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アーマードコア6感想。

 久々に熱中したゲームでした。面白い!
プレイ状況としては3週クリア、バトルログはコンプ済みです。オールSは流石に苦行そうなので遠慮しておきます。
ACシリーズは今作が初めてでロボゲー自体もあまり経験がないので不安でしたがやっていくごとに面白さが増す絶妙な難易度設定は流石フロムだなと思いました。あ、フロムだとダクソリマスターは経験済みです。

 とはいえ最初のチュートリアルヘリに2時間ほど沼り「これやっていけんのかな…」と思ったり、アプデ前のバルデウスは3、4時間ほどかかり一回コントローラー投げました、お布団の上なので無事でしたが。
ただクリアできたときはめっちゃ嬉しかったし少しずつ糸口がつかめるようになっていたので自分の成長をとても感じられるのは良いところですね。
 と、いいつつシースパイダーには3時間沼に再び…。ただここは動き自体の対処はできてたので後は弾切れだけだな…と思っていたので前2つほど絶望してませんでした。で、どうしたものかと情報を漁ったら…やっぱりアセンは大事ですねと思いました。
SONGBIRD×2
ガトリング×2
相手は〇ぬ。
四脚ホバーでぐるぐるしながら打ってたら余裕でクリアできました。ちなみにロックオンの仕様に気づいたのもここが初めて。いやあ強い強い。
以降は上の装備で大体どうにかなるから本当に便利。それまでの苦労は何だったのか。
 そして3章ラストでは対最終兵器ワーム砲。SONGBIRDから変更し脚も軽タンクに変更。ジェネレーターだけ対応したものに変えてただひたすら相手を破壊する最終アセンになりました。誉れ?そんなものは浜に捨てたわ。
 ただそれでもレッドガン殲滅はしんどかった…敵の数が多いから多数用装備と対ボス装備を両立させないといけないのがね。今でももう一度やれと言われたら割と渋い顔します、はい。
 そんなこんなで1週目ラストはウォルター戦でした。素直に心が痛かったし、でもエアも捨てられないし…両方選ぶことができないのはいつものフロムからのメッセージというべきか。まあ最終的にはどのルート選んでも全部破壊するんですけどねハハハハハハハハ(やはり火種か…

■戦闘について
 最初のうちは操作感に慣れるのが大変だったけどミッションをこなしていく内に自然と身につくいい具合だったと思います。重厚さと軽快さが感じられるアクションバランスが◎。スタッガー状態の時のガーン!という音が自分がピンチであるという認識を強く訴えてくれます。レーザーとかもあるけど鉄と鉄がぶつかり合って、銃口が焼ける感じが本当に素敵。
 客観的にアクションゲームとしては難易度は高いと思いますが、ちゃんと順応できるように同線が敷かれているので誰でも脱初心者になれるというのは強みでしょうか。
 いわゆる〇にゲーですがそれが苦痛にならないようリトライしやすい仕様なのも大変いいです。チェックポイントが細かく割り振られておりリトライ後3秒で即戦闘とかもよくありますし。またリトライ時は体力や弾数は全回復しておりボス前に余裕がない時は敢えて体力0にしてやり直した方が楽なぐらいです。〇にやすいぶんリトライにストレスをかけにくい仕様というのがバランス取れてますね。

■アセンブル
 攻略上ではある一定ライン以上のいわゆる強武器はあるものの、組み合わせ次第でゲーム難易度を自由に変えられるのはまさにロボゲーの醍醐味かなと思いました。今作は過去作に比べ近接武器が扱いやすくなっているそうですし変わり物ギミックもそれなりにあり本編クリア後もネスト(オンライン対戦)で色々試せるのもいいですね。個人的には初期ブレードが一番扱いやすく最後まで使えるというのがとてもエモい。

■登場人物
 主人公がしゃべらない代わりに周りの登場人物が濃い&濃いことで主人公が浮き彫りになる素敵構造。まあでも流石に何かしら意思表示しろ621。
以下、脳内妄想ありの各人物論評。
①エア
 クール系彼女。乗る機体のおっ〇いが大きいので実は脱いだら大きかった説。でもみんなそれは違う!クール系はぺったんこが基本や!!って言うんでしょう。否定はしない。
 コーラルから生まれたルビコニアン。ある意味で星の妖精。コーラルさえ守られれば正直他はどうなっても…と思ったらウォルターとかラスティとかちゃんと一般的な感情は持ち合わせている模様。終盤割と苦しそうなセリフが多いのでそこは少し辛いところ。真エンディングではエアの理想的な世界展開がなされているが、その後彼女は一体何を望むのだろうかとは思う。というか621は人間の体裁をまだ保ててているのか否か。自分にしか分からない脳内彼女というのは大変ロマンある感じだが実際に終末を迎えるほどにまで欲しいかといわれるとちょっと悩んじゃう。

