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【長文】僕とおばちゃんとお箸のお話

僕はご飯を食べる時、「今自分、お箸の持ち方とか食事のマナーとかちゃんとできているかな…」と、毎度緊張するタイプなのだけど、今日はお箸にまつわるお話を。

え、突然テイスト変わりすぎじゃない?

まあまあいいじゃないか。

というわけで…


あれは、僕が幼稚園生だった頃。

いとこのお家に泊まりに行ったの日のことだ。

1日中、子供らしく公園の遊具で遊んだり、泥遊びしたり、遊んで、遊んで、、、家に帰って、手を洗って、お待ちかねの夕飯の時間がやってきた。

リビングに入ったら、夕飯の香りが漂っていて…

テーブルに目をやると、見たことのない美味しそうな料理が並んでいて…

すごくワクワクした。とにかくワクワクした。

よくよく考えると、親戚とテーブルを囲むことって、正月や夏休みぐらいしかなかった。1年に1度か2度だ。

その特別感からか、僕はその時間がすごく好きで、まさに僕にとって至福の時がやってきた感じだった。

早速、ニコニコしながら手を合わせて「いただきまーす!」と叫び、おかずに箸を伸ばした。

…がしかし、その時!!

いとこのお母さん(以降おばちゃん)が

「ちょっとまって!秀平。」

と声をかけてきた。

「(あれ、いただきますって言ったよね?あれ…何が違ったんだろう?)」

工藤少年はそんなことをぼーっと考えていた、すると突然

「お箸をちゃんと持たないとご飯食べさせないよ!」

という怒鳴り声が!!!!!!!

「(いや、聞いてないんですけど!!!!!ってかまだ幼稚園生なんですけど!ってか、うちでは箸の持ち方とか、なあなあな感じでやっていたんですけど!)」

僕の心の声は、そう叫んでいた

…ような気がする。

しかし、幼稚園生の秀平くんはずる賢かった

なんと、箸の持ち方を2パターンぐらい持っていたのだ。

Aパターンがだめだったので、すぐにBパターンで再びトライした。

Bパターンは所謂、10mぐらい先から見たら、ちゃんとお箸を持っているように見えなくもないような、そんな持ち方だ。箸の動きはスローペースになってしまうので、ゆっくりご飯は食べることにはなるが、今日は仕方ない。

ニヒルな笑顔で、「ごめんなさい、こうだね!(箸の持ち方を変える)いただきます!」と箸を伸ばした。

サッ。

箸でおかずを掴むはずの手は、なんと、おばちゃんの手に掴まれていた。

Bパターンは通用しなかったのだ。

「なに、この持ち方!ちゃんとこうやって…こう挟んで…こう持つの!」

おばちゃんは、僕の手を持ちながら教えてくれた。

それから何度も何度もトライした。

しかし、箸は指と指の間を滑り落ちていく。

「あ、、、だめだ、、、」

「あ!いけた、、、だめだ、、、」

目の前では余裕の表情でご飯を召す、いとこの2人。

しかし、いっこうに箸は持てない。

時間は、最初のいただきますから30分ぐらいは過ぎていたと思う。

お腹ペコペコの状態で箸の持ち方を猛特訓、これはたとえ30分でも体感的には8時間ぐらいに感じるほど長い長い時間だった。

そして、

ついに工藤秀平(4才)は

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