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KAKUTAファイナルカウントダウン.6 ココがすごいよ角田奈穂〜

本日新木場1stRingで行われた大久保琉那戦。
短時間の完封勝ちでしたが、「プロレスは格闘技」なんだというディテールがふんだんに盛り込まれた素晴らしい試合でした。
夢⭐︎勝ちますではなくて夢⭐︎引き継ぎますなステキ空間。相手は姪っ子と同い年らしい(親子でもおかしくはない。ヤンママなら)。

私はユニバース観戦でしたが、後援会員に現地観戦していただきました。

きよぴきよぴ!(うるせーよ)

試合を振り返ります。
念のため。私は柔道と修斗の経験がありますが、今はただの太ったオヂサン。あくまでこーいうしたり顔な観戦も楽しいもんですっていうことで(なので格闘技経験のない人が「技術論」を語っちゃうのは殴りたくなっちゃう。素人は「面白い」と「つまんない」だけで語るべきと思っています)。

男子でもワンタッチでこづいて合図して相手にわざとバックを取らせてしまう悲しい演舞が多いなか角田奈穂はしっかり指を極めてバックを取り返す。プロレスはプロがやるレスリング。真似事の学生プロレスではない。

からの内掛けのような形でカニバサミ。
コレ、常人なら脚折れますから。柔道でなぜ禁止技なのかってそういうこと。
掛けた角田奈穂は技アリですけど怪我をしない大久保琉那もプロアスリートってこと。プロレスラーは強いんだ。あっぱれ。

ヘッドロックの取り合いからこのアングル。
得意のヘアホイップに繋ぐためのヘア掴みなんですけどレフリーのブラインドでやってるんですよ。あっぱれ。プロレスならではの技なわけですけどそういう技でも整合性というかディテールを殺さないのは美しいですよ。こんなの私やられたら髪の毛無くなっちゃうから死んでも嫌です(だまれよ)。
あとね、セコンドの風城ハルが大きな声で「ヘアっ!ヘアっ!」ってきちんと指摘しているのも最高ですよ。あのですね、プロレスが格闘技然とするためにはこういったディテールは大事だと思います(この見方がわからない人とは口を聞きたくない!)。

何気ないカバーひとつ取ってもキチンと「片エビ」なんですよ。プロレス独自の「体固め」ってのは世界広しといえどプロレスにしかないんですよね。体固めでメダル取れる競技なんてないですから。
ジャイアント馬場のキレポイントの一つが体固めなんですよ。大抵の外国人レスラーはプロレスを格闘技だと思っていないので、ちょんって手を添えるだけなんですよね。で、解説の馬場さんがキレる(笑)。で、川田利明あたりがキチンと片エビで押さえ込むと嬉しそうに「こーいうことなんです。」と言う(笑)。柔道やったことがある人ならわかると思いますけど、片エビされるだけでものすっごい体力奪われるんですよ。角田奈穂、あっぱれですよ。プロレスはディテール。

お次は風車の理論で大久保琉那に攻撃権を。
カウンターエルボーの受け身。「プロレス」的に本当は良くないかもですが、この受け身は何千何万と道場で取ってきたことが子供でもわかる美しさ。かつダメージをしっかりと分散させている。もはや三沢光晴。対照的に受け身のサイズ感が大きかった小橋建太。どちらの要素も醸し出す角田受け身。柔道経験者向けの蛇足な魅せ場かもですが私はすっごく感動。

分散させたゆえにノーダメージなわけですが、涼しい顔で攻撃権のバトンは大久保琉那に渡したまま。大久保琉那も成長しています。私はポスト坂崎ユカは大久保琉那と一方的に思っていますが、とにかく技の重みとエナジーがダンチ。風城ハルが藤波辰巳なら大久保琉那は長州力(こういうことを特典会で言ってはいけませんよ)。それでも何発エルボーを撃ち込んでも角田奈穂は表情を変えず。なぜか?鍛えているから(当たり前)。
体格差もあります。

先日角田奈穂出演舞台のイベントに行ったのですがやっぱり他の女優さんと並ぶと角田奈穂は体格が立派なんですよ。ご本人は嫌がるかもしれませんが筋肉のつき方が全然違っていて。コレはプロレスファンとしては嬉しくなります。ご本人は嫌がるかもしれないけど。昨年別の出演舞台の演出の方とお話した時に「奈穂さんは『体力お化け』ですからねぇ。」とおっしゃっていたのを思い出します。嬉しくなりますよ。ご本人は嫌がるかもしれないけど。


体格もディテールのうち。大事。

このトーキックをぶち込む時。一旦エルボーを構えるフェイントを入れましたね。お腹をフリーにしてのトーキック。こんなのストリートで有効な技術ですよ。こーいうとこなんですよ。角田奈穂のプロレスはストリートでも使えます。

カウンターのショルダースルーを決めた後のハーフボストン。大久保琉那唯一の勝ちが見えたシーンでした。古傷ではないまでも腰がウィークポイントである角田奈穂。これには苦悶の表情でしたがやはりヤングライオネス、まだまだ攻めのディテールが甘い。もう一声欲しかった。これでは悠々とエスケープされてしまう。

困ったらエルボーしかない大久保琉那の動きを完全に見切った角田奈穂はブロックしてから橘花(コンプリートショット)に繋げます。コレでもう大久保琉那は戦意喪失。

フィニッシュは余力十分で悠々と紫電改を決めてのほぼ完封勝ち。もちろん片エビ。
格の違いを見せつけての完勝。
フィニッシュに至るまで技らしい技なんてヘアホイップとケンカキックしか出してませんから。細かいディテールで体力を絞る。もはやカントリースタイルのアメプロ。角田奈穂、すごいでしょ。

試合後は「エール」でした。
「東京女子の未来は託したよ。見てるよ。」っていう。
「奈穂さんも次の夢見せてね。見てるよ。」っていう。あー俺気持ち悪ぃ(ホントに)。
東女恒例キラキラしたアフタヌーンティープロレスでありつつも角田奈穂の闘いとしてのディテールを追求する門外不出のカテェプロレスがぎっしり。
こりゃあ会場で見たかった。狭い新木場だからこそ。

最後に。何度でも言ってやる。

角田奈穂いなくなっちゃうんだぜ!
やっぱ来週は会場へ観に行こ。

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