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【長文】そばに…して。

大切なものにはいつだってそばにいてほしいものだ。

大切なものにも自分がこんなにも大切だと思っていることが伝わっていてほしいし、大切なものの大切なものに自分もなっていたい、そう思う。

しかし、お互いにそんなのわかっていたとしても、近づいたり、離れたりして。

うまく言葉にできないこともあるだろうし、思ったように行動に移せないこともあるだろうと思う。

不器用だと生きるのってむずかしい。

右と左、どちらか選べと選択を迫られ、出した答えが間違いだったとして。

いくら軌道修正を一生懸命したとしても、間違えたことにはかわりない。

しかし、そういう時こそ、人は成長をするのだ。だから間違いは悪いことじゃない。

でも、その中でも失うものだってあるということを忘れてはいけない。

失ったものは、取り戻す意思がなければ、一生取り戻すことなんてできない。

「失うものがあった」としっかり認識できた人のみ、失ったものをちゃんとあとで取り戻せる。


お店に入って、右と左どちらか選べとまた、僕は選択を迫られた。

両方と答えられるならそうしたかった。

でもそんなハーフアンドハーフみたいなことはできないみたいだ。

僕はこういうときはいつだって…

悩む。

ちゃんと悩むのだ。

悩んだ上で…

うどんを選ぶ。

今までも、そんな経験をたくさんしてきた。

その度、そばには、目を合わせられなかったけど、心の中でごめんと謝っていた。

これを読んでくれているあなたには急にうどんの話になって混乱させて、驚かせて、ごめんって感じだ。

でも最初から僕はうどんのことを頭に思い浮かべながら、話をしているから許して欲しい。

そう。

僕は、うどんが好きだ。かけうどんも好きだし、ざるうどんも好きだ。

ごめん、こんなに好き好き言って、きもちわるいよね。ごめん。

でも、こんなこと言ったら駆け引きしてるんじゃないかって思われちゃうかもだけど、こんなに好きって言っているのに、時々、とんでもないくらいにそばに惹かれることがある。

今日もそんな日だった。

スーパーで、そばとうどんが並んでいた。

すこしだけそばは申し訳なさそうにこっちを見ていた。

僕には「そばに…して。」とはっきり聞こえた。

「そばにいてほしい」そんな想いがしっかりと胸の奥の奥の方に伝わってきた。

あの声はそばだ。そばが言っていた。

そばが「そばにして」とか「そばにいて」とか言っているとしたらだいぶ濃いめの駄洒落だ。

そば自身、はずかしい気持ちを抱えながら、がんばって言ってくれたのだと思う。

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