ゴトランド聖地巡礼の記録
胸を張って言える身の上ではないですが、艦娘のゴトランドが好きです。2018年9月18日の邂逅から片時も心を離されませんでした。なのでこれまで何度か北欧に足を運び、彼女の足跡を追ってきました。
本稿では、一旦の活動のまとめとしてこれまで訪れた場所と行き方を書き残しておこうと思います。願わくは、この先同様に足を運ばれる方にとって有用な情報提供となればと思います。
本稿においてゴトランドは艦娘、Gotlandは航空巡洋艦を指します。Gotland島と併記する際は、区別のため巡洋艦と明記します。また、潜水艦GotlandについてはGotland (SS)と表記します。さらに、都市名や施設の名前は極力svenska表記になります。その方が気分が出るので。
聖地巡礼リスト
航空巡洋艦Gotlandと直接関係あり
・Sjöhistorika, Stockholm Östermalm:
設計時艦船模型
・Pirns Eugens Waldemarsudde, Stockholm Djurgåden:
Gotland進水時に自作のVisbyの風景画をくれた人の美術館(未踏破)
・Sjöfartsmuseet, Göteborg:
Götaverken造船所についての展示とジオラマ
・Götaverken 造船所跡, Göteborg:
建造ドック跡
・Aeroseum, Göteborg:
カフェにGotland大型模型、S9 Ospreyの小型模型
・Karlskrona:
Gotland配属地
・Gotland:
名前の由来, 島の北部にはゴトランドシープがたくさん。
・Gotlands försvarsmuseum:
巡洋艦Gotlandの特設ブース。ブースには時鐘、大型模型、パネル。
通常展示にGotlandの模型とGotland (SS)の写真とペンネント。
・Fårösund, Gotland:
Gotland-Fårö間フェリーとS9 Ospreyが衝突事故
・Ystad:
解体地の岸壁
艦娘、、、の方は皆さんお詳しいですよね。大体どこにでもいます。公式地方遠征には大体顔を出す女。
航空巡洋艦Gotlandと直接の関係は無し
・MS Gotland, DESTINATION GOTLAND:
Gotland島への航路に就役のフェリー
・Flygvapenmuseum, Linköping:
S9 Ospreyの元となったHawker Hartが展示
こじつけ
・Skinnarviksberget, Stockholm Södermalm:
2021年9月カレンダーの背景に似ている
Stockholm
行き方:日本からの直行便はANAが就航予定(JALもよろしくお願いします)。FinnairでHelsinki経由(JAL, British Airwaysとのコードシェア)、Helsinkiからヴァイキングラインの船旅などいろいろ。Finnairでのフライト時間はHND,KIX→HELで約12時間(露上空迂回ルートのため)、HEL→ARLは1時間程度。
言わずと知れた、我らがSverigeの首都。大小さまざまな2万以上の島からなる群島で、島ごとに異なる顔を見せる。街を歩くだけで楽しい。運河沿いの通りを歩いて、良さげなカフェに入ってFikaのひと時を楽しむだけで北欧に来た感じがする。Tre Kronaを頭上に掲げるStockholm市庁舎は、ノーベル賞授賞式の晩餐会を行われることで有名。そのほか旧市街地Gamla Stanにはノーベル博物館、現存する最古の木造戦艦Vasaを展示するVasa博物館、王宮、陸軍博物館、野外博物館Skansenなど数多の博物館があり、永遠に観光ができる。住みたい。
Sjöhistorika
場所:Stockholm Östermalm
行き方:Stockholm中央駅よりバス、または景色を見ながら歩く
link: https://www.sjohistoriska.se/en
Stockholmの東側にある海洋博物館。スウェーデンの海事に関して多岐にわたる展示があり、その1区画に海軍関連の展示があります。ここでは軍艦建造にあたり、図面作成と実艦を建造の間で性能テストを行う縮小モデルの存在と重要性を説き、多数の艦船模型が展示されていました。
Gotlandに限らず、Sverigeさんはじめとするスウェーデン海軍の主要メンツが、木造船から鋼鉄船まで勢ぞろいしているため、とてもexcitingな部屋になっています。Gotlandの模型もかなり大型で見ていて楽しく、見上げると空を舞うS9 Ospreyもあり、気分が高揚します。初回2019年の訪問ではStockholmを回れなかったので、コロナを経て2022年末に念願かなって初めて見た時は、模型の前で泣きながら写真撮る不審なアジア人を演じました。
