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5番近藤よりヤバい、ホークス1番事情

お久しぶりです。
今年こそ投稿頑張ります…

さて2024シーズン開幕まで残りわずかとなりました。
新生小久保ホークスの戦いぶりが注目されますが、2024シーズンの予想開幕オーダーが発表されました。

1.CF 周東
2.SS 今宮
3.RF 柳田
4.1B 山川
5.LF 近藤
6.3B 栗原
7.DH ウォーカー
8. C 甲斐
9.2B 牧原
P.      有原

2番に今宮入れたり、無駄に牧原の打順下げたり、思うところは多分にありますが…
それでも山川、ウォーカーがOP戦では好調をキープ
栗原も復調の兆しを見せるなど、この辺りが計算できるとまだ見れる打線になりそうです

SNSでは専ら2番近藤説、今宮説で論争が巻き起こり
西スポが何を思ったのか、とんでもデータ(自称)を持ってきておいて2番今宮を肯定?する大本営発表をしてくるなど、今シーズンは議論の中心になりそうです
(何のために山川、ウォーカー獲ったんですかね、ほんと)

そして2番今宮ー近藤論争で目立ってないですが、一番問題になるのはひっそりと周東に1番の定位置が用意されてることなんですよね
確かに周東の足は脅威となり得ますし盗塁が目立ちますが、盗塁を除いた走塁の得点への貢献度(URB)でも12球団2位となっています。
周東が盗塁などでチャンスを拡大し、柳田、山川、近藤で切れ目のない打線にする…これを小久保監督は夢見ているのでしょうね

が、盗塁も走塁もこれは周東が”出塁していること”が前提のお話
1番打者に出塁率を求める、当然のお話ですよね?
いわゆるステレオタイプであると、1番打者は盗塁ができる・俊足タイプが理想とされてきましたが、データが一般化してきた現代、単純な総力だけでは1番に置くことは愚策というのは周知の事実…のはず

1番打者は純粋に試合で1番多く打席が回ってくる選手、そこには打撃能力に優れた野手を置く、他の打順との兼ね合いを考えても特に出塁率が重視されます
塁に出れる選手を順に置いて、早い回から得点を狙う、得点を取れる機会をなるべく増やす、これが定石となっているんですが、頭では分かっていても今までの価値観を変えるのは難しいようで…

で、問題の周東ですが昨季の出塁率は.307です
パリーグの平均出塁率は.309となっています
参考程度に昨季日本一の阪神のリードオフマン、近本の出塁率は.350です

リーグ平均程度の打者に1番打席を回すことも大変まずいのですが、そもそもこの数字も9月に打率.360と打ちまくったおかげであって、それ以外で打率が.250を超えた月は1度のみ、出塁率が3割を超えた月はありません
加えていうと、.360打った9月の出塁率は.370と打率と大差なく、安打以外の出塁ソースが少ないところもポイントです
そもそも周東自体が打撃の安定性に欠ける選手で、固め打ちする月もあれば、それ以外はからっきしと上位に置くには博打要素が多い選手なんですよね

じゃあ誰が1番に適しているのか
出塁率で昨季の成績を見てみると

1位 近藤(.431)
2位 柳田(.378)
3位 柳町(.375)
4位 中村晃(.351)
5位 周東(.307)

近藤は塁にも出れて、長打もあってと打者としての総合力が高いので是非とも2番で出塁、打点ソースになってほしいのですが
となると次点で柳田になるのでしょうか、やはりこの2人で得点を狙うのが正攻法に見えます
そしてこの中で唯一の2軍スタート、柳町がなんと柳田と同等の出塁率をマークしました
打席数に差があるので単純な比較はできませんが、柳田が打率.299だったのに対し、柳町は.257と安打以外の出塁ソースが多かったことが予想されます
しかも謎の5番起用が多い昨季でこの出塁率なので、やっぱ打順の組み方大事なんやなって
4位の中村晃も高い出塁率を残していますが、1Bとしてはやはり打力不足
5位の周東とはここから一気に5分ほど差が開きます

加えて柳町は盗塁こそ通算で5盗塁(6盗塁失)と、盗塁では差を見せれませんが、URBは決して低くありません
しかもセンターを守る機会も多く、あれ?これ柳町の方が良いんじゃね?と
なんで使わないの?と
首脳陣が懸念する理由を以下のように考えました

1.外野専であること
ホークスの外野陣はセンター以外決まっており、特に柳田、近藤の両翼起用は不動であり、センターを守れる野手の獲得はここ数年の課題の1つです。
育成の川村が支配下登録された理由の1つもセンターが守れることでしょう
開幕有力の周東もセンター守備では、俊足を生かしてプラスを稼いでいます
また周東は肩の手術以降、機会こそ減っていますが、内野を守れるというオプションもあります

2.守備力の低さ
一方の柳町は外野専の選手、一応センターを守る機会も多くありましたが、昨季のuzrは-5.0と酷く、両翼向きなのは明らかです(ちなみに両翼でもマイナスを叩き出しています)
先ほども述べた通りすでに両翼は固まっており、センター近藤というファイアーフォーメーションにするほど柳町の評価が高いか?と言われると、そこまで評価は高くないでしょう

3.出塁はできるけど、アヘ単
そして外野専門(しかも両翼向き)なのに長打を見込めないところが非常に痛いです
通算の出塁率は.362ですが、HRは1本のみ、長打率も.335、OPSは.697と物足りなさすぎる数字
近藤、柳田をDHに追いやる、ウォーカーをベンチに追いやるほどのインパクトはありません
そもそも求められる役割が違いますが、両翼向きの外野手とポジションが被っている以上、差を作ることが出来ません

センター守備を改善させるか、出塁能力を維持しながら長打を増やすか、どちらかが改善しない以上、柳町が今季、安定した出番を得ることは難しいかもしれません
ファームでは開幕から打率4割越えと流石、アプローチに関しては下でやることないんですよね…

現状、周東がOP戦で打率.290、出塁率.333と張り切っているのが唯一の救いです
が、いつもの周東に戻れば話は別
周東、今宮が倒れて、

二死走者なしで柳田
二死一塁で山川
先頭打者 近藤

なんてシーンを何度も拝む羽目になるかもしれません


この答え合わせはいつ頃になるのやら

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