2022年最高って話
2022年もあと少し。
毎年それなりに「今年も楽しかったな」と思って締めるのですが、今年はちょーー楽しかった。
・BEYONDに山本恭廉の出演が発表されたから
・BEYONDでショースケーター山本恭廉を見ることができたから
・BEYONDが最高ショーだったから
BEYONDに山本恭廉、これに尽きる。(迫真の表情)
山本恭廉さん、19年シーズンに現役を引退したプロフィギュアスケーター。
ここで少し思い出を振り返らせてほしい。
私がファンになったきっかけは15年の西インカレ。
当時仕事で大阪に住んでおり友達もいなかったので毎週末暇を極めていた。
そんなある日ツイッターを見ていたら田中刑事さんが西インカレ出場するよ、臨海スポーツセンターだよ、ということだったので「田中刑事さんをローカルで見たい!!」というミーハー心で軽率に臨スポに向かった。
ちなみに臨スポは新入社員当時東京から強制送還された私を先輩が気遣い「(営業車で)どこでも行きたいとこ連れて行ったるよ~」と言われてリクエストした場所。
町田樹さんが好きだから。
臨スポというだけで行きたさマシマシなので足取りは軽かった。
ちなみにこれが私の初ローカル観戦でもある。
さて、西インカレに来たはいいが、知っている選手はほとんどいない。
ただ座り試合を見守っていた。(それだけで十分楽しいし、今もやっていることは変わらない)
そしたらさ、すんごいスピンが綺麗な選手がいたわけ。
プログラムの終盤にちょーー回ってた。
さっきまでジャンプの転倒が続いたと思えば何もないところでも転けてた選手、スピンがちょーーー綺麗でさ、私、ガッシリ心を掴まれた。
「山本恭廉」は「やまもとたかゆき」と読むらしい。
オッケー、覚えた。
シンプルに「この人の演技をもっと見たい」と思った。
これが始まり。
それからせっせと山本恭廉の出る試合に足を運んだ。
観戦の記録を逐一残したりしていないしパンフレットも買ったり買わなかったりだったので正確にいつどの試合を見に行ったかは覚えていないのだけど。
いくつか印象的だった試合をその理由と共に挙げていく。
15年シーズンの三笠宮賜杯→「東の小平西の山本」という言葉を知った。考えたのどなた?天才か?
16年シーズンの三笠宮賜杯(だと思う)→当時広島に住んでいた彼氏の家に泊まり広島観光をしていたのだが、2日目に「予定を思い出した」と言って大阪に帰るふりをして笠寺に直行した。最低。
いつか忘れたけど小瀬での試合→帰りに甲府駅まで歩いて膝が粉砕した。(今調べたら6kmあった、歩く距離じゃねえ)
いつか忘れたけどモリコロでの試合→シニア男子にさえ間に合えば、と思い夕方到着したら会場の周りが暗すぎて恐怖でちょっと泣いた。
19年げんさんサマーカップ→パンプスから肉がはみ出すほど足がむくんでかなり痛かった。
思い出は尽きない。(ここまで試合内容への言及は一切ナシ)
恭廉くんが出ていても行けなかった試合も多々ある。
ただ思い返すと「今から向かえば恭廉くんの演技開始時間に間に合う!!」となれば大阪からでも東京からでも平気で現地に向かっていた。
当然恭廉くんだけ見て試合終了、みたいなことも多かったけど無問題。
恭廉くんの演技の前ではコスパもタイパも恐れをなして逃げ出す。
良い時も悪い時も悪い時もあったけど、その演技に飽きることは一切なかった。
映像に残らないなら何がなんでもこの目で見たい、そう思わせるのが恭廉くんの演技じゃないでしょうか。
ちなみに恭廉くんの演技のどこが好き?と聞かれると非常に困ってしまう。
恭廉くんの演技は角膜から最短距離で心に届く。脳を経由しないので言葉にすることはできない。
ちなみに全日本SPの日はチケットあったんですが仕事で恭廉くんの演技には間に合わなかった。くそ。
19年シーズン、恭廉くんが全日本を目指すなんて公言するものだから私も俄然応援モードになってしまい職場でも息をするように恭廉くんの話をしていた。
「山本恭廉が全日本決めたら試合の日会社休みます」と5000回くらい当時の上司に言っていた。
そして恭廉くんはその年本当に全日本出場を決めた。
なのによ、全日本直前に異動があり営業現場に送り込まれた私。
全日本男子SPの日に得意先に引き継ぎの挨拶するっつって。は???