※館長のMats Djurberg氏のXで時折Gotlandについての投稿があるのでフォロー推奨。(https://x.com/MatsDjurberg/status/1817902050048438725)
Pirns Eugens Waldemarsudde
場所:Stockholm Djurgåden
行き方:Stockholm中央駅よりバス、または景色を見ながら歩く
link: https://waldemarsudde.se/en/
FFさんの情報によると、Gotlandに自作の風景画を寄贈してくださった方とのこと。まとめておきながらなんですが、まだ行けていないです。
https://digitaltmuseum.se/021028536628/akvarell
Skinnarviksberget
場所:Södermalm
行き方:Stockolm駅から橋を渡ってGamla Stanを通り抜け、Södermalmを運河沿いに歩いていく。
link: https://www.visitstockholm.com/o/skinnarviksberget/
勝手にカレンダーのロケ地呼ばわりしています。
背景の北欧建築群と、座っている岩場、周辺の木々(高さ足りないけれど)がとてもいい具合なので。
夕日が運河に沈んでとてもきれいなので、人気の見晴らし台となっています。
Flygvapenmuseum (Linköping)
場所:Linköping (Stokholmから南西へ200km)
行き方:Stockholmから特急列車でLinköping駅へ。その後バスでFlygvapenmuseum Linköpingまで。
link:https://flygvapenmuseum.se/en/start/
Linköpingにある空軍博物館。エンジン音当てクイズやフライトシミュレーターなどがあり、未来の空軍パイロット、もしくは重度のミリオタを要請する施設。J39 Gripenはじめ、多くの空軍機が展示されていました。その中にS9 Ospreyの前身としてスウェーデン海軍の購入したHawker Hartがバンカーに展示されていました。(当初は全く気が付かず、FFさんに教えていただきました。)
Göteborg (Gothenburg)
行き方:飛行機でLandvetter空港へ。もしくはStockholmから高速鉄道(Snabb Tåg)に揺られて3時間半ほど。またはKielからフェリー。
Sverigeの外洋に面した港であるGöteborgは、北欧の獅子と呼ばれたグスタフII世アドルフによって興された街です。当初はDanmarkやその新派のNorgeと国境を接するが故に要塞が建築されており、現在でもその名残が多く残っていました。集合住宅や公園に姿を変えて。
Göteborhの歴史は海洋と密接につながっています。地理上の大発見の時代にはスウェーデン東インド会社が中国との海洋貿易を行い大きく栄えました。最近のプロジェクトとして、東インド会社の帆船Göteborg号を当時の手法でレプリカを建造しています。この船を用いて、実際に中国までの貿易航路を航海が行われていました。現在は博物館戦として係留されており、上部甲板、寝食用区画、船室を見学できます。木と麻縄、ニスの香りが心地よい。さらに、新大陸の発見の折には、この街から開拓団(公募で集まらなかったため、犯罪者等を送り込んだらしい)が出発し、ニュースウェーデンを設立しました。一方、欧州の大西洋に面した都市の暗黒面として、この街も奴隷貿易には関わっていたようです。直接の取引というよりも、奴隷運搬用の足枷用の鉄鋼などの物資面での取引を活発に行い、財を成したのだとか。
そうした歴史を持つGöteborgは、現在も海洋貿易のターミナルとして、漁業の盛んな街として、Sverige第二の都市に数えられています。廃教会をリノベして魚市場兼食事処に改造したFeskekörka (The fish church)は、目にも鼻にも楽しい施設です。運河沿いにふらりと現れるMaritimanはJ19 Smålandをはじめとして、退役した駆逐艦、潜水艦に乗って中を余すところなく見学できます。おすすめ。
運河と歴史的建造物、ターミナルが美しい。住みたい。
Sjöfartsmuseet
場所:Göteborg
行き方:トラムでGöteborg Stigbergstorgetまで行き、その後徒歩
link: https://www.sjofartsmuseetakvariet.se/en/
Göteborgの海洋都市としての歴史を伝える海洋博物館。東インド会社の貿易港として、当時流通した品物や貿易船ついての展示がメイン。その中にGötaverken造船所についてのジオラマがありました。Götaverken造船所の跡地についてはそれっぽい場所を見つけてはいたけれども確証が持てず、手がかりを探して訪れたところだったので、ジオラマを見つけて造船所跡を特定できた時は、ゴトランドの導きを感じられてとても嬉しかった。
