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【ネタバレ配慮無】アクロススパイダーバース感想

こんにちは、一家でクソデカ金銭トラブル抱え込むことになりました。
絶縁してた母方の祖母がクソデカ借金を抱えていることが連帯保証人からの連絡で発覚したからです。
未納のアパートの家賃、自動車税、駐車場料金。さらに事故で怪我して一年入院するからその料金も払ってくれと言われています。聞いてないだけでまだまだありそうですが、把握しているのはこれくらい。
故に弁護士と警察と市役所と病院から鬼電されています。自宅の電話が鳴る度にとんでもない緊張感が駆け抜けていきます。私は電話が鳴ると死ぬほど腸が活性化して下痢になるというパブロフの犬になりました。終わってますね。助けてください。
会社に泣きついて副業OKの許可いただいたので来月から本業+副業生活が待ってます。副業許可より給料上げてくれという言葉は大人なので飲み込みます。全くもう。
多忙で死ぬ目処が立っています。自分どころか家族の借金でもないのに理不尽ですね。
そして理不尽な目にあうと言えばスパイダーマンです。

前作のスパイダーバースが最高に面白かったので上映を今か今かと楽しみにてました。映画館隣接のフードコートで大福も食べたので尿意対策抜かりなし。下痢性の腹痛はストッパで対策。


ツイッターの叡智

Twitter知ってる人なら今更なんですが、シンビオート関連のオタクなのでマルチバースと聞いてついにヴェノム参戦くるか……?と正直期待していました。
結果、来ませんでした。ノーウェイホームでスパイダーマンと同じ世界線にいたのに酒飲んで帰っただけの男(たち)だ。覚悟が違う。
なのにチェンおばさん参戦でウケちゃった。スポットが亜空間からひょっこり現れても表情ひとつ変えない。今回のメイおばさんポジはチェンおばさんなの?と思うくらい動じない。
流石俺たちのチェンおばさんだ!!って喜ぶ反面、エディたちが元の世界に帰ってきたときチェンおばさんの店だったんじゃないの?って疑った。
ヴェノムたちは流石に物理的法則を無視したことしたことなかったじゃないですか。南の島に返送されたんじゃなくて、うっかりチェンおばさんの店に返送されてその瞬間を目の当たりにした?ってくらいチェンおばさんの表情が ” 静 ” だった。
ガムを盗んだスポットは契約上、ヴェノムに殺されるのでマルチバースでの合流待ってます。

それで今回のスパイダーバースの感想なんですが、簡潔に言うと手放しには絶賛できない方のファンです。
もちろん全体的に面白かった!色んなスパイダーマンが出てきて嬉しかった!色んなネタも散りばめられてて楽しかったし、映像も良かったし、音楽もポップだったし、スポットもいいキャラしてたな〜!と絶賛部分もたくさんあります。
けど手放しに喜べないウーン……となってしまったのがグウェンとマイルズくんの関係性でした。
前作がスパイダーマン同士であり、住む世界が違っても戦友である。というお互いを尊敬し合うに至った関係性が大好きだったので、明らかにマイルズくんがグウェンに思いを寄せているのを見てアレ……!?前作で惚れ込んでいるようなシーンなかったのに……!?(ありましたっけ……)と思ってしまいました。
会えない期間でグウェンとの思い出を美化して好きになってしまったっていうこともあるよね、とは思ったんですが、グウェンと出会ったあとも好意を寄せまくっているしホービーの存在にヤキモキしているし、君いつそんなにグウェンのことを……!?って置いてけぼりになってしまいました。高所の逆さまデートは可愛かったんですが……。
恋愛要素が苦手ってことはないんですが、好意を寄せるまでの過程が??なところと、前作の関係性が好きだったこともありちょっとまだ飲み込めていないです。not for meなのは承知ですが、お互い背中を預けられるという関係性が恋愛感情に置き換わってしまったことが残念に感じてしまいました。
もしかすると後編でまた異なった関係性になるかもしれないですが、前編を見た素直な感想はこれにつきます。

加えて、ピーターのマイルズくんへの接し方も受け入れきれないところがありました。
ミゲルに異端分子であると言われ、本来ならスパイダーマンにはなれない存在だったと突き付けられて、スパイダーマンであるが故に父が死ぬ未来が待っている。そんな感情にピーターが寄り添えていないように感じてしまいました。
まずは赤ちゃん(自分の娘)抱っこしてみろ、落ち着くからというセリフに、今それ言うの!?となりまして……子煩悩なピーターが見れたのは良かったんですが……
お前(マイルズ)のおかげで子供がいてもいいと思えた、と言うセリフはいいシーンだったとは思うんですが、言うのは多分今じゃない。
正直このタイミングで言うの、かなり独りよがりだな……と感じてしまいました。
前回は先輩スパイダーマンとして必要な言葉をかけてくれてたというのに、自分の子供のことばかりで追い詰められているマイルズくんの心に寄り添えきれてないの、すげー人間臭くてヤダな……が嘘偽りなしの感想です。
もちろん自分の子供が大切なのは大前提です。けど自分の幸せで手一杯なピーターは正直あんまり見たくなかった。
スパイダーマンとして接するのであれば父親であるピーターではなく、スパイダーマンとしてマイルズくんに接してあげて欲しかった。ただでさえ、グウェンにもピーターにも不信感を抱いてるタイミングだったのだから尚更。

