンドもコール。ガットもコール。AKもコール。AJ、AT、KJ、KTあたりがコールとフォールドの境界。

思ったより降りないです。理由はシンプルにポットオッズが良いのでMDFが高くなってフォールド過多になり過ぎないようにしたいのと、ドライボードはエアーが多いのでワンペアやAハイなどのマージナルハンドが相対的に強くなるからです。

ちなみに今回のチェックレイズに対するMDFは、pot size / (pot size + bet size)から計算すると69%。MPはフォールド率を3割程度で抑えないと降りすぎになります。でもGTOは4割降ります。これは相手のチェックレイズレンジの方がMPのレンジベットレンジよりも強いから、MDFを守り過ぎるとペイオフし過ぎてしまうため。GTOでもMDFより降りる状況は多々あるのでMDFはそんなに重視しなくて良いと考えてますが、フォールド過多になり過ぎないための指標として便利です。5割降りたら流石に降りすぎと分かります。


まとめ
・ペアボードでチェックレイズを受けたら1ペア以上は全てコール。ドライボードはエアーが多いので、フォールド過多になり過ぎないようにマージナルハンドも歯を食いしばってワンコールする必要がある。

乱暴なチェックレイズにポットを渡しすぎないように、ハンドを選んで精一杯抵抗していきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?