博物館の地下は水族館となっていて、「水」の物性について、割と科学レベルの高い解説がなされていたり、北欧の水生生物を眺めたりして癒される場所でした。
Götaverken 造船所跡
行き方:Göteborg駅からバスでPumpgatanへ行き、そこから徒歩Google mapでの目印はLundbystrandshallen
Link: https://varvshistoriska.se/varven/g%C3%B6taverken.html
幸運あって見つけることのできた造船所跡。工場と思しき赤レンガの建物は現在はレクリエーションセンターとして、学生のスポーツ大会で賑わいを見せていました。また、船台は埋め立てられ、コンテナターミナルとなっています。隣接するLindholms地区は大学や高校が入っており、未来ある若者たちによって非常に活気にあふれた場所となっていました。
造船所から遺っているものとして、埠頭にはGötaverkenの銘が打たれたクレーンが、レクリエーションセンターそのものの外壁はおそらく当時の工場のものかと思われます。進水日に建造地へ参れたことは、彼女へのわずかばかりの恩返しになっていたらいいなと思います。
Aeroseum
場所:Göteborg, Säve
行き方:Göteborg駅よりトラム/バスでHj. Brantingsplatsenへ、その後35番のバスに乗り換え、終点のSäve Depåへ行き、そこから案内に従って徒歩
※35番のバスは1台で往復のため、1時間に1本。スケジューリングはしっかりと。
link: https://aeroseum.se/en/home-english/
空軍がかつて使用していたバンカーを改修して、退役した空軍機やヘリコプター、航空機模型を多数展示している。初手で地下に入るトンネルを潜って、厳重な大扉をくぐるため、秘密基地感があってものすごくテンションが上がりました。中にある航空機はほとんどが自由に触れて見学できるようで、コックピットに入って写真を撮るお子さんとお父様がたくさん。バンカー内は機械油の芳醇な香りに満たされていて、機械屋さんにとっては天国かもしれない場所でした。(ちょっとつらかった)
そんな中で、カフェの中央にGotlandの大型模型が鎮座しており、Gotlandと食卓を囲うことのできる、場所となっていました。スウェーデンで唯一航空機運用能力を有したためか、空軍博物館であるAeroseumからも熱烈に愛されており、なんだか誇らしい気持ちに。(何様?)。このほか、ジオラマ区画にはS9 Ospreyの模型があり、航空機の方もしっかりピックアップされていました。
Gotland
行き方:Stockholmからシャトルバス(Båtbussarna)か電車でNynäshamnへ行き、DESTINATION GOTLAND社のフェリーでVisbyへ。または、Oscarshamnからフェリー。フェリーの時間はおおよそ3時間。
飛行機の場合はArland空港、Blomma空港、Landvetter空港、飛行機でVisby空港へ。時期によってはKiel, Polandからもフェリーで行けるらしいが詳細不明。
魔女の宅急便のロケ地としても有名なVisbyの街。ハンザ同盟の中心都市として栄え、中心地であるVisbyの街は13世紀の面持ちの残る美しい街並みに、旧市街地を囲む城壁、波静かな気候に豊かな自然と欧州でも人気のバケーション地。島内全域に土壁の教会跡が多くあり、ドライブでの散策もとても楽しい。酪農や農業、漁業もおこなわれているため、ご飯がとにかくおいしい。島の名産であるサフランを使用したサフランパンケーキは個人的にSverigeのスイーツで一番好みでした。もうゴトランド関係なくこの島が好きなので、ここを最期の場所として、終の棲家としたい。
巡洋艦Gotland、Gotland(SS)はこの島から名前を頂いており、Gotland島民がカンパによって時鐘を製造して寄贈したりと島民と艦の関係も良好な模様。北欧はともすれば暗く、もの寂しげな印象を抱かれるかもしれないが、この島は夏季は特に華やかで、快活で、彩り豊かであり、人々の笑顔があふれている。島民も気さくで優しい方が多く、滞在中はすべての悩みから解放されて、リラックスできると思います。彼女の為人はこの街の気質からもらったものかなと思います。Midsommar(6E)~Kräftskiva(8F)のシーズンのど真ん中は、人がごった返していてCRAZY。9月ごろはちょうど静かになってきてよい、とレストランの方もおっしゃっていたので、訪問はある程度気を狙った方がよい気がします。
この街で一度年越しをしたことがありますが、さすがの年末年始はお土産屋さんや観光案内所もやっておらず、飲食店も特別メニューでした。それでも故郷で年を越せたのはとてもいい経験になりました。雪降るVisbyの美しさもよかったです。、、、、、12/31の18時頃から有志で爆竹焚いて前祝始めるのは勘弁してほしかった、、、ロシアが攻めてきたかと思うじゃん。