正直この二点が自分には合わなかった。
なので、中盤〜後半は結構見てて辛いかも……って感じでした。特に面白新米ヴィラン スポットがいなかったせいで余計に。

吹き替えで見たんですがスポットの声優が鳥海さんで良かった。さらっとしてる声なのにすごいコミカルで不思議な存在感があって可愛かった。
アホなのに地頭がいいせいで余計なことしかしないヴィラン大好きなのでスポットかなり好きです。小物のくせにやることの規模がアホほどデカくて良い。
ATMごと盗もうとするシーン、スペクタキュラースパイダーマン(アニメ)辺りのアホヴィランっぽくて良かった。
しかも本人はかまってちゃんなのに中盤以降全く出番がなくて最高。スパイダーマンに雑に扱われるヴィラン見てニコニコできるので、後編はスポットを見るのを楽しみにしてます。
しかし、コミック版ではもっとシュッとして筋肉質な体してたのに、なんで映画版は腹がだらしないの?
スパイダーバースは、腹がだらしないのに可愛いキャラを1人作らないといけない縛りでもあるの?
コミック版のスポットはカーネイジにズタズタにされてご臨終したところしか知らないので、今後コミックで調べていこうかと思います。しかしスポットの一人称を「ボク」にした人・声優を鳥海さんにした人はボーナスが弾まれて欲しい。

今回初出のスパイダーパンクとパヴィトルくんも良いキャラしてた。2人ともかっこいいし、ジャンルは違えどしっかりスパイダーマンで良かった。
スパイダーパンクは前々からコミックが気になってるとフォロワーに洩らしたらパンクはギターでヴィランの頭を割るって聞いて喜んでしまいました。
私は、不殺を守る範疇でヴィランをボコボコにするスパイダーマンが好きです。雑に扱ったり死なないギリギリを責めたりするところを見ると元気が出るので、コミック版のパンク絶対好きだろうと確信しています。翻訳も出るそうなので絶対読みます。
パンクで残念だったのは声優が木村昴なのに歌わなかったことです。歌って欲しかった。

スカーレットスパイダーも出ると聞いてて楽しみにしてたのですが、やっと画面に収まったと思った瞬間、トラウマがフラッシュバックしたぁ〜!って泣いてたのを見て爆笑してしまいました。かわいそう。
ビジュアルが完全にコミック再現されてて良かったです。陰影のべた塗りがまさにこれこれ!!ってなる。コミックのスカーレットが動いてる!!ってすごい興奮しました。
あとめちゃくちゃ良い声してて笑いが止まらなかった。イメージ通りと言えばそうなんですが予想の五億倍(オタク特有のクソデカ数値)いい声してた。あとすごい状況説明してくれて可愛い。なのに出番が少なくて残念だった。もっと見たかったよ〜!!

スパイダーバースを語るのに欠かせないのがミゲル・オハラ。
正直存在感が強すぎてスポットが収まってなきゃいけない強敵ヴィラン枠をこの人が占めてしまっている。
簡潔に言うとマルチバースの管理者みたいなポジションの人なんですが、どことなくうっすらと、皆んなから舐められている気配を感じて笑ってしまった。
色んなアースのスパイダーマンからボス〜!と呼ばれているしそれに相応しい扱いされているのに、グウェンもピーターもうっすら舐めてかかっているので笑う。エレベーターの遅ささえネタにされている男。
しかもほんのり嫌われてるのかってくらい腫れ物扱いっぽい……?スパイダーマン界の冨岡義勇……?でも英語圏ではスパイダーバースの谷垣源次郎扱いされてるそうでもう訳がわかりません。
コミック版のミゲルオハラはよく知らないんですがこういう感じの人なんでしょうか。私が知っているミゲルオハラはps3の「Spider-Man: Edge of Time」で戦闘能力がすごかったことしかないです。あと映画ほどガタイは良くなかった。
前知識がほとんどない分代わり、ミゲルオハラは環境に追い詰められ続けたスパイダーマンという風に受け取りました。
自分で選べる選択肢はなく、愛する家族もいない(守れなかった)、なのに世界を守る責任と重圧まみれ。その結果のスパイダーマンとして描かれているのかなーと。だからこそ異端分子であるマイルズくんに異常に当たりがきつかったのかと思いました。
ミゲルオハラがヴァンパイアなのか、忍者なのか、苦労人ポジションなのか、結構ヒリヒリした環境に身を置いているのかここらへんが気になったのでコミックを読んだほうがいいかもしれません。読むものが多い。

後編は広げに広げた風呂敷をどう畳むのかが気になります。
ミゲルオハラの件、スポットの件、マイルズくんの飛ばされた世界の件、一つだけでも一本の映画が撮れそう。

そして今回のテーマが明確に「親子愛」でしたが後編も同じテーマなんでしょうか。
正直、ピーターと娘、グウェンと父親、マイルズと両親をやったのでもうお腹いっぱいです……!になってしまっています。
しかも全員が全員、愛し愛される関係性としてそれぞれを掘り下げてくれたのでもうこれ以上は十分かな……というのが個人の感想になります。
親子愛というテーマは好きだし、グウェンと父親が和解するシーンはうるっときましたが流石にちょっと食傷気味かな……。
なので後半も親子愛をテーマにするならヴェノムとカーネイジを出しましょう。お願いします。
綺麗な親子愛をさらに引き立てるために関係性が終わっている親子も出したほうが絶対に映えますから。間違いありませんから。
後編に期待して感想はここまで。

スパイダーバースの後編楽しみ。





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