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【長文】待ち遠しいを増やしていこう
6月30日。長文日誌4日目。
6月が終わり、7月に入るそうだ。
ということは2021年の上半期が終わったということ。
過去を振り返るとき、その時点が、実際のタイミングより前に感じたり、つい最近に感じたりすることがある。
特に2020年から2021年にかけては早く感じたり遅く感じたり不思議な気持ちで過ごしていた。
「あれって1年前なの?もっと最近に感じる。」
「あれってついこの間なの?すごく前に感じる。」
こんな会話が多かった気がする。
一般的には、子供の頃は見るものすべてが新しく、その情報量の多さから、時間の密度が濃くなり、過ぎる時間のスピードが遅く感じる。大人になると、新しいものが減っていき、過去に得た知識や行動から予測できてしまうことが増えること、同じことの繰り返しが増えることから、時間の密度が薄くなり、過ぎる時間のスピードがはやく感じると言われている。
一般論として「時間が長く感じたら新鮮。」「短く感じたら新鮮ではない。」という知識は知っていて損はないけど、時間の感じ方はそんな単純明快なことだけではないと思う。
実際、時間の流れを感じるための記憶というのはもっともっと複雑だ。
たとえば、人は昔の出来事を思い出そうとしたとき、最近の出来事に感じてしまうらしい。でも、逆に最近の出来事については、もっと前に起きた出来事だと感じるようになっているらしい。
僕も高校生の頃の思い出がついこの間に感じるのに、1年前のことはすごく前に感じることがある。
だからまずどの時点を思い出すかによっても、そもそも人は感じ方が違うわけだ。
そして、他にも身近に時間の経過の感じ方が違うことはたくさんある。
カップラーメンが出来上がるのを待つ3分は、長く感じる。
SNSを開いてたまたま見つけた動画を、ぼーっと見ている3分は、短く感じる。
この二つの行為は人生で何度も何度も繰り返し行なっているにも関わらず、同じように時間の経過が長く感じたり、短く感じたりする。
これは、時間知覚の差がそう感じさせているらしい。
時間知覚とは…
人は瞬間的に物事を感じているようだけど、実際には、ある幅をひとまとまりに感じていて、一般的にその幅だけでも5〜6秒の差があって、視覚、聴覚などの5感によって差が生まれる、みたいなお話だ。
と、、、そんな難しいことは一旦置いておいて。
そして、今日のメインだ。
これらを総合して、シンプルに、前向きに考えた時…
人生において「待ち遠しい」という気持ちはすごく重要な鍵になるのではないかなと思った。
カップラーメンは「はやく食べたい!」という気持ちから3分が長く感じた。
動画を見る3分は無意識で時間が短く感じた。
ということは、
「はやく○○したい!」という時間を増やすことで、時間を長くすることができるのではないか。
それは「人に会いたい」という気持ちかもしれないし、本を読む、や映画を観る、スポーツをする、旅行に行くなどの趣味に関しての「早くしたい」という気持ちかもしれない。
とにかくワクワクできそうなことを未来に貯めておくことによって、毎日の時間の密度があがっていくような気がする。
今、僕らは多くの制限のもと暮らしている。それによって、会いたい人や、やりたいことは以前よりも意識するようになったはずだ。
人は失ってはじめて、奪われてはじめてその本当の価値や、大切さを知ったりする。
ただ、大切なものに気づいても、会いたい人に会えるタイミング、やりたいことができるタイミング、それらがいつになるかわからないことばかりだった。
それでは、「待ち遠しさ」よりも先に「諦め」が勝ってしまいそうな気がする。
「誕生日になったらおもちゃを買ってあげるよ!」と言われ、喜ぶ子供も「いつかおもちゃを買ってあげるよ!」と言われたら「いつかじゃ嬉しくない」と答えるだろう。
子供でも大人でもそんな子供騙しは効かないわけだ。
だから本気で真剣に向き合う必要がある。
ちゃんと本気で「待ち遠しい」と思える未来を作らないといけないのだ。
自分自身や、周りの誰かのために本気で、未来にたくさんのワクワクできるようなプレゼントを用意する。それだけでいい。
それができたら、きっと今よりもっと生きることが楽しくなるはずだ。
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