DESTINATION GOTLAND
link: https://www.destinationgotland.se/en/ferry/travel-info/our-ships/
本土と島を往復するフェリーを運航するDESTINATION GOTLAND社のフェリーの一隻にMS Gotlandが就役しています。通年かけてGotlandとVisby、Drottenさんが運行、シーズン中はVisborgとGotlandiaの2隻を追加して5隻体制で運航している模様。航路はNynäshamn-Visby, Oskarshamn-Visbyを3隻で手分けして運航しているようで、初回はOskarshamn航路で、2回目、4回目ではNynäshamn航路でお会いできました。白い船体に赤い意匠とどこかの戦略起動で見覚えのあるカラーリングに、船首にはGotland島の紋章が掲げられております。スケジュールはよくわからないので、足繫く通って巡り合えるのを待つのが吉かと思います。
Gotlands försvarsmuseum
場所:Visbyより北に22km。Tingstädevägen
行き方:148番道路に沿って歩けば理論上到達可能ではあるが、単純に距離がとてつもない上、路側帯や歩道はなく、ほとんどの区間で街灯もなく、制限速度80kmで車がすっ飛ばすので、おとなしくバスかレンタカーを使用したほうが良い。museum自体が陸/空海で二か所に分かれており、1.8m離れているため、バスも非推奨。レンタカーで島内周遊がてら足を運ぶのが最適解だと思います。左ハンドル右車線を運転した感触としては、自分はセンターラインに対する内外で行動をプログラムしていたためか、混乱はなく運転できました。どちらかというと交通ルールの面でてんやわんやしました、、、
※国際免許の取り方
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/living_abroad.html#5
link: https://www.gotlandsforsvarsmuseum.se/
この博物館はGotland島の軍事基地の跡を再利用する形で、ボランティアの方々によって運営されています。時期によって開館曜日と時間が異なるので、訪問の際はスケジュールを要チェック。陸軍関係がメインの施設となっており、Gotland島の防衛に関して実物や蝋人形をふんだんに使用してその歴史が語られています。ロシアが一度占拠していて、本土からの援軍の手で追い払っていたなんて知らなかった、、。あいつらろくなことしないな本当に。 博物館のButikでは軍払い下げ品のコートや迷彩、ボタンなども売っており、スウェーデン軍に興味ある方にとってはかなり魅惑の施設課と思います。 この博物館にGotland島民がカンパして作製して寄贈した巡洋艦Gotlandの時鐘が展示されており、現在に残る唯一?のGotlandの一部となります。訪れるまでは知らなかったのですが、現在は巡洋艦Gotlandについての特設ブースが作られており、時鐘とダイナミックな模型に加えて、Gotland, 時鐘, S9 Osprey, Ospreyの接触事故に関してのパネルがありました。あまりの厚遇ぶりに博物館の方への感謝の念が止まりません。模型もStockholmやGöteborgのものに比べると海上航行中のOspery発艦、ハインマットを使用しての回収作業と、とても、、、とても勇ましく美しいものとなっており、製作者のHans Biärsjö氏へ心からの感謝をささげます。特設ブースは空軍側に作成されており、海軍側にはGotlandの模型とGotland(SS)の写真とペンネントが展示されていました。
この時は14時閉館だったため、あまり時間がなくほかの展示をじっくり見ることができなかった(特設ブースから離れられなかった)ので、再訪したいと思います。展示はすべてスウェーデン語ですが、現在より多くの来訪者に楽しんでもらえるように、英語に翻訳しているんだ!と博物館の方がおっしゃっていました。とてもありがたいことです。
Fårösund
場所:Gotland島北端付近
行き方:レンタカーで148沿いに最後まで走る
Fåröというのはfår(羊)の ö(島)という意味で、Gotland島の北部に浮いている島です。石灰岩質の岩場に青い海、白い土壁に黒い屋根の教会、赤いベリーの実、色とりどりの植物と、見る者の心を打つこちらも美しい島でした。そのFårö島とGotland島を行き来するためのフェリーとS9 Ospreyちゃんが衝突したとのことで、この航路も聖地認定しています。パネルを読むと飛んでいるものがぶつかったというよりも、水上走行中に激突したとのことでした。安全運転よろしく。
↓フォロワーさんの解説
Karlskrona
場所:Sverige南部の東側、Blekinge県
