練習@BBO

今こそオンラインでブリッジをしましょう。KKTです。


今日はBBOの練習で面白かったボードを一つ紹介します!



私はSouth。

3番ボード、they vul 1番手

AQJ74
A
QJ5
KT85

1S-(P)-4C-(P);
?

4C=SPL, C singleton, 10-12

Plan the bid.







































スラムトライをするかどうかのジャッジをする場面です。

まずはスラムに必要なカードを確認するところから始めます。

SK,DA,DK,CAの中から3枚ほしいところです。

自分たちのSPLは10-12なので、3枚持っていることは有りそうです。



次に、この3枚をどれくらい持ってそうかというところを考えてみます。

抜けている点数は23点です。

いらないところの点数は、HK,Q,J、CQ,Jの9点です。

対して必要な点数は14点です。

確率的なところは詳しくないですが、2:1の割合で必要な点数といらない点数がいるとすれば、パートナーの点数レンジ10-12のうち生きた点数は7-9くらいが平均になりそうな感じです。

どっちかといえばスラムは無い寄りで、多くて30%くらいしかできなさそうな雰囲気があります。

今すぐジャッジするとすれば、4Sでストップが妥当そうです。



ですが、今回は4Hでトライする選択があります。

これをビッドした場合に、

①パートナーが4Sならもちろんパス

②パートナーが続ければ、それに付き合う形で控えめにビッド

というのをできます・

これをすれば、パートナーが下記のようなトップ20%に相当する手ならスラムへ行けるかもしれないです。


Kxxx
Jxxx
AKxx
x
とか

Kxxx
Qxxx
Kxxx
A

とか


ただ、これにもリスクがあって、微妙に良い手(上位30-50%)でスラムに向かっていき、微妙な手で5Sや6Sをプレーして落ちるかもしれません。

例えば、

Kxxx
Qxx
Axxxx
Q

みたいな手で6Sをプレーすることになれば落ちることも有りそうです。




ということで4Hにもオーバーランのリスクが結構あるので、4Sとどっちが良いのか微妙な感じです。


今回は練習なので4Hを選んでみました。

いや、テーブルではもうちょっとポジティブな気持ちでビッドしてたかもしれないです。



で、以下のように展開しました。

画像1

5Sへ若干のオーバーランです。



Northの手も4Hには、4Sかスラムトライを続けるか際どいところです。

パートナーがダイヤを心配そうにしてるので、ダイヤを伝えてあげたいところですが、一方でバリューが足りているのかどうかわかりません。

SPLの中では真ん中より少し弱いくらいなので、4Sの方が近いかなという感じがします。



パートナーがダイヤだけが心配な手なら、4Sをビッドしたとしても5Cなど続くんじゃないかなと思います。

例えばCKがCAになった手なら、4Sをビッドしてもビッドが続きそうです。

South目線で必要なカードがSK,DA,DKの中から2枚になって、それは先の想定のように、Northに7~9点程度生きた点数があると思っているとすれば、4Cを見た時点でバリュー十分。ほぼほぼスラムに行くことを決めることができます。

4Sをビッドされたとしても、5Cとビッドして、5Dが返ってくれば6Sをビッドするだろうと思います。



ということで逆に言えば、Northの手は4Sが良さそうな感じがします。





今度は話をプレーに移して、ダイヤのリードから5Sのプレーがスタートしたところからです。

画像2

Plan the play.




































5Sは結構できそうな感じです。

スペードのブレークが22なら、クラブ2回ラフとHKでクラブ捨てができるので、D1C1でメイク。なので、この本線は外せないです。

あとはアディショナルチャンスとして、H43ブレークとCA表があるので、これをうまく組み合わせるのが良さそうに見えます。

ちょっと手順が複雑ですが、おそらく、

HA,STで入って、Hトップラフ(SA)、S9で入って、Hトップラフ(SQ)

ここでS31ブレークかつハートがエスタブリッシュしない配置であれば、

SJを取って、ダイヤをオーバーテークするように出して、入れたらクラブKに向けて出す。

これで比較的安全に全部試せているんじゃないかと思います。



という感じでプレーするつもりで、実際テーブルではSA,HA,STで入って13ブレーク確認して、ダミーからH引いてラフしたら、右手はダイヤディスカードしました。ハートの61ブレークが発覚です。


ここでクラブフィネスしか目が無くなりましたが、なんかカウント合わせておけばいいことあるかもと思い、右のDAに負けに行ってみました。



そしたらなんと!

画像3

DAは左、DA,Dラフで落ちました。


まさかアンダーリードしてると思わなかったのでかなりびっくりしたのと、普通にCA右の出来てる配置でめっちゃ恥ずかしいやつでした。



テーブルではDAのアンダーリードをしているとは欠片も思っていなかったので、ふいうちをくらったという感じでした。



が、後になった考えてみると、ビッド展開的にディクレアラーにダイヤショートは無さそうで、ダミーにはDKが有りそうなビッドなので、パートナーにDQがあって、ディクレアラーにDJがあれば、直ちにダイヤで二つ取れるかもしれません。リスクはほぼなくアタックできるので、攻防の一手となっていてかなり良さそうなリードです。



ディクレアラー側としてはダイヤを出す前にアンダーリードしてる可能性があるかどうかちゃんと考えるべきでした。

高いスーツコントラクトにAのアンダーリードはほぼ無いだろうと思い、左にDAがあるとは全く考えていませんでした。

次からはアンダーリードをしてる可能性があるかどうかを考慮して、疑わしいときは変に凝ったプレーをせずに、まっすぐプレーするようにしようと思いました。今回ならスペード集めてハートで捨ててダイヤ出してみたいにするべきでした。

次はフィネスします。




BBOに行ってみると普段はBBOにいない方々もBBOに集まってブリッジしているのを見かけます。この機会にJCBL主催のBBOの試合とかも開催されるようになって、それがきっかけにオンラインの大会が増えていくといいなあと思ってます。

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