【ポーカー】SB vs BB 4bet potのQQについて考える【10NLz】

SB vs BBになったらチョップできるようにしてほしい。


10zの4bet potをレビューしていきます。

PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players

BTN: $6.88 (68.8 bb)
Hero (SB): $10.00 (100 bb)
BB: $10.42 (104.2 bb)
UTG: $11.24 (112.4 bb)
MP: $10.15 (101.5 bb)
CO: $10.00 (100 bb)

Hero posts SB $0.05, BB posts $0.10

Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has Qs Qh
4 folds, Hero raises to $0.32, BB raises to $1.00, Hero raises to $2.50, BB calls $1.50

Flop: ($5.00, 2 players) 6h Kd Ah
Hero bets $1.20, BB calls $1.20

Turn: ($7.40, 2 players) 2h
Hero checks, BB checks

River: ($7.40, 2 players) Kc
Hero checks, BB checks

Results: $7.40 pot ($0.33 rake)
Final Board: 6h Kd Ah 2h Kc

Hero shows Qs Qh: (Two Pair, Kings and Queens)
(Pre 67%, Flop 15%, Turn 25%)

BB shows 4c Ac: (Two Pair, Aces and Kings)
(Pre 33%, Flop 85%, Turn 75%)

BB wins $7.07

snowieで調べたらターンのチェックがブランダー。ターンチェックのEVは14bb、ハーフポットでの刻みダブルバレルのEVは22bb、ターンオールインのEVは14bbでした。

刻みダブルバレルの方がオールインよりもEVが高いのは、相手の降りるハンドが刻みでもオールインでもほとんど変わらなくて、ブラフするなら小さい方が損失が小さくなるからと理解しました。ブラフにQQhを選ぶのは、ボードにAとKが落ちていてQQのショーダウンバリューが小さいのと、Qhがリバーでハート引いたときにAに対して捲り目があること、リバーでラグが落ちたときにQhを活かしてオールインブラフを打ちやすいからと予想しました。

ただ、実戦だとターン刻みベット→リバーラグでオールインブラフのラインを取ったときに相手のAヒットが降りるとは限らないので、脳内ソルバーではターンの時点で諦めるプレーラインも有りだと考えています。


GTOwizardで確認してみます。まずはプリフロから。

BB 3bet

・BBはポラライズされた3betレンジ。4betされても抵抗できる強いレンジ、2betコールには弱いけどブロッカー効果のある弱いレンジで3betする。ポラライズレンジの強い方はAA-TT、強いブロードウェイ(AQo+、QJs+)。ポラライズレンジの弱い方はAxo、Kxo、Qxo、Jxs、Txsなど。
・BBのコールレンジは4betされたら困るけど、2betに降りるには勿体ないハンド。AJo、KQoなど。

スーコネとAxsを3betに回すのはボードカバレッジを考えてそうですが、個人的には実戦でそこまでしなくて良いと考えてます。A5sとかは5betAIのブラフレンジに回しやすいので良さそうですが。


SB 4bet

・4betレンジは、AA-JJ、AK、AQsあたりが5betAIをコールする強いレンジ。AJo、ATo、KQo、Axs、X9sがブラフレンジ。ブラフレンジは3betをコールしにくい、かつ相手の抵抗レンジのAA-TTをブロックするハンド。
・コールレンジはブロードウェイスーテッドとポケットペア。4betして5betに降りるには勿体ないハンドを選ぶ。ポケットペアはセットマインと、ボードカバレッジを広げるのが狙い。ブロードウェイスーテッドと相性が良い。

4betAIレンジにはAKo、AQo、KJs、TTが採用されてました。5betAIされたときに困るハンド、かつ、相手のコールレンジのAA-TTをブロックするハンド。SB vs BBの場合にはレンジが広いのでAKoは5betAIを十分コールできるから、AQoがブラフ4betAIの主役になっていると理解してます。


BB 5bet 

・BB 5betAIはKK-TT、AK、AQ、KJs、QJs、A5s、A4s。ブラフレンジには相手のコールレンジのAA-TTをブロックしているハンド、KK-TTに捲り目が付きやすいハンドを選ぶ。AxsはAのブロッカー、フラッシュ、ストレート、Aヒットの捲り目を期待できるのでブラフ5betAIコンボとして選びやすい。
・コールレンジにはAA、ブロードウェイスーテッドを選ぶ。