その得意先というのが弊社最大のお得意先様なわけ、行けないとかリスケとか言えるわけがない。
その日有給取って見に行ってた前部署の先輩にLINEでレポしてもらいながら泣けもしなかった。
遅れて入って先輩に「めっちゃよかったよ!」と言われてちょっと泣いた。嬉しいけどさぁ!!
ちなみに恭廉くんのSPは神演技だった。帰って録画見てちゃんと泣いた。
もうさ、全日本でめちゃくちゃファン増えたよね。
私は恭廉くんの演技をたくさんの人に見てもらってファンになってもらいたかったから、この時期フォロー外の方からもリプもらったりしてすごく嬉しかった。
全日本ってこういう舞台なんだなって改めて実感した。←自分が全日本出たみたいな面白発言
そんな恭廉くん、その後国体を最後に現役を引退します。(ちなみにその国体も有給取ってたのに商談入って男子の日行けなかった、くそが)
コロナの影響で知事杯は無観客に、楽しみにしていた引退セレモニー…メソメソしながら過ごしていたらコーチの麻里先生が恭廉くんの引退セレモニーを企画していると。
最高!
しかもファンも行っていいんだって。
最高!!
コロナの影響で延期もあり、結局開催できたのは全日本から約1年経った2020年12月27日だった。
とっても素敵な引退セレモニーで真剣に語ると2日かかるので少しだけ。
こちら申し込んでから当日まで、実行委員会の方から適宜ご連絡をいただき、それがとても親切な内容で。
当日もたくさんのスタッフさんがテキパキ動いており至れり尽くせり。
最後、会場を出ても「足元が暗いので気をつけて」と外で立っていて下さる方がいて、大体どの会場でも夜暗すぎて転倒するかしないかという私も無事に帰路につくことができた。
恭廉くんがクラブの後輩やそのご家族、先生方にいかに慕われ愛されているかが伝わってくる素敵な会は、恭廉くんの人柄と恭廉くんを育て支えてきた環境を垣間見たようでとても心が温かくなった。
「少しだけ」と言って散々語ってしまい恥ずかしい。
ちなみにこの引退セレモニーでの恭廉くんの演技はDVDに納められ販売されたんだけど、喜び狂って買い増ししたのでお配りできる余剰がある。
このDVD、恭廉くんの演技のみが収録されているので合間にあったチーム演目はカットされている。
そのため終盤に突然麻里先生が胡蝶しのぶになっており事情を知らない人はパニックになると思う。(鬼滅の刃に明るくなく、胡蝶しのぶかどうかは怪しい)
ご興味のある方、差し上げますのでご一報下さい。
それから恭廉くんはクラブで「たか先生」として後進を育成、のちにプロスケーターの夢を叶えて客船のスケーターとしてご活躍された。
そんな様子をインスタで見ながら、いつかショーで輝く恭廉くんが見たい、絶対見たい。船っていくらで乗れるんだ?ん??お、おう😅を繰り返す日々を過ごしていた。
しばらくしてインスタの更新はあるけど船には乗ってない…?と環境の変化をどことなく感じていた頃。
思いが強すぎて銀座を爆速で歩く恭廉くんの幻影とすれ違った。
「?!」と思い振り返ったら幻影は遥か先におり真偽は闇の中である。
そんなこんなでいつかショースケーター山本恭廉を見れる日は来るのだろうかと不安と期待を抱きながら月日が過ぎていった。
22年7月。浅田真央さんの新たなアイスショー「BEYOND」が発表された。
サンクスツアーは外れたけど、今回はどうだろう、行けるかな。そんなことを思ってた。
ん?!と思ったのが7月12日。
世は毎日発表されるBEYOND出演スケーターの情報に沸いていた。
この日発表されたのが小山渚紗さんと中村優さん。
めっちゃ沸いた。
沸くでしょ。
そしてふと脳裏を過った。
山本恭廉も、ある──────?
でもこの期待を口にしたら、そうじゃなかった時により落ち込みそうで言えなかった。勝手に期待して勝手に落ち込むヤバ情緒人間になっちゃう。ヤバ情緒人間なんですが。
7月13日。
私は会社のソファ席でスマホをいじりながら仕事をしていた。(仕事してないだろ)
ツイッターに突然湧いた「恭廉くん」の文字。
もしや
発表された。
BEYONDに、山本恭廉。
吹っ飛んだ(物理的に)
正確にはソファ席だったので後ろに倒れることはなくソファに横たわる形になった。
自分の心臓の音が聞こえた。
これはやばい、一度冷静になるため這うようにしてトイレに駆け込んだ。
キラキラの、恭廉くんだーーーーー!!!
