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左側を眺める

弾丸、東京旅。

一言で言えば、そりゃあ、最高!だったのだが
とんでもない、それだけの言葉で済むはずのないくらいの、

熱くて、あたたかくて、暑くて、
笑って、笑って、優しくて、
尊くて、豊かで、涙して。
そんな時間だった。

ひとつひとつの出来事についても
めちゃくちゃ細かく書きたいのだけど

今日は、全体を通した振り返りを。

私にとってこの二日間は
「Another」な二日間だった。

日本語で適する言葉が思いつかない、
もう片方、反対側、逆側、裏側、
うーん、どれも違う
Anotherだな、と思うのだ。


というのも
私はこの二日間、
「なのはな」としての人生を生きていたから。

のべ人数で言うと、20人程度の方と会ったのだが
その全員に「なのはな」と名乗った。

本名ではなく「もう一つの」名前を。

教員のオフ会も、インスタ名の「なのはな」
ことばの赤い糸展も、インスタとシーメイト名「なのはな」

今回の旅では、私のことを「なのはな」と呼ぶ人にしか、合わなかったのだ。

呼ばれることのない「花菜」という名前。
いつも前面に出て頑張っている花菜が、少し休憩のターンに入る感じ。

不思議だ。


尊敬する方が「副業ネーム」を用いていらっしゃるのだけれど、
最近私の中に「なのはな」という人格ができているように感じる。

どちらが強いとか、どちらが本当の自分、とか、そういう話ではなくて、

花菜が右を見ているなら、なのはなが左を眺めているような、そんなくらいの話なのだ。


結局、今回の旅は、行きも帰りも新幹線を利用した。

東京から名古屋に帰る時、いつもなら必ず進行方向右側の席を探す。
だって、富士山を見たいから。

だけど、今回はなぜか、左側に座っていた。
右側が空いてなかった、のもそうだけど
なんとなく、左でも良かったから。

あんまり座らない左側。

小田原城が見えるんだ、とか
横浜の海が見えるんだ、とか
案外景観が違うけど、好きだな、とか

何度も通っている路線のはずなのに、違う街を走っているように感じる。

…こういうことなのかもしれないな

自分が変化したというより

目を向けていなかった方を、見れるようになっただけ。

右も左も知った今
好きな方を見ればいいって
そう思えてる。

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