ボードカバレッジを考えて、スーコネとミドルポケットを3betからの4betコールレンジに採用されています。でも個人的にはボードカバレッジはそこまで重要でないと考えてます。SBの4betレンジが強いプレーヤーが多いので、ボードカバレッジを意識して弱いレンジで無理にコールして抵抗するとマイナスが大きくなりやすいからです。ポケットとスーコネは2betを100%コール。3bet率を下げ過ぎないようにKxoとQxoの3betを少し広くすれば良さそうです。


SB (BBの5bet AIに対して)

・AA-TT、AK、AQsでコール。

5betAIが強そうなのでJJ-TT、AQsを降りたくなる気持ちはあるけど、4betして降りるには勿体ない。3betをコールするか、4betして5betAIにコールするかの方が良いので、4betしたなら5betAIにはコール。


実戦はSBの4betにBBがコール。

SB

・ベット率は7割強。10%サイズのCBが35%、50%サイズのCBが30%。AとKがオリジナルに有利なカードなのでレンジアドバンテージがSB側にあるのと、フロップ時点でSPRが小さいからフロップで小さいCBでもリバーのオールインまで行きやすい。相手のエアーに向けてレンジベットする戦略が有効。
・50%サイズのCBにはAヒットのハート無しが多い。これはBBの4betコールレンジにブロードウェイスーテッドが多いので、ターン以降でフラッシュや2ペアなどの捲り目が発生しやすいから。壊れやすいハンドは勝っているうちにオールインまで行きたいので、フロップハーフベットからターンオールインで2ストリート勝負に持ち込む。
・チェックレンジにはエアーとハート無しのワンペアが選ばれやすい。ターン以降で戦いにくいハンドは控えめに立ち回る。AAとKKを一部チェックレンジに残すことでキャップされないようにしている。

ハート持ちのコンボはレンジベットしやすいのでQQhも打って良さそうです。


BB(SBレンジベットに対して)

・フォールド率15%。かなり小さいCBだったとしてもエアーは諦めて降りる。
・ワンペアはコールで抵抗。
・壊れやすいAヒットはレイズしてファストプレーする。ブラフレンジにはJThhなどのフラッシュの引き目があるハンドを選ぶ。

AQとAJのハート無しのコンボをフラドロと合わせてレイズするプレーが工夫されていて面白いです。AQとAJはSPRが小さすぎて降りるのが難しいのと、ハートを引かれてフラッシュに捲られるのが嫌なので、それなら早めに入れきった方が得と判断したと理解してます。割り切って入れきるプレー好きなので、取り入れていきたいです。


ターン(フロップはSBレンジベット→BBコール)

SB

・ハートの3枚目が落ちるとSBはほぼレンジチェック。
・BBの4betコールレンジにブロードウェイスーテッドとスーコネが多いのが効いていてフラッシュはBBに多い。

SBのアドバンテージが無くなって打ちにくくなったと理解しました。フロップのレンジベット→コールの展開でBBのエアーを落としてレンジアドバンテージが無くなって、ターンのフラッシュ完成でナッツアドバンテージも無くなった。AA、KK、AKのアドバンテージを活かしにくくなって厳しそうです。

ただ、相手によってはスーコネとかブロードウェイスーテッドの弱いところを2betコールで立ち回る可能性も有るし、Ahが落ちた4betポットはそんなにフラッシュが多くないと見るのも有りだと考えてます。AxとかKxを降りる可能性があると思えば、QQhはトリプルバレルブラフコンボとして使えそうです。あとはこういうシチュエーションでAAとかKKとかでバリューベット打たずにチェックするのも難しいので、ブラフコンボを作るという意味でもQQhで打つのは有りです。


以上となります。個人的にはsnowieのトリプルバレルブラフのラインに賛成です。ボードにAhが落ちている4betポットはフラッシュが少ないと見て、積極的にブラフしていきたいです。QQはハート無しを諦め、ハート有りはブラフに変える方がエクイティを活かした良いプレーになりそうです。


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