福祉保健局のハンコ三兄弟について調べてみました
はじめに
ご無沙汰しております。
KKIKです。
生活文化局のハンコ騒動がひと段落し、
長らくウォッチとティアキンに専念していましたが、
今回の福祉保健局ハンコ騒動を受けて戻ってまいりました。
きっかけはこのツイート
収受印の巻き戻り
「別の書類でも」と暇空さんがおっしゃっている通り、
この収受印巻き戻りは3月頃から話題になっていました。
①H31 BOND事業計画書(福祉保健局印)
②R3 BOND DV交付金申請書(生活文化スポーツ局印)
そして今回あたらに見つかったのがこちら
③[NEW] H31 ライトハウス事業計画書
見覚えある3個の収受印に加えて、
右上の日付が「6月6日」から「4月1日」に修正されています。
日付が変わった理由
①H31 BOND事業計画書
③H31 ライトハウス事業計画書
このハンコは同じ理由で修正が加えられたと考えることができます。
では、その理由とは何だったのでしょうか。
実は、同時期に収受印が修正された資料が他にもありました。
H31 BOND・ライトハウスの委託料概算払いの請求書です。
こちらの収受印は、事業計画書とは逆に
5月→6月に日付を進める形で修正されています。
これらを基に、
「修正される前の日付での時系列」
「修正された後の日付での時系列」
を比較してみます。
修正前ハンコによる時系列
修正前の時系列だと、
事業所要額の計画の提出し、都による承認すら得ずに
請求書が発行され、都が受領していることになってしまいます。
修正後ハンコによる時系列
修正後の時系列は辻褄が合います。
このつじつま合わせのために収受印の巻き戻りが生まれたのではないでしょうか。
ヨモツヘグイ
収受印の分析
さて、今回修正された収受印は、
数字の位置が微妙に合わないという点も指摘されています。
これについても調べていきましょう。
横方向のズレ
そもそも回転式の日付印は、同個体で押印する限り
ベルトの構造上、縦に数字がズレることはあっても
横に数字がズレることはありません。(2桁月だけ例外)
つまり横方向にズレるハンコは、
それぞれ別の個体で押されたハンコということになります。
収受印の個体分類
H31前後の福祉保健局で複数の日付印が使われていたか、
確認のため、なるべくたくさんの収受印を集めます。
このうち、4~6月に登場するハンコは、私の調べた限りでは
少なくとも3個体はありました。
時系列を個体ごとに色分けすると、こんな感じです。
ひとまず、現時点での分析結果はここまでです。
この分類を基に、さらに調査を進めたいと思います。
疑問点
・同じ部署に複数の日付印があるの?
→ あってもおかしくはない、と個人的には思います。
文書管理規則等も確認しましたが、
特に制限の記載はありませんでした。
この辺りの規則、運用に詳しい方がいらっしゃったら教えて下さい。
・同じメーカー、同じ種類の日付印なのに、個体差が出るの?
→ 個体差が出ることはあります。
回転印本体は大量生産品ですが、そこに貼るゴム印面は
手作業で貼られていたりします。
ちなみに
このドタバタ修正劇を繰り広げた翌年、
計画書には収受印が押されなくなりましたとさ。
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