㊗️ご出演!オタクの悩みは尽きない

23年7月、浅田真央さんのアイスショーBEYONDが幕を閉じた。
22年9月の滋賀公演を皮切りに11ヶ月間続いたロングラン公演。私としては悔いのない11ヶ月を過ごし、そして燃え尽きた。

そう、燃え尽きていました。
山本恭廉さんの出演が発表され言葉通り狂喜乱舞した7月、ショーの世界に圧倒され脳停止した9月、"キモい"という自責の念で闇堕ちした12月、友人と行動を共にするようになりバカになってしまった2月、千秋楽公演が発表されバカになってしまった5月、バカの6月、バカの7月、そして閉幕。

スッカスカの懐とは裏腹に、心は充実した幸せな時間だった。大千秋楽公演では私自身何一つ成し遂げていないのに、総距離226㎞のアイアンマンレースのゴールテープを切ったかのような達成感を感じた。

BEYONDは人生のボーナスタイムだった。偶然出会ってしまった大好きなスケーターが現役引退後、浅田真央さんのアイスショーのキャストに抜擢されたのだ。
こんなに幸せなことはもうないだろうということで、226㎞を泳ぎ、漕ぎ、走り切って燃え尽きてしまったのだった。

燃え尽きるのと同時に、BEYOND期間にインターネットで晒した恥を悔いた。
明らかに喋りすぎである。ともすればご本人の目に触れてしまうこの大インターネット時代に、あれやこれや喋りすぎた。
強い後悔からか、一時期恭廉くんに関する言葉が何一つ出てこなくなった。さながら恭廉イップスである。

などと言っておきながら、またこうしてnoteを書いているので本当に救いようがない。哀しきモンスターにも程がある。


それから私は日常に戻った。
スケートシーズンが始まり試合を観に行ったり、試合会場で足首を捻挫したり、スケートをして左肘を打撲して腕を吊るすなどした。
何故スケートで横転したのか、私にも分からない。どんなに小さな子どもだって前か後ろにしか転んでいない。なのに私だけが白昼堂々横転して肘を強打した。

試合に通う中で、リンクサイドに立つ恭廉くんを見かけたことがあった。素晴らしいキャリアだと思う一方「世界は貴方を待っているのに………」と、もどかしい気持ちが拭えなかった。

また、その試合には前述の友人と行っていたので「こんな形でゼロズレは望んでないよなぁ」と、遥か先の真正面に立つ恭廉くんを見てぼやいた。目を血走らせてゼロズレを渇望していたBEYONDの日々を、遠い昔のように感じた。

上手な選手、素敵な選手はたくさんいるが、山本恭廉に代わるスケーターはただの一人もいない。こんな当たり前のことに、死ぬまで物悲しさを覚えるのだろうと思うと今もなお気が重い。

そんなことを思うにつけ、新たなお仕事の発表を待つ首が伸びた。人の首が待ち遠しさと比例して伸びるシステムだったらとっくに私の首は大気圏を突破して「地球は青かった」などと言っていたはずだ。

ただどんな時も、「恭廉くんはまた必ずアイスショーに出る」という確信めいた予感だけは常に感じていた。

そして3月1日。
浅田真央さんの新たなアイスショー「Everlasting33」が発表された。練習風景の映像まで流れた。出演者も発表された。さらにチケット発売に関する一連の情報まで出た。

出過ぎ出過ぎ!情報が出過ぎ、出揃いすぎィ!
さすが浅田真央さんである。ホスピタリティの鬼。歩く、いや滑るホスピタリティ。

余談だが私は僭越ながら浅田真央さんと年齢は違えど同じ誕生日、同じ血液型だ。
これがどういうことかというと、巷に溢れる大概の占いの結果が真央さんと私で一致するということである。

「ごめんなさ~い!最下位は天秤座のあなた!何をやっても上手くいかない日(しょぼん)軽はずみな言動は避けて~!」

…ゥチはいいけど、それ浅田真央さんにも同じこと言えるわけ?


話がそれたがあまりにもいきなり情報が出揃ったので、恭廉くんの出演に対する喜びをチケット抽選への不安が追い越していった。不埒なオタクである。

当然ながら今のところ一公演も入れる保証がない。心は常に不安定だ。
おまけにローズシートとはなんだ。

「ゼロ距離からの特別な観劇をお楽しみいただけます。」

ゼロ距離……それはもう密着している。まぁ密着はしないにせよ、べらぼうに近いことは分かる。

「1公演20席限定のスペシャルなお席です。」

……200席になりませんか?ならない、了解。


友人ともローズシートに関してあれやこれや思案した。

友人、国語が得意なため小論文に名乗りを上げた。頼もしい。

だがしかし、この度のチケット販売システムは厳正なる抽選とのこと。痺れるぜ。

とにもかくにも、これまで観たことのない特別なアイスショーであることは間違いない。
そこに恭廉くんがいることを心から嬉しく思う。
一体どんな恭廉くんが観れるのだろう。
チケットが取れたら、観に行くのが本当に楽しみだ。チケットが取れなかったら、スマホを捨てて休職してお遍路巡りでもしようと思う。

まずは、まずは1公演でもお席がご用意されますように。
共に戦う皆様の健闘もお祈りしております。


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