あまりにも嬉しい知らせだった。本当に嬉しかった。その時点で2022年一番嬉しい瞬間だったけど、今現在もまだ暫定一位。
それからは毎日が幸せ。
どこで何をしててもBEYONDのことを考えてた。一日に何度もキャストページを見て喜びを噛み締めた。
無事にチケットを買うこともできて、その日を待ちわびていた。
でも、始まってからの方が凄かった。
これだけ期待したのに期待超えてきたんだよ。
青森でゆっくりしたいから滋賀は諦めて青森まで我慢、と思ってたのに私は気付いたら滋賀の楽公演にいた。
はにゃ??
まず会場でパンフレットを受け取り席に着いてページを開いたら泣いてしまった。
恭廉くんがいる、恭廉くんの言葉が活字になってる…
どの言葉もとても恭廉くんらしいと思った。
恭廉くんのこと何も知らないのに。
感無量も感無量。これが感無量ってやつね。
これまで感無量だと思ってたあの感情、本当の感無量の足元にも及ばなかったってわけ。
有料コンテンツなので内容には触れませんが、もしまだ手に取っていない恭廉くんのファンの方がいれば是非購入して欲しいです。
パンフレット、繰り返し読みすぎて今日時点でボロボロ、すでに歴史的な資料みたいになってる。
ここまで語ってまだ本編が始まってない。まだ開演前、パンフレット読んだだけ。
私は滋賀アイスアリーナの壁の赤とか黄色とかのアレを見て、恭廉くんを見に来たサマカやら西日本やらを思い出していた。
本当に恭廉くんのスケートがまた見れるんだー…
ショーが始まった。
…無理!
ショーで見たものを言葉にするの、難しすぎる。(ブログ向いてないよ)
とにかく全人類に見て欲しいです←真理
私、始まる前は「BEYONDは月に1回まで」ってルールを決めてたんだよね。持続可能なBEYONDを目指して。
にも関わらず。
気付いたら滋賀を皮切りに全国を転がり回ってた。
月に1回ですか?いいえ。
BEYONDがすごいからです。
何度見てもドキドキしてワクワクして鳥肌が立って最後にはぐっとくる、そんなショー。
本当にBEYONDが大好き。
そしてBEYONDスケーター山本恭廉が好き。
私、滋賀からバナーを持って行ってて。
選手の時は一度も持ったことなかったのに。
「こんな日を待ってたよ、ありがとう」という気持ちを込めて。
回を重ねるごとに「待って、また私がいたらきもいよな…」と思うようになりしんどくなったりもした。
何言ってんだ、いつだってきもいだろ。
こんなに楽しいのに突然病んでしまうのがオタクという生き物。
でもね、PIWチームの松原茜さんが救ってくれた。
演者側で言わせて頂きますといつも同じ女が同じバナー持って全国津々浦々に出没したら『嬉しい!!』ですよ!!!
— まつばらあかね@迷子猫保護してます (@sk8akanen) December 6, 2022
推せるときに推してください!!!😭
…優しすぎる。ものすごく優しくてありえないほど優しい。
そして私、恥ずかしい。
松原さんに気を遣わせるんじゃないよ。
でも本当に大切なことを思い出させてくれました。
今こうして活躍する姿を見守れていることが奇跡みたいなものだから。
いつか必ずその姿を見ることが叶わなくなるから。
「ありがとう、大好きです」の気持ちを込めて、明るく楽しくお行儀よく応援したいと改めて思った。
こんな幸せなまま2022年が終わろうとしている。
来週はいよいよ恭廉くんのホームリンク、引退セレモニーも行われたアクアリーナ豊橋での凱旋公演。
なんで豊橋が終わってから更新しなかったのかって??
病むからだよ。
オタクは病む。
私は豊橋公演終了後に病みます。(くそ予告)
そんなこんなで今、140字の制限を取っ払って語らせてもらいました。
恭廉くんのことを見てきて、今が一番幸せだと思えたのでその記念に。
2022年、一足早いですがありがとうございました。幸せでした。
豊橋も最高な公演になること間違いなし!
おわりです。
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