行き方:Stockholm, OskarshamnからKarmarへ向かい、さらに電車でEmabudaまで進行。その後、電車を乗り換えてKarlskronaへ。または、Malmöから特急列車で直行
link(都市): http://letsgo-sweden.com/karlskrona-naval-base/
link(海軍博物館):https://www.marinmuseum.se/en
Sverige南部の都市で、暖流が流れ込む影響で不凍港として300年近く利用されている海軍の要衝。街中に海軍や海上保安の船や施設が並んでおり、横須賀や呉、舞鶴、佐世保といった鎮守府都市と似たような雰囲気があります。海軍の基地らしく、本土から橋を渡って街に入るため、RPGのような雰囲気でもあり、街歩き中に不思議な高揚感があり、とても楽しかった記憶があります。
街の中にはMarinemuseumがあり、ここではスウェーデン海軍の歴史について語られています。展示のメインとしてはバルト帝国時代の帆船海軍時代、また冷戦時代で大戦期の展示はそんなになかったような記憶があります。(最後に訪れたのが2019年のため、現在は不明)博物館に入ってすぐにある潜水艦の展示は迫力があり、見ものです。
Ystad
場所:南部Skåne地方
行き方:Malmöから電車で一時間
link: https://www.visitystad.se/en
YstadはSverigeの最南端に位置し、一大穀倉地帯であるSkåne地方に存在します。17世紀中ごろまでは隣国Danmark領であったため、ほかの街とは少し異なる色を持っていました。
Sverigeの人々に愛されたGotland。1933年に生まれ、時代の変遷に伴ってその役割と装備は変わりつつも、求められる任を全うした彼女は、老朽化に伴い1956年に任を終えました。その後は競売にかけられ1960年に除籍。1962年には民間に売却され、その翌年1963年にここYstadで解体されました。聖地巡礼の旅を行うにあたって、このYstadは最後に来ようと決めていました。最期を迎えた場所だから。
一方、そんな酔っぱらったこととは別に現実的な問題がありました、解体時の正確な場所が全く分からない、というものです。日本語、英語、スウェーデン語いずれで調べても、たどり着けるのはYstadで民間に解体された、というところまでで、いくつかある岸壁のどこで最期を迎えたのかに関する手がかりは、オークションで見つけた雑誌の見開き2P分のみでした。YstadのGoogle mapの港湾の形と写真の港湾の形を照らし合わせて、いくつかの候補地まで絞り込みましたが、出国前の段階では決め手に欠けていました。
最後のピースを埋めたのはGotland島でのドライブ中の経験で、高層建築の少ない環境において、教会の尖塔は地平線から最も早く見えるので目印のちょうどいいね、といった話をFFさんとしていました。そのことを踏まえて再度写真を見ると、遠くに尖塔が見えることに気が付きました。さらに、Google mapで確認すると、街の内部にYstad domkyrkanがあるではないですか。港湾の形、尖塔が見える角度、この二つを照らし合わせて地図を見た結果、今回の訪問で解体地と思しき岸壁の位置を特定することができました。初回訪問から、コロナ化でちまちまとやっていた向こうのオークションを活用したお買い物、ほかの聖地特定の経験、これまでの様々な要素が掛け合わさって、なんとか見つけることができました。分かったときは結構脳から汁が出ました。
2018年9月18日に邂逅してから、6年と3日もかかりましたが、これにてGotland聖地巡礼の旅、完走です!お疲れさまでした!
国外編
国外(展示)
・International Maritime Museum, Hamburg, Tysland:
最上階に艦船模型(万国ある)
※RechelieuやГангутにYamato, Tone, I-400, Nelson, Iowaなど
様々な国の模型もあり。
link: https://www.imm-hamburg.de/international/en/
・Merseyside Maritime Museum, Liverpool, Den stora Britannien :
Bismarck追撃戦に関する展示
※残念ながら直接の記載はなし。Rodneyの時鐘がある。
国外(寄港地)
・Plymouth, Den stora Britannien
・Hamburg, Tysland
https://digitaltmuseum.se/011014893324/mm01621
・Kiel, Tysland
・Goto island, Nagasaki, Japan:
略したらGotland
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