【ポーカー】2betポット、ディフェンス側のブラフを考える【10NLz】

ブラフベットのサイズ選択が難しい。


10zのハンドをレビューしていきます。

PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players

BTN: $10.95 (109.5 bb)
SB: $15.19 (151.9 bb)
Hero (BB): $10.00 (100 bb)
UTG: $10.00 (100 bb)
MP: $4.26 (42.6 bb)
CO: $19.53 (195.3 bb)

SB posts $0.05, Hero posts BB $0.10

Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has Qs Kc
fold, MP raises to $0.20, 3 folds, Hero calls $0.10

Flop: ($0.45, 2 players) Jh 9s Jd
Hero checks, MP bets $0.21, Hero calls $0.21

Turn: ($0.87, 2 players) 5h
Hero checks, MP checks

River: ($0.87, 2 players) As
Hero checks, MP bets $0.41, Hero folds

Results: $0.87 pot ($0.04 rake)
Final Board: Jh 9s Jd 5h As

MP wins $0.83

まずはプレーを振り返ってみます。プリフロは3betと迷ってコールを選択。相手のオープンサイズが小さいのでレンジは比較的弱そうだから3betでスチールしようか考えましたが、KxsとかQxsみたいなコールしにくいハンドの方がブラフに向いていそうだったので素直にコールしてディフェンス。フロップは2オーバーとガットが付いているのでコール。チェックレイズするのも有りだったかも。ターンはチェックチェック。リバーはA落ちてギブアップ。ターンチェックチェックで回るときは相手にAが多そうなので。

snowieで調べてみると、リバーのチェックがブランダーでした。snowie曰く、リバーはダブルポットサイズでブラフが一番EV高いみたいです。Jはオリジナルにほとんど無くて、KQはショーダウンバリューが無くて相手のAをブロックするから、ブラフに向いていると判断したと理解しました。ダブルポットサイズなのはAヒットまで降ろすターゲットとして想定していそうです。snowieの戦略に納得感はありますが、実戦の相手はAヒットが降りるとは限らないのでそんなに大きく打たなくても良いのではと思ってます。


wizardの戦略を確認してみます。

プリフロ

MP

BB

・BBの3betレンジはポラライズされている。AA-QQ、AK、AQsまでが強いレンジ。Axs、Kxs、Qxs、KQoなどが弱いレンジ。
・4betに対して降りるには勿体ないハンドは3betせずコールで戦う。JJ-TT、AQo、AJs、KQsなど。

KQoは3betとコール半々くらいでした。相手のプレーに対する読みがあれば、例えばMPのオープンサイズがハンドの強さによって違っていて小さいサイズのオープンにはプレミアハンドのレンジが薄いと分かっていれば、3betレンジは広げた方が良くなります。相手の情報が無かったとしても、一般的に小さいサイズのオープンのハンドレンジはGTOより弱い傾向なので、混合戦略のKQoは3betする方が利益的だったかもしれないです。3betレンジを広げる場合はJJ-TTを強いレンジに増やすことで調整すると良さそうです。


実戦はBBコールで2betポット。

フロップ

BB

・レンジチェック。ナッツアドバンテージもレンジアドバンテージもポジションも無いので不利だから。Jのコンボ数に差は無い、一方的に持っているスーテッドギャッパー系のハンドがゴミハンドになってしまったため。


MP

BBのチェックに対して

・CB率は7割強。サイズはほぼ33%だけを使ってレンジベットする。これはJヒットのナッツ級はどちらにもあるからナッツアドバンテージは均衡する一方で、AA-QQはMP側に多くてスーテッドギャッパーはBB側に多いためにレンジ全体のエクイティがMP側が高くなってレンジアドバンテージがMP側にあるため。
・チェックレンジには打ちたくないハンドを選ぶ。マージナルなワンペア、AKやAQなどのリバーショーダウンで勝ちやすい2オーバーなど。

ナッツアドバンテージが大きい時はポラライズベットでワンペアなどのマージナルにプレッシャーをかける。レンジアドバンテージが大きい時はレンジベットをしてゴミハンドを落としてエクイティを奪う。


BB

BBチェック→MPレンジベットに対して

・フォールド4割、コール4割、レイズ2割くらい。
・ゴミハンドは降りる。ストレート目の無いスーテッドギャッパー、フラッシュ目のみのスーテッドハイカード(Axs、Kxs、Qxs)など。
・マージナルハンドはコール。ポケットペア、9ヒットのワンペア、2オーバー系、ガット+1オーバー系。
・チェックレイズはJヒットが主役。キッカーが強いほどレイズ率が高い。ブラフにはT持ちと8持ちが選ばれやすい。ストレートとかフラッシュの引き目が有るのと、相手の抵抗レンジのJをブロックしていてフォールドを取りやすいのと、ショーダウンバリューが無いから。弱いポケットペア(44-22)をレイズするのは、コールしても伸びなくてターン以降に戦いにくいのと、Jヒットに対してフルハウスの捲り目がワンチャンあるから。ブロックレイズみたいな使い方。

KQoはレイズもコールも有りでした。KJとQJをブロックしているのと、ストレートやKヒットQヒットの捲り目があるのでレイズ候補として優秀。ただ、KQsはフラッシュの捲り目も付くのでKQsでレイズ、KQoはコールとするのがレンジのバランスも取れて効率良さそうです。相手のCB率が高いと分かっていればチェックレイズ頻度を高くしたいので、KQoはチェックレイズが良さそうです。


今回のターン以降はエクスプロイト的な思考が強くなったのでカウンターエクスプロイト防止で限定公開にします。

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