②ウォルター
 最初は非情な雇い主、最後は優しいみんなのパッパ。
父親が技研の研究者、コーラルや強化人間のきっかけを生んだ人物で家庭を顧みない酷い父親。星がコーラルにより火の海になり生き残るもいまだ燻るコーラルの火を友人たちや、これからの未来のために殲滅しようとした人。無機質で人の生死にいちいち関心が置かれないこの世界で人の情を伝えてくれた人。ほとんど完璧でクールかと思ったけど対キュベレイ戦で珍しく盛り上がってたので今度いつか好きなスポーツの話でもしよう。お酒が飲めるなら一杯おごらせてくれ。

③ラスティ
 最初から最後までイケメンの戦友。
普通こういう格好いいキャラはどこかいけ好かないだ何だとケチが付きやすいが男女関わらず満場一致で格好いい認定。
「・・・外しはしない・・・!」ドーン!
キャーラスティー!!!
最終分岐でスネイル撃破後に機体反応消失。でも生命反応まで消失してないから…と淡い期待はいまだに持っている。もう1つのルートでは戦うことになるけど敵である621に敬意を表してくれる。お前は分かっている奴だよ。男の子にはあるんだよな、捨てられない意地ってヤツがあるって。正直ちょっと負けてもいいかなって思った。生まれ変わったら同級生でいてほしい。でも、もし心に秘めた嫉妬心が少しでもあったのなら正直に言って欲しい。まあこっちも言いたいことはあるし。何でお前モテモテやねん!チョコ1個ぐらいよこせや!!

④イグアス
 「よお、野良犬」
 駄犬だ猟犬だ野良犬だとみんなワンコ扱いしおって。ワンワン!
一週目ではただの面倒臭い奴終わりだったものが二週目、そして三週目と戦いながら少しずつ本音が聞けてくる展開がいい。最後は己の命まで捨てて621を倒すことだけに全てを賭ける姿勢。ラスティの言葉を借りるなら「何かを選び、何かを捨てた覚悟ある者」。
「俺とお前で…何が違う…?」
たった一言だけど、人生で誰もが一度はぶつかる劣等感をシンプルに投げかけてくる。イグアスと621は同じ旧第四世代。その世代に何があったか分からないがエアやオールマインドという見えざる声を聞くことができた希少種。ゲームプレイヤーという絶対的な壁を越えられない怨嗟。コンティニューできなきゃお前が一番強いよ、大丈夫だ。621は俺だけどでも俺じゃない。むしろお前だったかもしれねえ。
 学園ものだと案外ラスティとも気が合うかもしれない。そうしたら3人で大量の不良軍団をなぎ倒す映画が撮れるかもしれない。そういう未来も、悪くない。

⑤カーラとチャティ
「AIでもバックアップは取らなかった。命ってそういうモンだろ?」
きっとそこに愛はある。2人一緒ならどんな場面でも笑っていられるだろう。あ、チャティ構文好きです。

⑥ミシガン
 ミシガン先生、コーラルはおやつに入りますか?
遠足大好きおじさん。ウォルターと会話する時に出すオフ感が好き。軍隊式でめちゃ厳しいが部下の名前は全員把握している赤いパパ。
「ミシガンは転んで〇んだ。そう伝えておけ」
それを聞いた名もなき部下は泣きながら復唱した、何度も。

⑦スネイル
 人間味あふれる今作において一番分かりやすい悪役枠。まあそれも人間味あふれると言えるが…。
「私こそが、企業だ!」
ザ・企業戦士。でもそういう奴って大体上司からクビを切られるのよね…悲しいかな…(そう言いながら621は腹パイルバンカーを何度も打ち込むのであった)

ざっとこんな感じ。
誰かが言ってたっけ。いい作品を作りたいならまずキャラクターをちゃんと作っておけば大体良くなるって。本当にその通りでした。
他にもいろいろ書きたいけど今はこれぐらいで。たぶん今年一番のゲームなんじゃないかなと思います。

ありがとうアーマードコア。
ありがとうフロムソフトウェア。

コーラルよ永遠に。

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